学生のための就職情報サイト

泣く子も黙る才木流 今からでも間に合う「就活」道場

マイナビ講師・才木弓加先生が辛口回答!一問一答で就活のお悩みを解決します。

なぜ落とされたのか納得がいきません。企業に問い合わせてもいいでしょうか。またもう1度チャンスをいただけないか、お願いしてもいいものですか?

結果が出たあと、いくらジタバタしても状況がくつがえることはありません

問い合わせをしても、結論がくつがえることはないですね。結果が出てしまったあとでは、何をしても無理です。ムダなことはやめなさい。でも結論が出る前なら、可能性がまったくゼロではないと思います。以前こんな例がありました。
ある学生が最終選考まで進んだとき、面接官から「当社が最近出した新商品のことを知っていますか」と聞かれたのです。当然知っておかなければいけません。知らないなんてあり得ない。でもその学生は知らなかった。嘘をついてつっこまれても困るので、その学生は「わかりません。申し訳ございません」と正直に答えました。面接から戻ってきて、私に「もう絶対に落ちました。そこが第1志望だったのに」と嘆くわけです。
そこで私は彼に命じました。「今すぐその新商品を見て、2時間でレポートを作成して、人事に持って行きなさい」。面接があったのが午前10時。学生が人事にレポートを持っていったのが午後3時。その結果、彼はめでたく内定が取れました。
目に見える熱意と意欲を示したからだと思います。ほかにも同じようなケースはあります。いずれにしても、取り返しがついたのは、結論が出る前。結論が出たあとでは、何をやっても“後の祭り” だったでしょうね。落ちてしまったのはしかたがないことなので、いつまでも未練たらしくこだわらず、次に気持ちを切り換えなさい。
ただし、秋採用で、再チャレンジがOKの企業もあります。そういう企業では、一度落とした学生が半年間の間にどれくらい成長したかを見ています。進歩した自分の姿がアピールできれば、リベンジは可能です。

自分以外、みんな「できる人」に見えます。私なんかが社会人になれるのでしょうか?

みんなが「できる人」に見えるのは妄想です。自分の長所にもっと目を向けなさい

みんなが「できる人」に見えるのは、面接で話が上手だったり、受け答えがスムーズなのを見て、勝手に「できる人」と思いこんでしまうからです。客観的に見ると、どの学生もあまり差はない。実際、飛び抜けて「できる人」など、めったにお目にかかるものではないですね。
たしかにコミュニケーション能力が高い人は、それが長所になると思います。でも、あなたにだっていいところがあるはず。人のことなどどうでもいい。自分の長所にもっと意識を向けるべきです。
それから面接やグループディスカッションでいくらスムーズに話せても、その人が本当に的確な答えを出しているかどうかは疑問です。中身がなくても流暢にしゃべっていれば、「できる人」に見えてしまう。その安易な妄想と“敗北主義”を改めなさい。冷静になってちゃんと状況を判断すれば、それほど「できる人」でもないことがわかるはずですよ。

今まで受けた企業が全滅しました。また落とされると思うと、選考を受ける気になれません。

自分の改善点を見つけないと、ずっと落ちつづけるだけです

ずっと落ちつづけていると、自分という人間の人間性や能力を否定されたと思ってしまう。でも正直言って、新卒採用に特別な能力や人間性や知識を要求する企業はありません。落ちつづけるのは、人間性や能力の問題ではない。もっと技術的な面です。
落ちる理由は決まっています。伝えなければいけない内容がわかっていない。もっと言うと、質問の意図がわかっていない。ほぼこれにつきると見て間違いないですね。だから落ちたときは、「自分がどんな人間であるか」具体的に伝えられるように、自分の態度や言動を改善していかなければいけないのです。でも落ちる人は自分の改善点がどこにあるかわからない。改善しなければいけないところがそのままになっているから、どこを受けても落ちるのはあたり前ではないですか。
ある学生が選考を受けた企業が全滅して、私のところに来ました。彼女も自分の改善点がまったくわかっていなかった。彼女は自分が柔軟に物事に対応できる人間だと思っていました。でも高校、大学時代のことを聞いていくと、まったく柔軟ではない。むしろ頑固な人間でした。そこで私は彼女に「就活を通して自分のことがよくわかるようになった。自分の頭で改善点を見つけて、柔軟に対処していかなければいけないことに気づいた」ということをアピールするように指導しました。すると3週間で大手企業に内定が取れたのです。自分自身を知ることと、それを伝えることがいかに大事かの一例です。

どのようにして改善点を見つけたらよいのかわからない人は、1度マイナビTVの「面接対策編」「模擬面接編」を参考にしてみましょう。
面接でのポイント解説や、就活生が面接を受けている様子が動画で見ることができます。きっと自分の姿と合わせながら改善点を探すことができるはず!

第1志望に落ちてしまいました。そのショックから立ち直れず、もうすべてに興味が持てません。

これから他の企業が見られるのだから、ラッキーと思うべきですね

第1志望に落ちたのなら、これから他の企業もいろいろ見ることになるので、かえってよかったじゃないですか。あなたが考える第1志望なんて、浅はかなものです。ただイメージや憧れで決めているだけ。本当にそこしかなかったのか怪しいものです。
その証拠に、毎年たくさんの学生が第1志望に内定しても、そこに行かずにまったく別の会社に就職しています。その変わり身の早さは、あっと驚くばかりです。選考の過程でいろいろな業界、企業を見ていくと、最初の第1志望が変わっていく。そういうものです。
洋服選びと一緒ですね。最初は「これしかない」と決めていても、たくさんの洋服を見ていくと、「こっちのほうが似合うかも」というものが出てきます。それでいいじゃありませんか。あとで「ほかのも見ておけばよかった」と後悔しないためにも、第1志望が落ちたことで「ほかの企業が見れてよかった」と思うことですね。

内定をもらった友人を見ると焦ってしまいます。自分は内定がもらえないのでは、と絶望的な気分になります。

就職したくないなら今すぐ就活をやめなさい。就職したいなら甘えていないで続けなさい

人は人、自分は自分。人にはタイプがあって、早いタイミングで結果を出せる人もいれば、しり上がりに調子を上げてくる人もいます。友人と比べて自分がどうかと考えはじめると、キリがない。学生は今までずっと人と比べられて育ってきたので、仕方がないところはありますが、ここは冷静になって考えてみなさい。内定を取る時期は人それぞれだし、自分と合う企業と出会う時期もいろいろです。みんながいっせいに同じ時期に内定が決まったらおかしいでしょう。やはり重要なのは、自分が本当に就職したいという気持ちがあるかどうかです。

先日、私もある学生から「もう持ち駒がなくなりました。エントリーする気力がありません」と言われたので、「それなら就活、やめなさい」とメールを返しました。その学生はそれでハッと目が覚めたようです。

あなたが就職したくないなら、就活をやめてもかまわない。今すぐ就活をやめなさい。でも来年の4月にどこかの会社で働いていたいなら、就活を続けなさい。今からでもエントリーできる企業はたくさんあるはずです。泣きごとなど言っていないで、内定が取れるまで、就活をやめないことです。

就活に疲れてきました。働くって何でしょうか?

人は生きていかなければいけません。そのためにどうしたらいいか考えなさい

働く意味や目的は人それぞれです。自己実現を求めて働く人もいれば、社会貢献をめざしたり、自立するために働く人もいる。どんな目的で働こうと、それはあなたの自由です。ただこれだけは言えます。人は生きていかなければいけません。親の財産で一生食べていける人を除けば、すべての人は働いて収入を得なければ、生きていけない。そのために、あなたはどうしたらいいのか、ということです。

私がある大学で講義を行ったとき、こんなことを言う学生がいました。「働くことは必要だと思いますが、別にフリーターでもいいんじゃないですか」。確かにフリーターや非正規雇用でもお金は稼げるかもしれない。でも今後自分が年を重ねるごとに状況は変わってきます。その時に焦ったり、考え直したりしても、もう遅いわけです。

フリーターや非正規雇用で安定した結婚生活が送れるのか。住宅ローンが組めるのか。病気で2週間休んだら、月収が半分になってしまう。それでもいいのか。40歳、50歳になったとき、仕事がある保証はない。それでもあなたは就職せず、フリーターの道を選ぶのか、ということです。私ならとてもそんな勇気はないですね。

親と一緒に暮らしていると、生活の不安はないし、自分がどうして大学まで行けているのかといったことまで考えが及ばない人がたくさんいます。でもそこはしっかり自分の将来の人生まで考え、正社員として就職することをめざすべきです。

自分のやりたい仕事がわかりません。どうしたらわかるのですか?

自分の時間と足を使って肌で感じなければ、やりたいことは見つかりませんよ

大学生にもなって、何を甘えたことを言っているのかと思いますが、やりたい仕事がわからない、どうしたらいいか、という学生は意外に多いのです。だからこそ業界を絞らないことが大切なのです。ホームページや会社のパンフレットを見ただけで、業界を絞り込むのはオススメできません。企業のホームページやパンフレットは広告や宣伝にすぎないのです。広告を見て、実態を知った気になるのはとても危険です。

いつの時代もそうですが、何かを得たいと思ったら、自分の時間と足を使って、実際にそこに行き、感じるしかありません。説明会に行ったり、OB・OG訪問をすることでわかることがたくさんあります。自分の目で見て、肌で感じることです。労力をケチった人は、ケチった分のものしか得ることができません。やりたいことがわからないのなら、自分の足を使ってそれを探すことです。

とはいっても、短期決戦で時間に余裕がないのも確か。そんなときにはマイナビTVの企業セミナーや業界特集を活用するのもおすすめです。単に企業セミナーを見るだけではなく、自己分析でわかった自分の価値観や働く上で重視する点を確認したうえで見ることが大切です。

自己分析をしていると、どんどん自分がダメな人間に思えてきます。長所なんてあるのでしょうか?

学生時代に打ち込んだことに絞って考えてみなさい。必ずいいところが発見できます

自分を「ダメだ」と決めつけると、本当にダメな気がしてきます。でも自分で自分を認められない人を、他人がどうして認めてくれるでしょうか。他人のほうが、もっと見る目はシビアなんですよ。

採用試験に落ちつづけると、「自分はダメな人間だ」とか「いいとこなんて何もない」と落ち込んでしまう人が多いのですが、そういうとき、私がアドバイスしているのは「学生時代に打ち込んだこと」を考えなさいということです。何かに打ち込んだということは、そのことに自分の興味や熱意があったからです。そこから自分の個性や長所が引き出せます。

たとえば部活でレギュラーにはなれなくてもやめずに頑張れたとしたら、そこに自分の良さが表れています。ベンチで仲間を応援し、チームの雰囲気づくりに貢献できる。つまり人をサポートし、縁の下で頑張れる人間なのです。

自信がなくなった人は、とにかく自分が打ち込んだこと、夢中になれたことを思い出し、そこから自分の特徴を洗い出すようにしてみなさい。この世の中に短所がない人間がいないのと同じように、長所がない人間なんていないのですから。

エントリーを締め切ってしまった企業も多いので、正社員以外の募集にも応募したほうがいいですか?

金銭面以外にも、正社員でいるメリットは想像以上に大きいと肝に銘じなさい

逃げてはダメです。就活に疲れて来ると、ついハードルの低い非正規に行きたくなる。でも正社員であるという意味を安易に考えないほうがいい。金銭面以外にも、正社員でいるメリットは想像以上に大きいと肝に銘じなさい。

たとえば「社会的信用」という面。家を借りる時、何かの理由でお金が必要になって融資をしてもらう時など、正社員であることが圧倒的に有利にはたらきます。

これからの長い人生を考えると、ここで頑張っておくことが自分の将来に必ずプラスになるのです。あきらめず頑張ること!

就活に出遅れました。どこでもいいので内定がほしいです。倍率の低い業界を教えてください。

これから受けるなら、業界を問わず中小企業

倍率の低い業界などないですね。楽して入りたいという、その甘い考えを捨てなさい。 この時期になると、大手は狭き門になる一方です。これから受けるとしたら、業界を問わず中小企業がオススメです。大手企業の内定が出始めると、中小企業では辞退者が多く出る場合があるので、あらかじめ多めに内定を出すところがあります。そういうところを受けた方が、内定の取れる確率としてはまだ高いでしょう。

中小企業といっても、規模や形態はさまざまです。ベンチャーだと社員が20〜30人というところもありますし、100人200人という規模の会社もあります。自分がどういう環境で働きたいのか、よく考えて選ぶことです。

今の学生はわりと安易にベンチャーを志向します。その理由が、自分の存在が認められるとか、早い時期に責任ある仕事が与えられるというものですが、世の中そんなに甘くありません。企業ごとに志望理由を明確にすることが大切です。

とりあえず派遣社員になって経験を積み、転職をねらう手もありますか?

新卒で正社員にチャレンジできるこのチャンスをなぜ活かさないのか

正社員以外でも、いずれ正社員になれるという条件なら問題ないでしょうね。でも派遣会社に登録して、そこから派遣されて働くという働き方は何の保証もない。派遣先が大企業でも、契約が切れてしまったら、また次に待っているのは別の企業での派遣社員です。長い目で見ると、自分のキャリアに大きく影響してきます。そんな働き方で満足ですか。あなたが新卒でないならいざ知らず、新卒でそういう働き方をするのが果してベストなのか、よく考えてみなさい。

就活がしんどいと言うかもしれませんが、今が一番のチャンスなんです。あらゆる企業を見ることができて、夢のようにたくさんの採用試験が受けられる。こんなチャンスは一生に一度、新卒のときしかないじゃありませんか。このチャンスが活かせなくて、どうして次のチャンスは活かせるというのです?

プロフィール

マイナビ講師 才木 弓加 (さいきゆか)

大学などでの就職対策セミナーの講師を務めるかたわら、自ら就職塾を主宰し、直接学生への指導にあたる。就職情報誌などで執筆、監修も務める。

カテゴリーメニュー

就活準備
就活ノウハウ
就活力アップ

ページTOPへ