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【前編】業界を選んだ理由、最初の仕事

ホテル×ブライダル

サービス業に就きたいと考える学生に人気のあるホテルとブライダル業界。外から見ていると、「きれいで高級感のある場所で働く華やかな仕事」という印象があるが、果たしてその実態は!?  業界をよく知る二人に本音を語ってもらった。

profile

川崎竜彦さん(仮名)
外資系高級ホテルに勤めて8年。ホテル内で最も格式のあるメインダイニングでギャルソンを務めている

黒田恵美子さん(仮名)
大学を卒業して、新卒で都内有名結婚式場に就職。2013年3月までウエディング・プランナーとして活躍。現在はブライダル業界専門の出版社に勤務

まず、お二人がなぜホテルとブライダルを選んだのか、きっかけをお聞かせください。

川崎(敬称略) 大学時代ずっと外食産業でアルバイトをしていて、接客をもっと突き詰めたいという思いがありました。せっかくならグレードの高いところで接客を極めたいと思ってホテルを選択したんです。また、自分は経営学を勉強していたので、いずれはマネジメントにも挑戦したいと考えていて、そのためにも現場を理解した経営者になりたいという目標があったのも理由の一つです。

外資系ホテルを志望したのは、就活中にホテル見学をしたときに、このホテルで自分が働いているイメージがわいたのが最も大きな理由です。また、当時は自分の中で、日系の老舗ホテルの場合、フレンチのサービスを20年間続けるといったような、ずっと同じ職種で働くキャリアのイメージがあったんです。私はマネジメント志向でしたので、外資系ホテルでキャリアアップを狙ったほうがいいと判断しました。

黒田 実は、私も最初はホテル志望でした。就職したところがホテルと結婚式場を併設しているところだったんです。でも、入社してどちらの部署も見てから配属希望を聞かれたときに、ブライダルを選びました。ウエディングという「幸せのお手伝い」の仕事を目の当たりにして、その時から「この道で行きたい!」と思い始めたんですよね。

配属当初のお仕事はどういったものでしたか?

黒田 はじめの1カ月は宴会サービスや美容、音響など、各セクションを研修で回りました。その後、本配属となりました。採用されたのは10人だったのですが、5人はウエディング・プランナーで、あとの5人は衣装課でした。

最初のころは、先輩ウエディング・プランナーについて仕事を覚えるのですが、6カ月ほどで独り立ちします。この6カ月という時間は、ほかの式場に比べると早いのではないでしょうか。その代わり、頭がはちきれるくらいプランナーの知識を詰め込みました。

最初のカップルを担当したときはとても緊張しましたが、精一杯やりました。でも、段取りを進めることでいっぱいいっぱいで、細部まで気を遣ってあげられなかったという後悔はあります。自分で自分を褒められなかった。失敗はしなかったけれど、+αでなにかしてあげられなかったという後悔です。

自分に余裕ができて+αの提供ができるようになったのは、3年目くらいでしょうか。私が勤めていたところのウエディング・プランナーは、少なくて5組、多くて13組の案件を常に持っていました。私は月に8組くらい担当しましたので、年間100組くらいの結婚式を受け持ちました。新規接客とプランナーは担当分けをしています。新規接客担当者が決めたカップルの結婚披露宴をプランナーが担当します。ただ、最初の1年半くらいはプランナーだけをしていましたが、その後はずっとプランナー兼新規接客をしていましたね。徐々に、新規接客のほうにシフトしていきました。

川崎 私の場合、1週間だけ座学研修をしました。その後、本配属が決定してそこからずっといまの洋食のメインダイニングです。座学研修は、基本的な立ち居振る舞い、言葉遣い、電話対応のマナー、当ホテルのブランドとは何かといったことを学びました。

現場では、最初ひたすらバッシング(※テーブルからお皿を片付けること)と料理運び、ドリンク作りです。それを3カ月間。直接接客できないんです、最初は。「接客できるのは3年後だよ」ってずっと言われていました。そのあとはデシャップをやりました。オーダーを通してできあがったらウエイターに渡す仕事です。2年くらいですね。

3年目くらいから接客ができるようになりました。大変だったのは、リーマンショックもあって、スタッフがどんどん減っていったこと。スタッフの人数が違うので、先輩がやってきた接客技術では仕事ができない。たくさん失敗しながら、先輩にどやされながら勉強していきましたけど。次第に、次期キャプテンが見えてきた状況になったのですが、今度は後輩が入って来ない状況でしたので、ずっと下っ端でした。

レストランウエディングもやっていたので、仕事の幅はかなり広い。大変でしたが、今思えば、ラッキーだったと思います。ほかのホテルでは5〜10年後にやると言われている仕事を任されたのですから。(後編に続く)

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