最終更新日:2017/9/7

マイナビ2018

マイナビコード
80697
  • 正社員
  • 上場企業

(株)ミマキエンジニアリング【東証一部上場】

本社
長野県
資本金
43億5,700万円
売上高
478億4,000万円 (2016年3月期連結データ)
従業員
単体755名 連結1,449名
募集人数
31〜35名

市場に「新しさと違い」をー。若き技術者の熱き想いが革新をもたらす

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対売上高7%超を研究開発に投資! 開発型企業の要は研究開発部門

3Dプリンタなどオリジナルの業務用インクジェットプリンタを手掛ける「株式会社ミマキエンジニアリング」。開発型企業として研究開発部門を要とする同社の各部門で、イキイキと活躍する若手技術者たちを訪ねた。

長野県東御市の本社社屋。ここを中核に国内外の拠点から世界の市場へと製品を送り出し、新たな価値の創造を牽引し続けている。

そんな同社の技術力と開発力の高さを知らしめる、誇り高き“MIMAKIブランド”。そのブランド力をより高みへと押し上げているのが、これから登場してもらう3名の技術者たちだ。所属部署やポジションごとの役割、目指すべきゴールや職務に対する想いなどを語ってもらった。

■塚原将太さん
技術本部 ファームウェア技術部/2013年入社
■櫻井武之さん
技術本部 インク技術統括部 インク技術3グループ/2008年入社
■飽田俊介さん
技術本部 第2プロジェクト統括部 第1プロジェクト/2010年入社

仕事のコツ・大切にしていること

開発業務はまだまだ勉強中ですが、実体験を基にした説明や指示が明確だと後輩から言ってもらえたことがあります。以来、経験は何にもまさる財産だと心に留めています。
社員を信頼し挑戦させてくれる社風が技術力や発想力を磨き上げていると思います。ですから、失敗を恐れず、粘り強く、やるべきことを自ら考え主体性を持って動いています。
いつ誰とどんなプロジェクトを任されても応じられるよう、用件を伝える際はメールより電話、電話より直接の対話を選んで、日頃から信頼関係を構築するよう心掛けています。

望んでいた情報系技術者の夢を叶え、不具合ゼロの完璧なFW開発に挑む

私は学生の頃に情報系の分野を学んでいたため、就職後は知識を生かせる仕事に就きたいと考えていました。くわえて、地元・東御市で働きたいと考えていたところ、当社との出合いに恵まれました。自社で開発したオリジナル製品を世界中に送り出し、その開発力と技術力が世界の市場で認められている。そのビジネススケールに驚くと同時に開発職のやりがいの大きさを想像し、「この会社の情報系部門で活躍したい」と思いました。

入社後、希望通り技術本部のFW(ファームウェア)技術部に配属され、主にプリンタのインクシステムを制御するプログラム開発を担当してきました。既存機種のFWをベースに、新しいメカやハードウェアの構造に合わせるほか、インクの種類や特性に応じて必要な機能を盛り込んだプログラムを随時検討。設計・開発から評価業務まで担い、不具合が生じたら原因を究明してプログラムの修正も行います。

間もなく入社して4年になりますが、今なお知識の少なさや経験の少なさを実感させられる場面が多々あります。たとえば現在の担当で言えば、インクシステムのすべてを理解しているわけではないので、問題発生時の原因究明に時間がかかったり、対応に迷いが生じたりします。結果、コース予測(担当業務の工程とスケジュールの見通し)が大幅に外れることがありました。こうしたミスを減らすためにも、過去の資料を確認したり先輩が開催してくださる社内の講習会に参加したりして地道に知識を増やし、日々の業務を通じて経験を重ねていくつもりです。

もちろん、成長を実感する場面や仕事の醍醐味を感じられることもあります。そのうちのひとつが、海外出張で得た新たな視点や刺激をきっかけとしたステップアップです。過去に2度、中国で新機種生産の立ち上げに関わらせてもらいました。プロジェクトの現状と全体像を正しく把握しながら現地と本部とで情報を共有し、目の前の問題を迅速かつ確実にクリアする難しさと醍醐味を味わいました。また、アメリカで行われた展示会では他社ブースの調査を行い、当社とは異なる技術やアイデアに触れることで視野を広げることができました。今はこれらの経験すべてを糧にして、さらにシビアに不具合ゼロのFW開発を追求したいと思っています。そして、ユーザー様に絶対の信頼を寄せられる、精度の高い製品づくりに貢献していきたいです。(塚原さん)

試行錯誤を重ね、自社製品を最高に輝かせるベストマッチなインクの開発を

私は入社以来、インク技術統括部のインク技術グループに所属し、自社製品に用いるインクの開発に取り組んでいます。現在私が所属する3G(グループ)は水性インクを手掛けており、その中で私は「昇華転写インク」を担当しています。昇華転写インクはスポーツユニフォームや幟旗などのポリエステルを染めるのに使われるもので、発色の良さに定評があります。

私たちインクの開発担当者は、顔料をはじめとする材料の調達、染料を細かくするための分散剤の選定、溶媒の組成や染料の希釈割合の決定などを行います。あらゆる可能性を多方面から探りつつ細かな評価と判断を繰り返し、用途に合ったインクをつくり出します。「使用用途」という言葉を使ったのは、当社が手掛けるインクはすべて自社開発プリンタで使用されるため、新規開発案のほとんどが具体的な用途ありきでスタートするからです。しかしながら、目的は明確でも、何段階かのレビューと審査を経た末に、クリアすべき費用対効果が望めないという理由から製品化が見送られるケースも少なくありません。

それでも私たちは、当社が掲げる「水と空気以外なら何にでもプリントできる! 」というテーマを達成すべく、失敗からも必ず何らかのヒントを見出し、新たな価値の創造に挑み続けています。ちなみに、インクは自社開発機専用のため単独で世の中に出回ることはありませんが、話題の業務用大型プリンタや最新鋭3Dプリンタも、私たちが手掛けるインクなくしてその価値が認められることはないわけです。こう考えると、会社と社会の発展に少なからず貢献しているという実感がわき、前進し続けるエネルギーが得られる気がしています。

担当の水性昇華転写インクは、売上を3市場に大別するとTA(テキスタイル・アパレル)市場に含まれます。SG(サイングラフィックス)とIP(インダストリアルプロダクツ)に比べると売上高の構成比率が低く、伸びしろがあると考えられます。しかも、近年TA市場に大型機のラインナップが増えたため、インクの使用量増も大いに期待できる状況です。このチャンスを生かして、グループでも貪欲に売上高アップを目指そうと思います。また、個人としてはタイプの異なるインクを手掛けるなど幅広く経験を積み、自社製品の価値を高めるようなインクの開発に挑戦したいと考えています。(櫻井さん)

意志ある言動でチームをまとめ上げ、プロジェクトを成功に導く

入社後、製造研修を経験し、その後技術本部のメカ技術部に所属。メカの開発担当として、各種プリンタの新機種の開発・設計、既存機種の改良や評価業務等を担当してきました。入社7年目にあたる昨年8月からは第2プロジェクト統括部 第1プロジェクトに所属し、プロジェクトリーダーを務めています。予算の確保にはじまり、メンバーの役割分担の決定と進捗管理、プロジェクトの進行状況に応じた営業・生産技術・製造などの各部署との連携、プロジェクト全体のスケジュール管理と予算管理を担っています。

正直、未だなぜ私がリーダーに抜擢されたのかわからないのですが(苦笑)、メカ技術部に所属していた時から常に心掛けていることがあります。それは、どんな課題に対しても必ず何らかの答えを出すこと、そして自分の意見を言葉にして伝えることです。また、入社3年目に上司からの「『知らない』ことを正当化するな」という言葉をきっかけに、自ら過程や手法を考えて実行に移すことを意識してきました。開発型企業である当社にとって、意見やアイデアは製品創出の源であり、しかも、それを言葉にして周囲に伝え、形にしようと自ら行動するフットワークの軽さは重要です。そうした理由から、私のスタンスを評価していただけたのかな、と考えています。

リーダーになり、直接マシンに触れる機会が減ったのは残念ですが、自分自身の成長や変化も感じています。たとえば、以前にも増して各部署へ顔を出してはあちこちに声を掛け、誰がどんな仕事を任されているのか、どんな性格で何が得意なのかなど、情報収集に努めるようになりました。と言うのも、各人に何をどう任せるのか、どう伝えれば枠の範囲内でも自由にイキイキと取り組んでもらえるのか、という管理者ゆえの難しい判断や伝え方の工夫が求められるからです。また、「仲間の力を信じ、任務を割り当て、完遂を待つ」ことができるようにもなったと思います。

プロジェクトチームは各部門から集まった10名を超える技術者で構成されます。異なる分野のプロである彼らの個性を尊重し、十分に力を発揮してもらうのは容易ではありません。でもだからこそ、製品の機能や質は言うまでもなく予算や納期に至るまでの全要件を満たしてゴールに辿り着いた時の達成感は大きく、さらに大きな壁を乗り越えてみせよう! と、モチベーションも高まるように思います。(飽田さん)

学生の方へメッセージ

私がこの会社を選んだ理由のひとつに、人を含む雰囲気の良さがあります。部署間の壁がなく、先輩や上司にも遠慮なく相談を持ち掛けられます。また、各人の個性を認め、裁量を委ねてくれる自由度の高さも自慢のひとつです。この環境を最大限に生かすためにも、周囲と活発にコミュニケーションを取り、時にプロジェクトのメンバーとの飲み会にも楽しく参加できる、話し好きで親しみやすい後輩が増えたら嬉しいですね。(塚原さん)

当社は20〜30代の若い社員が多く、社内は明るく活気に満ちています。私自身、偶然同期が揃ったある事業のメンバーに選ばれたことがありましたが、その時の熱量の高さは今でも記憶に残っています。同期が互いに刺激を与え合いながら各ジャンルのプロとしてそれぞれに全力を尽くし、最後は力を合わせてプロジェクトを成功させられた時は本当に嬉しかったです。(櫻井さん)

当社の大きな特徴は、正しいことをやらせてもらえることと手法や過程を自由に考えさせてもらえることです。ここでの「正しいこと」とは、会社にとって有益だと思われることやチャレンジする価値がある試みなどを指します。しかも、そのやり方を決めるのは私たち自身です。独自に考えた新たな手法でゴールにアプローチさせてもらえます。だからこそ、自分なりの意見を持ち、それを話し伝える力が求められると思います。(飽田さん)

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「速く、美しく」を叶えた高性能インクジェットプリンタ。メカ・ハード・ソフト・ファーム・ケミカルの全技術者たちが知恵と情熱をたっぷり注ぎ込み完成させた渾身の一台。

マイナビ編集部から

「M1000/真のグローバル企業を目指す」は、株式会社ミマキエンジニアリングが売上高1,000億円の真のグローバル企業へと成長を目指し、掲げた成長戦略である。

同社はこれまで、オリジナルのカッティング技術やインクジェット技術を武器に、プリント&カットのデジタル化を推進することで躍進を遂げてきた。しかし今後、既存の領域だけでは新たな付加価値の創出に限りがある。
そこで新たに、【IoT=モノのインターネットによる自動化および無人化】と【3D=フルカラー3Dプリンタ】をキーワードに、新製品の開発と販売に乗り出したのだ。

この戦略で特徴的なのは、部門別の独立採算制をベースに据えていることだろう。
1事業を葡萄の房を成す一粒の果実に見立て、それぞれ売上高20〜30億円を達成するための明確な指針と目標を設定。各粒(部門)が成長を遂げ、1房(企業全体)で1,000億円をクリアしようというものだ。

この独立採算の考え方は自ずと部署別のビジョンを鮮明にし、さらには社員ひとり一人が果たすべき役割を明確にする。その証拠に、今回登場した3名の技術者たちも、どう売上増に貢献するのか、そのために今何をすべきか、という個々の課題をハッキリと認識していた。

近い将来、彼らはきっと「M1000」を成し遂げるのだろう。
そう思わせる強い意志と開発にかける熱い想いが、彼らのハツラツとした表情と語り口ににじみ出ていた。

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最新3Dプリンタのサンプルを手にする採用担当の石坂さん(左)と横関さん(右)「これ、実はインクだけで作った製品。独自の技術で色鮮やかな仕上がりを実現しています」

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