最終更新日:2017/12/15

マイナビ2018

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河西工業(株)【東証一部上場】

本社
神奈川県
資本金
58億2,110万円
売上高
連結:2,225億3,700万円/単独:758億4,500万円(2017年3月期実績)
従業員
連結8,714名/単独1,200名(2017年3月末現在)
募集人数
46〜50名

特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

カーインテリアの可能性に魅了され、部品メーカーの設計者を志望!

機械系

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ものづくりにかける情熱がキャリアアップの原動力

石橋 知昌
トリム開発グループ 第2設計部 第1設計課
工学部 機械システム工学科卒
2008年入社

企画・開発から生産までを一貫して行うカーインテリア総合メーカーの設計者として入社。ものづくりにかける情熱と、クルマに対する変わらない愛情を原動力にキャリアアップを続け、現在はグローバル市場向けにカーメーカーの顔となる車の内装トリム部品の設計を目指す石橋さん。入社当時の想いとこれまでの道のり、設計の仕事の醍醐味についてお話をうかがいました。

大好きなクルマに関わる仕事をしたい」大学受験時から、目標は自動車業界の設計者

河西工業はさまざまな自動車メーカーのインテリアを手がけられる独立系メーカー。石橋さんは最も好きなことを仕事にするために学び、その夢を実現できる会社に出会った。

私は幼い頃からスポーツカーが大好きで、将来は自動車業界で設計職に就くと決めて工学部へ進みました。専攻は流体力学で、自作した「風洞実験装置」を使い空気や流体の流れを可視化し、翼の断面に当てた煙がどのように渦を巻いて後方に流れていくかを研究していました。卒論のテーマもその延長で、この装置を使って自動車のサイドミラーが発する風切り音を抑える方法を考察。自ら成形した実物大のサイドミラーを流水装置付き水槽に沈め、粒子の動きをハイスピードカメラで撮影して解析しました。
そうしてどんどん膨らむクルマへの想いから、休日にはアルバイト先であるガソリンスタンドのピットを借りてインテリアのパーツなどを自分好みに変えていました。私はもともとクルマの走行性能より見栄えや居心地を良くすることに興味があったので、バイト代のほとんどをつぎ込むくらい夢中でしたね。

入学時よりもさらに大きく夢を膨らませた就職活動では、自動車業界の設計職に絞ってスタートしました。そのなかで当社に決めたのは、私が最も身近に感じていたカーインテリア部品の分野で、さまざまなカーメーカーから厚い信頼を得ている独立系メーカーだったからです。説明会に参加して、誰もが知るカーメーカーと直接関わり仕事ができると知り、それまでの開発実績に好きなクルマがズラリと並んでいるのを見た瞬間、ここしかないと思いました。面接では、面接官に聞かれる前に『私に内装の設計をさせてください』と伝えたほどです。

設計者の目線で仕事を学ぶ上でとても有意義だったのは、入社後、各部品の生産ラインに入ってものづくりの流れを学ぶ工場実習です。なかでも特に印象深かった時間は終業後のこと。せっかく工場に来る事が出来たのだからと、部品を成形する金型について学びたいと思いました。これから設計するであろう部品がどのように成型されているのか、設計部へ配属される前にどうしても見ておきたかったのです。そこで先輩に時間をいただき、金型の特徴を教えてもらいました。配属前からそんなことを言ってくるのですから、先輩には『今年は変わった新人がいるなぁ』と思われていたかもしれません。
また、毎日の作業では生産目標数を早く確実に達成することを心がけました。そのため先輩の許可を得て作業環境を自分に合わせるなど、改善しました。自ら考えて最適な方法を提案することも、入社時から心がけてきたことです。

入社2年目、人生最大の挫折を経験する。

新人時代の苦い経験を糧に成長し、現在はチーフとしてドアトリムの設計チームを率いる石橋さん。自らが学んだ「相談することの大切さ」を後輩たちにも伝えている。

第2設計部 第1設計課配属後は、宇都宮S&E事務所でサンバイザー設計チームに参加。開発済の部品データをもとに設計手順を紐解くことから始め、実験部が行う製品テストの立ち会い、先輩が設計している部品のデータ作成補助等を経験しました。設計と聞けば図面作成をイメージするかもしれませんが、当社の設計担当はプロジェクトのリーダー役。お客様が策定される仕様に基づく構造および部品素材の検討、金型作成と部品成形、組み付け確認、テストに至るまで、一連の工程の窓口を務めます。ですから1年目は、先輩の指導のもと、サンバイザーを構成する部品の一部についてのプロジェクトリーダー役を補佐したということです。

設計担当としてプロジェクトを任されたのは入社2年目の春です。案件はグローバル市場向け乗用車のサンバイザー。『部分的でも1年目に経験しているし、ドアトリムと比較すると構造がシンプルで部品点数も少ないので大丈夫だろう』。それが上司の考えだったと思いますし、私もやれる自信はありました。
ところがスタートしてみると、欧米の規準に合わせて製作する部品のバリエーションが想像よりはるかに多い。予期外の事態に周りが見えなくなり、経験の浅い私は慌ててしまいました。落ち着こうにも最初のつまずきが尾をひいて思うように進められず、スケジュールが遅れていきます。上司や先輩は常々気にかけてくれていたのですが、一人でやりきりたい気持ちが勝ってしまい、状況報告や相談が遅れてしまいました。

そして半年後、私は担当を外れました。要因を一言で言えば力不足。設計担当の役割と責任の重さを理解できていなかったのです。何より落胆したのは、何度も挽回の機会を作ってくれた上司の期待に応えられなかったこと。人生で最大の挫折でした。
その後、チーフのサポートに回ってからも現実を受け入れられないほどでしたが、信頼を回復する方法はひとつしかありません。気を取り直して自分に課したのは「頼まれたことを完璧に仕上げる」こと。調整が終わったものをデータ化するオペレーション作業は目立たない仕事ですが、慣れると全体の流れが見えてきました。2年目が終わる頃には『失敗から学べば成長できる。必ずチャンスが来る』と前向きに考えられるようになりました。そして何より、困ったときには自分で抱え込まず、周囲に相談することの大切さも学びました。

次の目標はお客様のグローバル戦略のコアとなる乗用車のカーインテリアを手がけること。

「ものづくりが好きで、自動車に興味があるならぜひ当社へ。長所を伸ばしてくれるけれど、気がつけば弱点も克服できている。新人はみんな、そう感じていると思いますよ」

苦い経験をしたこともあり、3年目にSUV車のヘッドライニング(室内の天井を覆うカバー)の設計を任された時は本当に嬉しかったです。この時は前回と違い、先輩と一緒に手書きで日程表を作るところからスタート。それによって仕事の流れ全体を俯瞰して見ることができて、これまでに私が経験した仕事は全体のどの部分に当たるのかを理解できた瞬間、迷いや不安が消えました。ゴールまでの道筋を具体的にイメージしながら優先順位を決めて仕事を進め、気がつけばお客様との折衝、社内の調整を含めたすべての工程を担っていました。

5年目からは当社の主力製品であるドアトリムの設計を担当。サンバイザー、ヘッドライニングと経験を積んできたので理想的なステップとも言えますが、これは私の願いが叶った形。『次はドアトリムの設計をやりたい』という意思を上司に伝えていたのです。それを尊重して挑戦する機会を与えてくれるのは、当社の社風と言えますね。
この仕事をしていて良かったと感じる瞬間が2つあります。ひとつは、試作品ができあがった時。特に30〜40点もの部品で構成するドアトリムの試作品は、素材選択から金型、隣接する部品どうしの相性など、生産技術部、試作実験部と力を合わせて試行錯誤を繰り返した末の最初の成果。仕様に基づく性能をクリアするために、そこから細かな調整、修正を続けていくのですが、組み上げるまでが本当に大変なので実物を前にすると胸が熱くなります。
もうひとつはメーカーテストに立ち会った時。自分が設計したインテリアを実装したモデル車が颯爽と走る姿を見る――これはクルマ好きにとってたまらない瞬間です。現在はチーフというポジションにいるのでマネジメントに軸足を置いていますが、そのよろこび、感激が薄れることはありません。クルマに対する愛情は、夢中でカスタムしていた学生時代よりも強くなっています。
軽自動車のドアトリム設計を担当して2年。軽量化というテーマに対して誰よりも真剣に向き合ってきた自負があるので、次の目標はお客様のグローバル戦略のコアとなる乗用車のカーインテリアを手がけること。世界中で走っている車なので、コスト・性能ともクリアすべきハードルはさらに高くなりますが、それは望むところ。一人ひとりのプロ意識を尊重し、有言実行を体現する社員を応援してくれる当社なら、必ずチャンスが来ると信じています。

取引先の研究開発施設から最も近い宇都宮S&Eを拠点に世界へ。

私が入社以来担当している取引先のカーインテリア部品の設計を行う拠点の1つは、栃木県宇都宮市のセールス&エンジニアリング事務所です。『グローバル市場向け乗用車のカーインテリア部品を手がけたい』という希望が叶えば、取引先の研究開発施設から最も近い宇都宮を拠点に、出張等で北米、メキシコ、中国といった世界の生産拠点を巡って仕事をすることになります。製品設計から金型開発までの工程を標準化する独自システムを導入している当社では、オフィスが変わっても戸惑うことはありません。語学力を高める努力もしてきたので、いつ話がきても大丈夫です。

創立70周年を迎えた今年は、企業CIとともに社員のユニフォームをリニューアル。明るく機能的なデザインが好評で、私も気持ちを新たにして仕事に取り組んでいます。皆さんをお迎えする2017年には、神奈川県の本社敷地内にグローバルな技術開発の拠点となる地上7階建ての新技術棟が誕生します。ここには開発・生産部門の技術者が集結する予定で、皆さんのなかにも配属になる方がいるかもしれませんね。私もテストの立ち会いやミーティングなどで本社へ行く機会が多いので、お会いするのを楽しみにしています。

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宇都宮S&E事務所のオフィス。刷新した社員のユニフォームデザインは清潔感のあるグレーと落ち着いたブルーが基調で、「オフィスが明るくなった」と好評だ。

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