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近年の業界の動向と予想される未来

市場規模は1兆円4,160億円

結婚式は、明治期に現在の神前結婚の形ができあがり、戦後の高度経済成長期に一般の人々にも広く浸透、ブライダル産業というひとつの巨大マーケットへと成長を遂げました。その市場規模は約1兆4,160億円(※1)となり、専門式場・ホテル・ゲストハウス・レストランという大きな4つのカテゴリーに分類されます。

しかしながら、結婚するカップル数は年間100組以上だったピークの1972年以降減少し、2016年は約62万組(※2)。業界を取り巻く状況は、先に挙げたゲストハウスのシェア拡大に伴い、ホテルブライダルは、減少傾向にあります。また招待客を絞る少人数での挙式も増加傾向にあり、市場の縮小の原因となっています。かつては年間2,000〜3,000組の施行数を誇ったホテルでも、近年は大きくその組数を落とし、現在年間で1,000組以上を実施しているのは、本当に限られたホテルだけです。

(※1) 矢野経済研究所
(※2) 厚生労働省「人口動態統計」

「ナシ婚」増加の原因は?

少子高齢化による婚姻件数の減少に対応するため、海外進出や、ホテルやリラクゼーション施設など事業多角化に活路を見出すブライダル企業もありますが、目下の課題は、挙式や披露宴自体を挙げないいわゆる「ナシ婚」への対応です。

現在、結婚をするカップルのうち、およそ半数程度が式を行わないといいます。中には、一般メディアが報じる「結婚式はお金がかかる」「高い」という情報しか入手せず、最初から挙式・披露宴の実施自体をあきらめているカップルも。同時に、業界や会場都合で創り上げられた「形式化された結婚式」のイメージに、現代のカップルが魅力を感じなくなったことも「結婚式離れ」を助長している要因の1つと考えられます。新郎新婦の入場に始まり、ケーキ入刀、余興をはさんでのお色直しから再入場へ。そして最後にお涙頂戴の手紙やコメントで締められるという、パッケージ化された、型通りの結婚式というものに、潜在顧客であるはずの未婚者たちは疑問を抱き始めているのかも知れません。同時に、業界全体が「結婚式の本来の意味」について改めて考える過渡期にきていると言えます。

プランナーのヒアリング力がブライダル業界の光!

決してマーケットの縮小だけがこの先待ち受けているわけではありません。先に述べた問題点にいち早く気付いた企業は、今までにない新しい価値を提供するため、日々企業努力を行い、本当にそのカップルらしい結婚式を創り上げています。会場や企業に属さず、ゼロベースからカップルと二人三脚で結婚式を創り上げていく、いわゆる「フリーランス」と呼ばれるプランナーも増えています。これは、会場に属することで課せられる制約から離脱することによって、「真にカップルが望むものを実現したい」という現場スタッフの思いが反映されています。もちろん会場や企業に属することのメリットは多大なものであり、フリーランスとして全てのプランナーが生計を立てているわけではないので、現実や自分の力量と向かい合いながら、舵を取ることが必要です。

これまでもこれからも、プランナーに求められる資質は「ヒアリング力」です。結婚式とは本来、新郎新婦が今までお世話になった方々へ、「みなさまのおかげで今日の日を迎えることができました」という意味を込めたものです。だからこそ、二人のバックグラウンドやエピソードをしっかりと聞き出した結婚式を実現することで、足を運んでいただくゲストの方々も一体となれるような式の実現が可能になるのです。

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