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業界研究

ソフトウエア・情報処理・ネット関連

概要

ソフトウエア・情報処理業界は、「効率的に仕事を進めたい」、「消費者とのコミュニケーションをスムーズにしたい」など、企業経営に関わる悩みや課題を解決するべく、システムやソフトウエアを開発・販売する。ネット関連技術業界は、ユーザーにとって便利で楽しいコンテンツやサービスを企画・提供する。

ソフトウエア・情報処理業界

企業から依頼され、システムやソフトウエアを提供する

今や、企業での仕事もコンピュータなしでは考えられない。画面に沿って入力すれば書類ができたり手続きができたりするのは、便利なシステムやソフトウエアがあるからこそ。
クライアントである企業から依頼され、効率的に仕事ができるよう、また関係者がすぐに同じ情報を得られるようシステムやソフトウエアを企画・設計したり、プログラミング言語を使って開発したりするのがこの業界の主な仕事だ。

業界の構造は「ピラミッド型」

業界の仕組みは「ピラミッド型」と言われる。

大規模な情報システムの企画から開発・運用までを一手に請け負う「システムインテグレーター」を頂点とし、ソフトウエア分野は「ソフトウエア開発」企業へ、計算処理やデータ入力は「情報処理サービス」会社へ、というように、得意分野ごとに中小企業が業務を分担して、最終的に大規模な情報システムができ上がる仕組みになっているからだ。

とはいえ、規模の小さな企業の立場が必ずしも弱いというわけではなく、専門分野での専門ノウハウとスキルを評価されている企業も多い。

既存ビジネスの枠にとらわれず、第3のプラットフォーム活用ビジネスが市場獲得の鍵

IT専門調査会社 IDC Japanは2015年12月に「国内ソフトウエア市場2015年上半期実績と最新予測」を発表。
それによると、2015年上半期(1月〜6月)の国内ソフトウエア市場は、前年同期比4.6%増の1兆3,232億8,900万円。

Windows XPサポート終了特需と消費税増税前駆け込み需要の反動は比較的軽微であったことや、ビッグデータの解析などデータアナリティクス需要が高く関連サービスが成長したことが、市場の拡大を支えたと分析している。

また、IDCでは2015年の国内ソフトウエア市場は前年比4.2%増を、2016年は前年比4.5%増と予測している。
2014年〜2019年の年間平均成長率は4.2%で、2019年には市場規模が3兆1,147億円に達するとしている。

また、現在のソフトウエア市場はクラウドとビッグデータ/アナリティクスの成長が牽引しているが、2016年からは「第3のプラットフォーム」上でDX(デジタルトランスフォーメーション)の動きが台頭するとしている。

DXとは、企業が「第3のプラットフォーム」(アメリカの調査会社IDCが提唱するモバイル、ソーシャル、ビッグデータ、クラウドの4つの要素で構成されるコンセプト)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデル、新しいステークホルダーとの関係を通じて価値を創出し、競争上の優位性を確立すること。

今後はDXをソフトウエアビジネス戦略の中核に据え、既存のビジネスや製品にとらわれずにあらゆるビジネス機会の可能性を探っていくことが重要であると指摘している。

2016年はスマートフォンの成長は一服。普及した機器へのアプリ需要に期待

IDCによれば、世界における2015年のスマートフォンの出荷台数は、14億3,290万台(前年比10.1%増)となった。
ただし、スマートフォン出荷台数の成長率は2014年〈27.5%増〉に比べて大きく縮小している。

国内ではあまり意識されないが、出荷台数を増やしたのは「低価格化」の影響。特に中国やインドといった人口の多い国では、150ドルを切る低価格スマートフォンの人気が高く、出荷台数を押し上げたと分析している。

国によってばらつきはあるが、世界のスマートフォン市場において、Androidが80%近くのシェアを占めており、それに16.2%程度のiOS、さらにWindows Phone、BlackBerry OSが続いている。

メーカー別では、Samsungが1位で22.7%(2014年は24.4%)、Appleが16.2%(同14.8%)、Huaweiが7.4%(同5.7%)、Lenovoが5.2%(同4.6%)、Xiaomiが4.9%(同4.4%)となっており、中国勢の躍進が目立っている。

日本ではこれまで、着メロ・着うたやカメラ、電子マネーなど多機能搭載の携帯電話(ガラパゴス・ケータイ、フィーチャーフォン)が独自に発展してきたが、近年はスマートフォンへの買い替えが目立っている。

IDCの「2016年国内モバイルデバイス市場予測」では、2015年の国内モバイルデバイス出荷台数は前年比8.1%減の4,792万台だったが、スマートフォン市場は、従来型携帯電話から移行が進み前年比3.6%増のプラス成長となっている。

ただし、これまでは従来型携帯電話からの買い替えや、通信事業者のキャンペーンによってプラス成長を遂げてきたが、2016年はスマートフォンの実質0円販売の廃止により、出荷が減速する可能性が指摘されている。
そのため、国内モバイルデバイス市場は前年比8.2%減の4,401万台、スマートフォン市場は前年比4.7%減の2,620万台と、いずれもマイナスを予測している。

そのような状況から、ソフトウエア会社は新たなアプリの開発に力を入れるところが多い。
また、タブレット端末を電子書籍やビジネスシーンで使用する機会も増えており、こちらも多様なアプリ需要が期待される。

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豆知識

最も危険な検索エンジン「SHODAN(ショダン)」とは?

検索エンジンといえば、「Google」や「Yahoo!」などがよく知られているが、これらはインターネット上のWebサーバー上を巡回して検索している。
一方で「SHODAN」は、Webサーバーだけでなく、インターネットに接続しているサーバーやルーター、Webカメラなどすべての機器を検索対象としている。

近年は、パソコンだけでなくOA機器や家電製品、信号機など様々なものがインターネットに接続されており、中にはセキュリティ対策が甘いものもある。
機器内に保存されたデータが利用者の知らないところでインターネット上に公開される可能性も指摘されている。

「SHODAN」を使えば、インターネットに接続されている機器のIPアドレスやサーバー情報、OSやポート番号などさまざまな情報を検索することができるので、ネットワークの脆弱性を発見するツールにもなる。
一方で「SHODAN」を悪用することで、ネットワーク上のすべての機器が攻撃対象になる可能性もあり、「闇グーグル」と呼ばれることもある。

なお、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、インターネットに接続されたOA機器や家電に保存された情報が意図せず外部公開されている問題への対応策として、「SHODAN」を用いた検査手法について文書にまとめている。

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業界関連用語

●シンクライアント
ソフトウエアなどの管理はサーバーで一元管理し、企業で社員一人ひとりが使うパソコンの機能を最低限にするシステム環境のこと。
パソコンが高機能になり、ソフトウエアのバージョンアップやメンテナンスにお金がかかることから、コストを削減しようと考えられた。

●SaaS(Software as a Service)
高額のソフトウエアを買うのではなく、必要なときに、必要な機能のみを使い、使った分だけお金を払うサービス型ソフトウエアのこと。
このサービスの市場規模は年々拡大し、ミック経済研究所によれば、2013年度の市場規模は、2,725億円(前年度比12.7%増)。

●SOA(Service-Oriented Architecture)
OSや開発言語が違うシステムやソフトウエアを、自由に組み合わせて新しいシステムやソフトウエアをつくろうとする考え方。
これまではOSや開発言語が違うと組み合わせることができなかったが、今後は環境が違っても組み合わせられるように企画、設計するべきだという考え方が広まり始めた。

●オフショア開発
システムやソフトウエアの開発、情報処理業務を、海外企業に委託すること。
中国やベトナム、インド、ロシアやカナダなどに委託することが増えている。

●BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング
総務人事経理、コールセンター、システム開発など、業務の一部を、外部の専門企業に任せること。
ソフトウエア・情報処理業界がシステム開発や情報処理業務を請け負うケースも多い。

●IoT(Internet of Things)
「モノのインターネット」と訳され、パソコンやスマートフォンといった情報通信機器に限らず、ありとあらゆるすべての「モノ」がインターネットにつながることを意味する。

おおまかには、「あらゆるものがインターネットにつながることで情報を取得」⇒「インターネット経由でクラウドなどに情報を蓄積」⇒「AIなども活用して蓄積されたビッグデータを解析」⇒「解析結果に応じてモノを動かしたり、モノを使う人に情報をフィードバックする」というサイクルが基本的な流れになる。

エアコンを作動させるたびに、気温や湿度や好みの温度などのデータを蓄積、その結果を分析して、利用者にとって最適な状態でエアコンを作動させる、といったことも一例として挙げられる。

「IoT」化によって新しいビジネスモデルが生まれたり、作業効率の改善や利便性の向上などが期待されている。

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どんな仕事があるの?

システムエンジニア
営業、IT、人事会計など、業務に使うコンピュータシステムやソフトウエアを企画し、コンピュータ言語による開発や導入を提案・管理する。文理問わず採用を行っていることが多い。経験を経て、プロジェクトマネジャーになるケースが多い。

プログラマー
プログラミング言語を使いこなして、実際にシステムを開発する。

ネットワークエンジニア
コンピュータをつなぎ、情報をスムーズにやりとりできるネットワークをつくりあげる。

営業
クライアントの要望や課題を聞き出し、その要望を叶える情報システムを提案・販売する。セールスエンジニアシステムエンジニアとチームで仕事をすることが多い。

セールスエンジニア
クライアントの要望や課題を聞き出し、その要望を叶えるソフトウエアや周辺機器の詳しい情報を提供する。営業システムエンジニアとチームで仕事をすることが多い。

●データサイエンティスト
ビッグデータの中からクライアントのニーズにあったデータの取得方法や利用方法などをアドバイスしたり、データの解析などを行ったりする。ビッグデータの活用に注目が集まるとともに、データサイエンティストにも注目が集まっている。

ネット関連技術業界

消費者にとって魅力的なコンテンツを提供する

インターネットができる電化製品が開発されているなど、新しいメディアとして定着したインターネット。
ネットワーク環境が発達したこともあり、さまざまな情報だけではなく、画質の高いオンラインゲーム、音楽や動画配信など、コンテンツの種類が増えている。
このようなコンテンツを企画し、制作するのがネット関連業界の主な仕事だ。

新しいアドテクノロジーも浸透しインターネット広告の伸びが順調

スマートフォンの普及で広告市場の在り方も従来とは異なってきている。
テレビと同じく、インターネットコンテンツはほとんどが無料のため、ネット関連企業は、企業から依頼されるコンテンツ内広告やマーケティングなどで利益を出している。

たとえば、ファッション通販サイトにはおしゃれ好きなユーザーが集まるため、広告を出すアパレル企業にとっては、高い広告効果が期待できる。

大手広告代理店の電通が2016年2月に発表した「2015年日本の広告費」によれば、2015年の日本の総広告費は前年比100.3%の6兆1,710億円と前年比微増ながら4年連続の増加となった。
テレビ・新聞・雑誌・ラジオのマスコミ四媒体広告費は前年比97.6%とマイナスになったが、インターネット広告費は同110.2%の2桁増と堅調。

引き続きスマートフォン広告市場が拡大していることや、動画広告市場の急成長、さらには「プログラマティック広告取引」(オーディエンスデータに基づいて自動的に広告枠の買い付けを可能にする取引形態)の浸透もあり、マスコミ四媒体広告のマイナス分を補った。

コミュニティサイトが注目されるほか、新サービスも続々

ユーザーが日記や写真を公開できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(詳細は、業界関連用語参照)やブログもすっかり定着。
最近は企業がWebマーケティングの目的で開設するSNSやブログ(ビジネスブログと呼ばれる)は当たり前となっている。
また、「Twitter」や「Facebook」、「LINE」など次々と新しいアイデアを盛り込んだSNSが登場しており、利用者が急増している。

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豆知識

ネットとリアルが融合する「O2O(オーツーオー)」とは?

Online to Offlineの略で「On2Off(オンツーオフ)」と呼ばれることもある。
インターネット上(オンライン)の人たちを、ネット外にあるオフラインの実店舗などに誘導するといった、インターネット上の情報から実際の購買に影響を与えるようなマーケティング施策のことをいう。

具体的には、販売店や飲食店などがインターネット上で割引やサービスなどのクーポンを発行し、来店を促すという方法がある。

また、いわゆる「口コミ情報」や位置情報を集めたサイトにも、こうした手法をとるケースが多い。急増しているスマートフォン利用者は、いつでもどこでも情報収集が可能なため、買物や食事の直前にクーポンなどの情報に触れると行動に結びつきやすいといわれている。

「O2O」の潜在的な市場規模は非常に大きく、野村総合研究所では、オンラインで情報収集して実店舗で購買する消費金額は、2017年までに50兆円まで拡大すると予想している。

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業界関連用語

●HTML5
HTML言語として10年以上ぶりにバージョンアップされたのがHTML5。オフラインでもWebサイトのデータ閲覧が可能になり、動画や音声データの公開がより便利になるなど新しい要素が数多く追加される。
パソコン向けのウェブという領域を超え、スマートフォン、テレビなど、さまざまなコンピューター・デバイスのアプリケーション開発のプラットフォームになる可能性が広がった。
2016年にHTML 5.1が勧告される予定。

●SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)
サイトに参加するユーザーが互いに情報交換をしたり、日記や写真を公開したりするなど、親睦を深めるコミュニティサイト。

●CMS(コンテンツマネジメントシステム)
ウェブサイトのコンテンツ管理を支援するシステムのこと。
ブログはHTMLやCSSといったプログラミング言語の知識がなくても、テキストを入力するだけで簡単にウェブページを作ることができるので、CMSの一種と捉えられている。

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どんな仕事があるの?

●プランナー
新しいコンテンツを企画したり、「もっと便利に」「もっと使いやすく」など改善するためのプランを立てる。

●法人営業
広告主である企業に効果的な広告プランを提案したり、法人向けのインターネットサービスがある場合は、その効果的な使い方やサービスを案内・販売する。

マーケティング
ユーザーをさらに増やすために調査をしたり、さまざまなメディアを使ってサイトの知名度を高める。

●ウェブエンジニア
ユーザーがサイトを快適に操作できるように、ウェブ技術を使ってネットワークやシステム、アプリケーションを整える。

●ウェブデザイナー
サイトや広告を、ウェブのプログラミング言語や技術を使ってデザインする。

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