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業界研究

住宅・インテリア

概要

住宅業界では、住宅メーカーが木造住宅や鉄骨住宅などの部材を用意し、さまざまな工法で住宅を組み立てる。

全国展開する大手メーカーから地元に根ざした工務店まで、規模の異なる種々の企業がある。

カーテンや床材など住宅の居住空間を快適にするために欠かせない商品を取扱っているのがインテリア業界。

住宅業界

社会の変化に合わせ、ストックビジネスに注目が集まる

住宅の企画から建築、販売を行う住宅業界。

人口の減少と少子高齢化が進む中、社会情勢の変化に合わせて、住宅市場のあり方も変化を要する時代となっている。

これまでは、フロー(新築)をメインとしたプレハブメーカーなどの大手製造業中心に展開されていた住宅業界だが、人口減少などを理由に今後は、居住者を中心としたリフォームやリノベーションなどに焦点を当てたストックビジネス(既存住宅の市場)に注目が集まっている。

新設住宅着工戸数は前年比1.9%増と前年のマイナスからプラスに

国土交通省の住宅着工統計によれば、2015年の新設住宅着工戸数は前年比1.9%増の909,299戸で前年のマイナスからプラスに転じた。

一方で、新設住宅着工床面積は75,059千平方メートルで、前年の75,681千平方メートルから微減となった。
利用関係別では、持家は前年から0.7%の微減、賃貸は4.6%増となった。

また、分譲住宅は全体の26.5%となる241,201戸で、その内訳はマンションが48%、一戸建が52%となっている。

企業間の競争は激化するも、さらなる拡大が期待できるリフォーム市場

富士経済では、住宅リフォーム市場やリフォーム部材市場の現状分析を行い、その結果を「住宅リフォームビジネス市場総覧 2016」にまとめている。
それによれば、2015年度の住宅リフォーム市場は8兆435億円で、消費税増税の影響で縮小した2014年度から2.2%増加すると見込んでいる。

ハウスメーカー系の事業者や住設建材系事業者、リノベーション事業者の業績が好調で、また、小規模ではあるがネットを介してリフォームを請け負うや紹介を行うインターネット事業者の受注も順調に伸びている。

2017年度には消費税の引き上げが予定されているため、駆け込み需要が見込まれる2016年度は8兆2,995億円を、2017年度は消費税引き上げの影響で減少するものの8兆円以上の市場規模を予想している。

総合スーパーやホームセンター、家電量販店など異業種からの新規参入組も一定のシェアを獲得しており、市場拡大にともなって引き続き新たな参入企業が登場することも予想され、ますます競争が激化していくと見込まれる。

事業者にとっては、中古住宅活用が活発化しさらに市場規模が拡大する期待もあるが、収益性の改善や施主に対する満足度の向上といった取組みこそが重要になってくる。

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豆知識

話題のスケルトンリフォームとは?

スケルトンリフォームとは、住居を外壁や柱だけのスケルトン(骨組み・構造体)状態にまで解体し、中身を一新する全面リフォームのこと。

住居を一旦からっぽの箱にするため、内装や設備はもちろん、自分たちの暮らしにあわせた間取りも実現でき、全く違う空間に変えられる。

建物を支える柱やコンクリート壁など、リフォームできない箇所もあるが、ライフスタイルを反映したオリジナル空間を創れる、新築を購入するよりも費用が安いケースが多いため人気となっている。

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業界関連用語

●リノベーション
リフォーム+イノベーションから生まれた言葉。
年数の経った建物に新たな付加価値を与えること。

新築を買うよりも費用を抑えられるため、近年日本でも注目を集めている。

たとえば中古住宅を購入し、間取りや内装、設備を自分好みに自由に変更する、などがそれにあたる。

リフォームと混合されがちだが、建設省(現 国土交通省)の定義では「リノベーション=新築時の目論見とは違う次元に改修する(改修)」「リフォーム=新築時の目論みに近づく様に復元する(修繕)」としている。


●パワービルダー
パワービルダーとは、床面積30坪程度の土地付一戸建て住宅を大量に低価格(大手が供給する半分程度)で販売する会社を示す和製英語で、近年急速に業績を伸ばしている。

売れ残りのリスクを減らすため、1〜15棟ほどの小規模な分譲物件を中心に取り扱うが、販売件数では大手をしのぐ勢いを見せている。

なお、『飯田グループホールディングス』は、2013年11月にパワービルダー6社が経営統合し、設立された共同持株会社。


●ペット共生住宅
少子高齢化が進んでいる今では、ペットは単なる愛玩動物ではなく、家族の一員ともいえる存在。
そのため、ペットとともに家族全員が気持ちよく暮らせる住居へのニーズが高まっている。

新築市場でもリフォーム市場でも、「ペット共生」は重要なポイントになりつつある。

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どんな仕事があるの?

営業
住まい作りをトータルでサポートする、顧客のパートナー的存在。顧客に対して住宅のプランを提案するほか、顧客の要望を設計部門や施工部門に伝える、住宅が完成した後のアフターフォローなど、幅広い仕事を担う。

●設計
顧客の住まいに対する要望を具体的にプランニングしていく仕事。現場の調査を行い、設計図や見積もりを作成し、建築プランを提案。工事開始後は設計通りに施工が行われているかをチェックする。安全性などを確保しながら、顧客の理想を形にする仕事。

商品開発・研究開発
時代性や社会情勢など、あらゆる方向から消費者のニーズを探り、住宅の新しいプランを企画するのが商品開発の仕事。研究開発は、住宅の品質向上を目指し、建材や構造などを研究、開発する。

●リフォームアドバイザー
より快適な暮らしが実現できるよう、顧客の生活スタイルに合わせ、リフォームプランを提案。

●ハウジングアドバイザー
住宅展示場での受付や案内、資料作成、顧客相談の対応などを担う。

インテリア業界

居住空間内すべてが商品となる幅広い業界

「住まい」の内部の総称である「インテリア」は、居住空間内の構成すべてを含んでいる。

そのためインテリア業界で扱う商品は、天井や壁、床などの部位、リビング、キッチン、ダイニングなどの空間、電気や厨房、衛生設備、防犯設備などの付帯設備と、多岐にわたっている。

そして、これらの商品を取り巻く業種や業態も幅広く、大きくは家具、ファブリック、設備機器、建設の4ジャンルを中心に構成されている。

また、流通のしくみは、「製造業→卸売業→小売業→消費者」が一般的だが、インテリア業界では、「製造業や卸売業→建設業→消費者」といった流れをとることが多い。

「自分らしさ」を求める声がインテリア業界にも浸透

必要だから買う「モノ消費時代」から、自己表現のためにお金をかける「コスト消費時代」に移り変わっている現在、消費者のさまざまなニーズに応えるための戦略が必要となっている。

そのため、誰に何をどのように提供するかといったマーケティング能力が重要視されている。

また、近年では消費者の住環境に対する関心の高まりやライフスタイルの多様化から、個人のこだわりや生き方、趣味嗜好などの「自分らしいライフスタイル」を作り出していく「ホームファッション」を取り入れる動きが広がりつつある。

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豆知識

高機能化するインテリア商品

インテリア用品を選ぶ時に重視するものとして、デザイン、カラーリング、価格、ブランドなどがあるが、さらに特別な機能を重視するケースが増えている。

たとえば、カーテンの基本的な機能には、遮光性や遮音性、防炎性などがある。

今では、消臭(タバコやペットなどのにおいを分解・中和する)、抗菌(有害な細菌を分解する)、花粉対策(表面に特殊加工をして花粉やほこりの部屋への侵入を防ぐ)といった機能や、部屋の中からは外が見えるが外からは部屋の中が見えないカーテンも登場している。

もちろん、カーテン以外にも、壁材や床財などインテリア商品全般に、こうした高機能な商品が登場している。

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業界関連用語

●トータルインテリア
空間、機能、感覚、経済、技術の5つがバランスよく組み合わさることで快適な空間を目指すこと。

●エクステリア
インテリアの対語で、居住空間の外側のこと。門、扉、塀、物置、フェンスなど、住宅の外まわりの設備をいう。

●LTV
顧客生涯価値(Life Time Value)。自社に対する顧客のロイヤリティを高めるための、マーケティングコンセプトの1つ。口コミによる新規顧客開拓や1つの商品が他商品へ波及効果をもたらすことで、大きな収益を狙う。

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どんな仕事があるの?

●インテリアコーディネーター
壁紙や天井材などの内装、カーテンや照明器具、家具など、インテリアに関するあらゆる要素をコーディネートし、顧客に提案。顧客のニーズに合わせて、快適で機能的な住まい作りを目指す。

●キッチンスペシャリスト
顧客の要望に合わせて、よりよいキッチンづくりを提案。ライフスタイルや家族構成、体のサイズなど、いろいろな要素を考えながら、調理のしやすさ、安全性、インテリア性の優れたキッチン空間を考える。公益社団法人インテリア産業協会が資格試験を実施している。

●照明コンサルタント
一般の住宅をはじめ、店舗やホテル、オフィスなど、場所や用途に応じて快適な照明プランを立てる、もしくはアドバイスする。

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