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泣く子も黙る才木流 今からでも間に合う「就活」道場

マイナビ講師・才木弓加先生が辛口回答!一問一答で就活のお悩みを解決します。

いつも最終面接で落ちてしまいます。いったい何を見られているのですか?

誰を採ってもいいレベルでの最終決戦。志望動機と企業研究が明確に問われます

あなたは最終面接がどんなものかわかっていませんね。数年前まで最終面接は入社の意思確認、あまり落ちる人はいませんでした。でも今は意思確認ではなく、明確な選考になっています。半分から3分の2落とす企業もあるので、気を引き締めて臨まなければいけません。

最終面接と他の選考との違いは、企業の経営陣が立ち会うことです。それまでの面接が現場レベルの目線だったのに対して、最終面接では経営的な目線で判断される。つまりその会社で働く理由がより明確に問われるということです。この会社で何ができるか、何がやりたいのかを具体的に話せるかどうかです。

あなたが落ちるのは、最終面接を今までの面接と同じように考えているからです。1次、2次、3次と無事通過したので、最終選考もそれと同じように考えてしまう。そこが甘い! 最終に進む学生は、ほぼ誰を採ってもいいレベルまで絞り込まれているのです。そこからの勝負になるので、やはり企業研究と志望動機はしっかりできていないと難しい。何度も言っているように「自己PR」と「学生時代に打ち込んできたこと」をうまく結び付けて、あなたという人間をしっかりアピールしなさい。

選考中の企業が少なくなってきました。志望業界以外にもエントリーを増やすべきでしょうか?

就職したければ、志望業界を広げてエントリーを増やしなさい

来年の4月、あなたが会社員として働いていなくてもかまわないなら、自由にすればいいでしょう。でも卒業するまでに就職先を決めたいのなら、志望業界以外にエントリーするのは当然ではないですか。あなたがどうしたいのか、ということだけです。

そもそも学生が考える志望業界ほどあてにならないものはありません。ただ人の話を聞いて鵜呑みにしたり、イメージだけで決めていることが多い。先輩が「あそこの企業はよくない」と言ったとしても、あなたにとってどうかはわからない。人はみな価値観も違えば、今までの生き方も違います。感じ方はそれぞれだから、人が言う「あの業界はいい」「あの企業は悪い」を鵜呑みにしないこと。

今ならまだエントリーできる会社がたくさんあるのだから、志望業界を広げて、どんどんエントリーしていきなさい。

志望企業群の選考がほぼ終わってしまいました。どうしてもこの業界がいいのですが、就職浪人すべきでしょうか?

どうしても、ということなら就職浪人ではなく留年か大学院進学をすすめます

はっきり言います。私は就職浪人はすすめません。不安定な身分だからです。もしどうしてもその業界にこだわるのなら、留年も選択肢の1つかもしれません。

でも釘を刺しておきますが、留年したからといって、翌年志望する企業に入れる保証はありませんよ。挑戦してダメだとしても、自分は絶対後悔しない! と断言できるのなら、留年しなさい。でも挑戦して結果が出なかった時、留年した時間や費用がムダだったと思うぐらいなら、志望を変えてもほかの業界へ行ったほうがいい。

ほかには大学院進学という選択肢もあります。あなたに勉強したいことがあって、経済的な問題もクリアできるのであれば、大学院を考えてもいいでしょうね。でも一部の専攻を除けば、大学院卒が就職において、有利になることはありませんよ。幻想は持たないこと。

とりあえずほかの業界に就職して数年後に転職で志望業界を狙うという方法はどうか、と聞かれたこともありますが、それも期待はできません。転職は即戦力になることが重要です。違う業界に転職するのは難しい。現状は驚くようなキャリアの持ち主でも、転職できなくて困っています。転職前提で就職を考えないほうがいいですね。

面接でうまく話せません。緊張で頭が真っ白になってしまいます。どうしたらいいですか?

場数を踏んで慣れることが一番。練習用にいくつか企業を受けなさい

別にいいんじゃないですか。面接の間中、ずっとしゃべれなかったわけではないでしょう。最初の数分がうまく話せなかったり、何かの質問でつまずいたとしても、それが大きなマイナスになることなどありません。
もし面接を受ける前にマイナスのことを考えてしまいがちなら、いい面や長所を頭の中に思い浮かべるようにしてみてはどうでしょう。そうすることで、きっと自身を持って面接に臨めるようになるはずです。

また、緊張する人でも、何回か面接を経験すれば慣れて来るでしょう。どうしても不安ということなら、面接の練習用に志望度の低い企業を受けてもいいでしょう。そこで緊張感に慣れて、本命の企業に備えなさい。

模擬面接を何度も受けて練習したつもりになっている人がいますが、模擬面接と本当の面接はまったく違います。実際の企業で面接を受けて場数を踏んだほうがいいですね。

頭ではわかっているのですが、なかなか結論から話すことができません。

自分でわかったつもりになっているだけ。伝わらないのは整理できていないからです

わかっているなら、話せますよね。それが話せないのは、頭でわかっていないからです。わかっていると思っているのが大きな間違い。自分の頭の中をもう一度ちゃんと整理してみなさい。

結論から述べ、その内容が的確かを確認する方法を紹介します。 たとえば「私は責任感がある人間です」ということを伝えたいとすると、「責任感がある」というところをわざと隠しておき、ひと通り自分の主張を伝えたあと、隠した箇所に当てはまる言葉を相手に言い当ててもらうのです。相手からちゃんと「責任感がある」というワードが出てくれば、的確に言いたいことが伝わっています。 簡単な方法です。ぜひ試してみなさい。

いつも「笑顔がない」と言われます。自分ではにこやかにしているつもりなのですが、どうしたらいいでしょうか?

笑顔をつくるより、相手の目を見て話すことが大事です

笑顔がなくてもかまわないんじゃないですか。私も実際に企業の面接に立ち会いますが、にこにこしている学生など見たことがありませんよ。みんな緊張して、こわばった顔をしています。

もしあなたが誰かから「笑顔がない」と指摘されたのだとしたら、それは単に笑顔がないということではない。ほかの意味が含まれていると思いますね。いかにも自信がない感じだとか、暗くて卑屈な印象だとか、ずっと下を向いていたとか。それらをまとめて「笑顔がない」という言葉でフィードバックしただけでしょう。

私がアドバイスできるとしたら、無理して笑顔を作るより、相手とちゃんと視線を合わせること。それだけでかなり印象が違ってきます。

面接で「この場で電話して他社を断るように」と迫られたときはどうしたらいいですか?

ここではあなたの判断力が重要

人事担当者はよりレベルの高い学生を確保しなければいけません。そのプレッシャーたるや学生の比ではないのです。ほしいと思った学生は、どんな手を使ってでも囲い込みをしようとすることもあるので覚悟すること。

私が教えた中にも、「内定を出すから、今この場で他の企業を断ってほしい」と言われた学生はいました。内定をもらってこの企業に入社する意思が強いならいいでしょう。しかし、迷っているなら、その気持ちを正直に伝えるのもひとつだと思います。
迷っている気持ちを単に伝えるだけではなく、相手に理解してもらえるように理由も含めて話せるといいでしょう。

エントリーシート(ES)がまったく通らず、面接までたどりつけません。どうしたらいいでしょう?

「あなたという人間」がよくわかるような書き方をしていないからです

まず最初に言っておきますが、ESが通らないと、「自分」を否定されたと勘違いする人がとても多い。でもそれは間違いです。「学生時代に打ち込んだこと」がサークル活動やアルバイトしかなくて、特別の経験がなかったから落ちたのだ、と判断してしまう人が多いのですが、そうではありません。

ESで落ちるのは、ESを見た人事担当者が、あなたという人間を具体的にイメージできないからです。あなたがもし人事担当者だとして、よくわからない人間を採用したいと思いますか。要は「自分がどういう人間であるか」をESで表現できていない、というだけのことです。

たとえばあなたがサークルで部長をやって頑張ったことを書いたとします。きっと内容は何を頑張ったか、ただエピソードの羅列でしょうね。多くの学生がそういう書き方をしますが、そんなことはどうでもいいのです。人事担当者が知りたいのは、なぜあなたが部長を引き受けて頑張ったのかという、その理由です。自分にはこんな経験があり、その中でこんなことを感じたから、チームをまとめる役割に情熱を注いだのだというような、自分の思いや学び、経験を書きなさい。そして自分という人間の人間性をより具体的に伝えることです。

適性検査や筆記試験があると、必ず落ちてしまいます。よい勉強法を教えてください。

1次選考で筆記試験があるところは潔くあきらめることですね

この時期に適性検査や筆記試験に通らないのなら、短期間で勉強しても点数は上がらないでしょうね。今の時点で落ちるということは、たぶん中高時代の基礎学力が足りないから。それを付け焼き刃で乗り切るのは、まず無理です。

1次選考が筆記試験のところは、あきらめたほうがいいですね。でも企業によっては適性検査や筆記試験をただ形式的に行うところもたくさんあります。そういうところを狙いなさい。

その可能性があるのは、筆記試験を2次選考、3次選考でやるところです。1次選考で筆記試験をやる会社は、筆記である程度ふるいわけるためにやっています。でも2次、3次で筆記試験を行うのは、ほとんど形式的なものです。本当に能力が高い学生がほしいと思えば、1次で筆記試験をしているはずなので、それをやらなかったというのは、適性検査 や筆記試験で見るような能力はその会社では必要ないということです。あなたがねらえるのはそういう会社です。

それでもどうしても勉強したいというのであれば、問題集を1冊買ってきて、何度も何度も繰り返してやってみなさい。少しは点数をかさあげできるでしょう。

選考中の企業が少なくなり、志望業界を変えようかと思っています。今から企業研究をしても間に合いますか?

業界は絞らなくてもいい。幅広くエントリーして選びなさい

「業界を絞ってエントリーしなさい」という人もいますが、私はその考えには反対です。業界は絞らなくてもいい。学生のあなたが「やりたい」と考えていることは、本当に底が浅い。少ない知識の中でそう思っただけにすぎません。「どこどこの業界の営業をやりたい!」と思ったとしても、営業であればどこに行っても同じですよ。ただ扱う物が違うだけ。

だからあなたの少ない知識と思い込みで業界を絞る必要はまったくありませんね。とりあえず幅広い業界にエントリーして、自分で実際に見て判断すればいいのです。「たくさん見ると迷いませんか?」と心配する人がいますが、むしろ逆です。いろいろ見たほうが、「ここは違う」とか「ここを見てよかった」と思えるものです。毎年、多くの学生が最初に志望していた業界とは違う業界に就職しています。いかに最初の思い込みがあやふやだったかがわかるはずです。

今から業界研究をはじめる人は、ぜひマイナビTVの企業セミナーを活用して志望業界を広げてみてください。志望業界を広げて就活を行うことで、後悔しない就活ができるでしょう。

面接で想定外の質問が来ると、いつも答えにつまってしまいます。いい対処法はありますか?

すべての質問は「自己PR」か「学生時代に打ち込んだこと」に通じています

想定外の質問をするから、面接なんです。面接がみな想定内の質問だったら、選考なんてできませんよ。まずはそこから発想を変えること。

想定内の質問は3つあります。「志望動機」「自己PR」「学生時代に打ち込んだこと」です。この3つは答えられてあたり前です。あなたもしっかり答えを用意しているでしょう。では想定外の質問というと、「あなたを色にたとえると何色ですか」とか「最近あなたが注目している人は誰ですか」というようなものです。
でもここで質問の意図をよく考えてみなさい。すべての質問の意図は「あなたはどういう人ですか?」ということです。たとえば「あなたが注目している人は誰ですか」という質問なら、質問者は注目している人を通じてあなたがどんな人なのかを知りたいわけです。だとしたら、着地点は「自己PR」か「学生時代に打ち込んだこと」のどちらかに必ず行き着くはずです。

だから「注目している人」という想定外の質問が来たら、「私は責任感が強い人間です。そういう自分と同じように責任感がある○○という人に注目しています。○○は私と活躍しているフィールドは違いますが、この間こんな場面でこんなことを見て勇気をもらいました。そういうところから私は○○に注目しています」という答え方をすればいい。つまり「私はこういう人間です。なぜならば」というところから引っ張って答えるわけです。そうすれば、すべての質問に答えられるのではありませんか。

グループディスカッションでなかなか発言できません。どうしたらいいですか?

発言しなさい。役割が果たせる人かどうかが試されているのだから

グループディスカッションは仕事でチームを組んだときのシミュレーションです。グループを一緒に仕事をするメンバーだと仮定し、その中で自分の役割が果たせる人かどうかを見ています。役割が果たせない人は、周りに迷惑がかかるので、当然排除されます。
この場合、あなたは司会進行でも書記でもタイムキーパーでもない。自分の意見を周りに伝え、理解してもらうことがあなたに課せられた役割です。だから自分の役割をきちんと果たすようにしなさい。

企業はどれくらいの回数、発言したかをちゃんとチェックしています。必ず発言しなければいけません。グループディスカッションの多くのテーマには正解がない。だからどんな意見を言っても間違いということはありません。むしろどんな意見でも伝えたほうがいい。伝えなさい。

もちろん最初は失敗することもあります。私が知っている学生も初めてのグループディスカッションでひと言も発言できず、終わってから大泣きしました。でもその人はその経験で自分がいかに役割が果たせていないのかを身にしみて実感したのです。それ以降、5〜6回グループディスカッションを受けていますが、まだ1度も落ちたことはないと言っています。「自分の役割を果たさなければいけない」という自覚がどれだけあるかが大事だということです。

「業界の中でなぜ御社なのか」という点が詰めきれません。熱意はあるのですが、どう伝えたらいいでしょう

熱意があれば答えられるはず。空回りの熱意では通じませんよ

「なぜ御社なのか」がわからないということは、その会社のことが理解できていない証拠じゃないですか。そんな人を採用するわけがない。学生はよく「熱意はあるんです」と言いますが、「じゃあ、あなたはどうやってその熱意を伝えるの?」と聞くと答えられない。中身のない熱意をいくら空回りさせていても、勢いだけで通るほど採用試験は甘くありませんよ。

熱意が本当にあるのなら、企業研究、業界研究もちゃんとしているはずです。同業他社とその会社を比べるなどして、会社の良さ、強み、特徴などきちんとおさえておくこと。「なぜこの会社なのか」を言えずして、その会社に入れるわけがないことを肝に銘じておきなさい。

「第一印象がよくない」と言われてしまいます。印象をよくするにはどうしたらいいですか?

言いわけしたり、「でも」と否定形で返すクセがありませんか

普通にしていれば、多少の個性の差はあっても問題ないはずですから「第一印象がよくない」と言われてしまうのは、よほどのことだと思います。このタイプの学生に多いのは言いわけや否定形が多いことです。しかもそのことに本人が気づいていない。

「あなたのその態度がいけないんじゃないの?」と指摘しても、「でも」と切り返してきたり、「そのときはこうだったから」と言い訳をしてきます。あなたにもそういう傾向があるのではありませんか。

こういう学生はどんなに優秀でも、企業からは嫌われます。なぜなら、会社では必ず人と一緒に仕事を進めることになりますが、このタイプは人の足を引っ張ったり、話の腰を折ったりするからです。その性格を変えるのはたやすいことではありませんが、これをいい機会ととらえ、一度自分の言動を見直すよう心がけなさい。周りの人の意見や話を謙虚に受け止める姿勢が大事です。

まったく行く気のない会社でも、内定を取ったほうがいいですか?

留年するか、就職浪人か、就職するか。3択で考えればわかりますね?

行く気のない会社で選考が進んでいて、ほかに内定が取れていないとき、私が学生に言うのは、次の3択です。「留年するのか」「就職浪人をするのか」「志望度の低いその会社に行くのか」。その3つで考えたとき、どうするのか。自分の胸に手を当てて、よく考えてみなさい。

留年は経済的な負担や昨今の景気の状況を考えると、選択できる人は限られる。就職浪人は不安定な身分なので、絶対にやめたほうがいい。残る選択肢は内定が取れたその会社に就職するというもの。多くの学生は3番目を選択しています。だとすれば、志望度は低くても、行ける会社を確保するために内定を取っておくことは大事だとわかりますよね。

プロフィール

マイナビ講師 才木 弓加 (さいきゆか)

大学などでの就職対策セミナーの講師を務めるかたわら、自ら就職塾を主宰し、直接学生への指導にあたる。就職情報誌などで執筆、監修も務める。

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