最終更新日:2017/6/7

マイナビ2018

マイナビコード
67991
  • 正社員
  • 上場企業

メック(株)

本社
兵庫県
資本金
5億9,414万2,400円
売上高
90億7800万円(2016年3月期)
従業員
207名(2017年1月末現在)
募集人数
1〜5名

特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

金属の表面が劇的に変わる…ミクロの加工を見て受けた衝撃が、研究活動のパワーです。

化学・生物・農学系

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畑違いの学科から、世界的に注目度の高い研究開発にチャレンジ。

城戸 聖也
研究開発本部 技術開発センター 2グループ
農学部農業生産科学科卒業 2015年入社

植物を育てるのが好きで、大学では農業生産科学科を専攻。卒業研究のテーマには「ラベンダーの香気成分がヒトの自律神経に与える影響について」を選び、ガスクロマトグラフィーなどの分析機器でラベンダーの香気成分を調べた。もともとは研究職希望だったが、卒業後は大手食品メーカーに製造担当として就職。「やはり研究に取り組みたい」という気持ちが高まり、メック株式会社に転職した。

携帯電話、サーバー、ルーターといった高速処理の基板づくりに、ミクロレベルの確かな品質を

城戸さんが担当しているのは、銅表面を平滑なままで樹脂と密着させることのできる表面処理剤。ミクロレベルまで確認できる顕微鏡で、基板の表面を観察し、評価しています。

自社製品のクオリティを、高倍率の顕微鏡で初めて確かめたときの衝撃は、今でも忘れられません。自社製品とは「表面処理剤」という化学薬品のことで、銅や鉄といった硬い金属の表面を、簡単に変えることができるのです。穴をあけたり、平らにしたり。「すごいな」という驚きがありました。

この表面処理剤は、金属の表面を変える機能ゆえに接着剤のような役目を果たし、とくにパソコンや携帯電話に使われる電子基板の製造工程には欠かせない化学薬品です。この会社で仕事をするようになるまで、電子基板の製造工程についての知識はまったくなかったのですが、最先端のニーズに応えるミクロレベルの研究開発に興味を持ちました。

私の研究対象は、金属と樹脂の密着性を高めるための表面処理剤です。携帯電話やサーバーやルーターといった高速処理の電子基板に使われるもので、顧客企業である基板メーカーのコンベアラインに導入されます。密着力が最重要課題ですから、密着力を上げるような処理の仕方やプロセスを開発。液体タイプの薬品なので、液を配合し、基板に使われる銅などの金属に処理してみて、どのような性能が出るかを確かめています。

新製品の開発と、国内外の顧客対応で、自社薬品が世界中に必要とされていることを実感。

ビーカーなどで試作薬品を配合し、電子基板に使われる銅などに処理してみて検証。試作品を完成させるという第一関門には、実際に手を動かす実験の繰り返しが欠かせません。

私の仕事は新製品の開発と、国内外の顧客対応全般です。新しく開発中の製品であっても、社内での評価と平行して、顧客企業の電子基板でテストをすることがあります。また既存の製品について「テストしたい」というご連絡が入った場合は、テスト用の基板をお預かりして自社製品で薬品処理。密着性を評価していただきます。

まずは製品ラインナップの中から最も適しているタイプを選択し、熱や湿度などのストレスを加えて短期間で信頼性を評価。表面処理剤による薬品処理は密着力を目的にしていますから、はがれてしまうと密着するだけの強度がなく、信頼性に欠けるということになります。製品が採用になるまで何度も評価を重ねるため、満足度が高く、好評です。電子基板は銅とプラスチック樹脂の積み重ねなので、銅に対しては問題なくても樹脂との相性で密着が悪いという場合があります。密着が悪い場合には原因を究明します。

表面処理剤を導入するコンベアラインも別会社に委託して製造しており、薬品単体だけでなく、コンベアラインと薬品のセットで販売するケースもあります。そういう場合のアフターサービスは、機械専門チームとタッグを組んで、コンベアラインと薬品の両面からアプローチ。不具合があれば都度対応に努めるこまめなサービスの面でも、ライバル会社に差をつけています。中国や台湾など、アジアの企業からはとくに評価が高いという実感があり、現地法人の子会社を通じてどんどんお問い合わせが入ってきています。

開発メンバーの合言葉は「攻めの研究」。主力商品となるような製品の創造が目標です。

城戸さんが学んだ学部学科は業務と直結してはいないものの、基礎的な化学の知識や分析機器の扱い方を知っていたことは、仕事を進めるうえで大いに役立っているといいます。

仕事の醍醐味を感じるのは、顧客企業に薬品をご評価いただいて「いいですね」というリアクションがあり、採用が決まったときです。海外のメーカーも多いため、自社製品が世界中で必要とされていることを実感できます。

新製品開発の実験で良い結果が得られると、化学反応式でメカニズムを表現して資料を作成するので、大学で学んだ化学反応式の知識は、もっともいかされています。また海外のお客様とコミュニケーションをとる際に、英語を活用。英語が好きで、積極的に学んできたことが、仕事に役立っています。

メック株式会社の強みは、時代の流れにアンテナを張って業界の流れを把握し、新しい開発の作戦を立てるところ。すでにあるものを組みかえたりする研究ではなく、まずは世の中そのものを研究して、まったく新しいものを生み出そうとする姿勢があります。こうした「攻めの研究」を大切にするのは、うちの社風でもあるのです。情報を先取りするために、海外で行われるセミナーや展示会にも積極的に参加。もちろん私も常に新しい作戦を立てています。研究開発がしたくて、一念発起して転職入社してきましたから、こうした環境があるのはとてもありがたいですし、望むところです。

学生の方へメッセージ

本当にやりたいことを、あきらめないでください。これは私の経験からです。学生時代は「研究職に就くなんて、無理なのでは」と、あきらめてしまっていました。ところが前の会社で仕事をしているうちに「どうしても、やっぱり研究がしたい」と考えるようになり、さらにこの会社を知って顕微鏡でミクロの世界の凄みを見た瞬間に衝撃が走り「研究なら、がんばれる」という強い気持ちが生まれました。やりたい気持ちさえしっかりしていれば、想像しているよりハードルは高くありません。人生のうち、働く時間は長い。やりたいことをしていないと、ずっと疑問や悩みを持ち続けることになるかもしれないのです。
理系であれば専門は異なっていてもチャレンジできる可能性があります。むしろ違う経験を持っていれば、それが会社にとっては貴重かもしれません。ほかの社員とは違う視点から考えられるからです。違うということは、新しいこと、つまり「攻めの研究」につながります。この会社で活躍するのは、自分のやりたいことや目標について主体的に考えられる人。自分の考えを行動に移せる人にとっては、申し分ない環境なのではないでしょうか。

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社風はアットホームで、人間関係も良好。本社エントランスに掲げられた「仕事を楽しむ」という社是のとおり、社員がみんな仕事を楽しんでいる雰囲気に包まれています。

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