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近年の業界の動向と予想される未来

レジャー業界の勢力図はやっぱり…

レジャー業界を牽引するのは、オリエンタルランドが運営する東京ディズニーリゾートだということは先ほども紹介しました。2012年の入園者数はディズニー・ランドおよびシーをあわせて、2,750万人と過去最高を記録。さらに、開業30年を迎えた2013年上半期の入園者数は1,535万人で、上半期の入場記録を更新するなど、その勢いは衰えることがありません。また、関連のグッズ販売や飲食販売も伸びており、2013年は入園者1人当たりの売上高も過去最高になりそうです。

こうした成功モデルともいえる東京ディズニーリゾートでは、随時新アトラクションを投入するだけでなく季節感を大切にし、お盆、ハロウィン、クリスマスなどの季節限定感を巧みに演出することでリピーターの獲得に成功しています。こうした試みは他テーマパークでも積極的に行われており、富士急ハイランドや横浜八景島シーパラダイス、よみうりランドなどでも、毎年、新しい施設やアトラクションが登場しています。ただ、こうした目新しさは、一定期間を過ぎると鮮度を失ってしまうため、次々と新しい話題を提供し続ける必要があり、運営企業には投資できる経営体力や時代にあった企画力が必要になってくるのです。

業界の鍵を握るのは「食」「アニメ」「仕事」!

一方、近年の動向で注目したいのは、「食」「アニメ」「仕事」にまつわる新しいテーマパーク、演出です。

たとえば、飽和状態といわれる業界のなかでも「食」は、親・子・孫の3世代で同時に楽しめるとあって顧客拡大に成功しています。業界の走りとなったのは、ラーメン博物館ですが、現在ではナムコ・ナンジャタウンなどの企業が食をテーマにした施設を運営。食品業界からも参入が続いており、2011年には安藤百福発明記念館(通称カップヌードルミュージアム)がオープン。オリジナルのカップヌードルを作ることができるとあって人気です。

また、世界に有名となった「ジャパニーズアニメ」もキーワードのひとつ。2013年にはジャンプの世界観を体験できる施設・J-world Tokyoが池袋に誕生。すでに人気スポットとなっているジブリ美術館、藤子・F・不二雄ミュージアムなどとあわせて、日本だけでなく、世界中からファンを集客できる可能性を秘めています。

キッザニア東京・キッザニア甲子園などに代表される「仕事体験型」は、新しい楽しみ方を顧客に提供し、成功しています。最近では、観光牧場や農園、動物園や水族館などでも、「動物のえさやり」「獣舎の清掃」「飼育員体験」のような仕事体験メニューを用意するところが出てきました。加えて動物園や水族館では体験メニューだけでなく、「旭山動物園」のような生態展示、行動展示を取り入れるところも増えてきており、単なる動物を見る場所からより深く動物に触れ、知る場所へと変わりつつあります。

レジャーの周辺業界

レジャーのひとつであるゴルフ業界は、コアの顧客層となる団塊世代が高齢化しつつある現在、ゴルフを経験したことのない若い世代や女性など、新規のゴルフファンの獲得が急がれています。一般的にゴルフは、サッカーやテニス、スキーなどと違い、一度も経験したことのない人の割合が非常に高いスポーツ。男子では石川遼選手、松山英樹選手、女子では宮里藍選手や宮里美香選手、上田桃子選手などのスター選手の活躍が報じられている今、こうした未経験層をどれだけゴルフ人口とすることができるか、正念場を迎えているのです。

レジャー業界と密接につながっているのが、旅行業界です。日本人のレジャー施設利用者が爆発的に増えない以上、外国人旅行者をいかに誘致するかは、どのレジャー施設でも欠かせない視点といえるでしょう。実際にハウステンボスでは、外国人客の誘致を積極的に行っており、すでに全入場者数のうち、約16%(14万人)が外国人だといわれています。

現在、政府も外国からの旅行者を将来的に3,000万人にまで伸ばす「訪日旅行促進事業(ビジット・ジャパン事業)」を展開中です。2013年は円安の影響や富士山の世界遺産登録なども追い風となり、訪日外国人客は過去最高を記録するという予測もあります。今後は、こうした外国人旅行者をレジャー施設に集客すべく、海外への営業活動はもちろん、外国語のできるスタッフの増員、園内表示の改善などの工夫が求められていくことでしょう。

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