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VOL.11 終身雇用or転職〜女の選択〜

新社会人となるみなさんは『転職』をどう捉えますか?

みなさんは、新卒で入社した企業に何年くらい勤めようと思っていますか?

厚生労働省の「新規学卒者離職状況」(平成21年)に関するデータによると、就職して3年後離職している人は28.8%、その内訳は、1年目で11.5%、2年目で8.9%、3年目で8.4%だそうです。

私が受ける社会人の相談でも、確かに社会人3年目の人の相談が最も多いのですが、みなさん「3年は続けないと履歴書に傷がつくから、我慢して続けてきました」とおっしゃることに驚かされます。一方、新卒で入社した企業を3カ月以内で辞めようとしている人の中には「試用期間のうちであれば、履歴書に傷がつかないと言われたから」という声も。これら2つの共通点は「履歴書に傷がつかないように」なんです。しかし、本当にそれは自分のキャリアにとって正しいのでしょうか。

実際、私は企業研修などで辛そうに仕方なく働く社会人をたくさん見ていますし、そのために自分のスキルアップに繋がる仕事ができていない、うまくいかないことを人のせいにするなど、ギスギスしながら仕事をしている様子も目の当たりにしています。なぜそこまで次から次に不平不満が出てくるのかと思うくらい、マイナスな気持ちを持っているのです。もちろん、彼らもそうなりたくてなっているわけではありません。

では、学生のみなさんがこれからの社会人生活を我慢するのでも、履歴書という世間体のためにでもなく、あくまでも自分のために働くには、どうすればいいのでしょうか。また、その際「転職」をどうとらえたらいいのでしょうか。今のうちに考えていただけたらと思います。

A子さん(大手小売業 5年目)

新卒で入社した今の会社に勤務して5年経ちます。シュウカツは厳しく、第一志望ではなかったのですが、この時代に採用してもらえるだけありがたい、定年まで頑張ろう、と働き始めました。

ところが1年も経たないうちに、仕事が合っていないのではと思い始めたのです。社会に出て初めてのことだらけで失敗の連続、だから自分には向いていない、と思い同時に転職も考えました。ただいざ辞めようとしても、何がやりたいのかわからないまま辞めてどうするの?と冷静な自分もいて、転職を思い留まったのです。

その時、自分には働くという覚悟が足りないことに気づきました。何かあったら逃げ出してやろう、と思っていたから、当然お客さまにも社内の人にも信頼されないのだ、と。

そこで、この会社で一生働くことを想定したキャリアプランを立ててみました。すると、うちの会社は大手でもあるし、やりたいと思ったら手を挙げることも可能、そして、大手だからこそのメリットを活かそうと思えば、実はいろんなことにチャレンジできるのではないか、と思ったのです。そう気持ちが切り替わってから、仕事に対する意識もイヤイヤではなくなり、他部署の人とも積極的に関わることができるようになりました。

そして何より、今までは周囲の意見に流され顔色ばかりうかがっていたのが、自分の意思で発言し、仕事の目的を考えて周囲とコミュニケーションがとれるようになったことに驚きました。この会社には可能性がたくさんある、ずっと頑張りたい!と思っているこの頃です。

転職を考えていた自分を振り返って、今だからわかることがあります。それは、向いていないのではなく、まだうまくできなかっただけだということ。仕事の全体像がわからなかったのです。あの時辞めなくてよかったとA子さんは思っています。

B子さん(ITベンチャー 5年目)

新卒の時のシュウカツでは、ベンチャー企業に絞って活動していました。その結果今の会社を選んだのですが、その理由は、能力があれば男女関係なく活躍できることと、若いうちに大きな責任を任せてもらえることに魅力を感じたからです。

入社した当初から大きな案件を一人で任され、自信もつきました。残業が多いのは辛いと感じることもありますが、体力のあるうちにできるところまでスキルを積んでおきたいと思っているので、そんなに苦にはなりません。

かといってこのような働き方をB子さんはずっとしようとも思っていないですし、できるとも思っていません。また、今の会社は男女比は同じくらいでも、内情は男性が管理職、女性は管理職として任せてもらいづらいのが働くうちに見えてきました。

実はB子さん、シュウカツの時から、一つの会社で一生勤めあげるつもりはありませんでした。いくつかの会社を見て、最終的に自分の将来を預けられる一社を見つけたい、と考えていたのです。ただその際、嫌だから辞めるというのは避けたい、転職する度に自分の価値をあげキャリアアップ転職をしたい、と考えていました。

そして、今がまさにそのタイミング。営業としての実績もできたし、転職する際、アピールできる材料があるのでは、と考えています。次は、管理職候補として採用してくれる会社を探す予定です。

転職が『良い』『悪い』ではない

いかがでしょうか。1つの会社でずっと働くのも転職するのも人それぞれのキャリアです。

1つの会社で働き続けるためには、会社全体に目を向け、社内ネットワークを築いていくことも大事なことかもしれませんね。また、社内異動だってひとつの手段です。特に日系企業の総合職には、ジョブローテーション、つまり一つの部署だけでなくさまざまな部署を経験し、幹部としての視野を広げるといったやり方を取っているところも多くありますから、転職を考える前に企業内での他のチャンスを検討してみるのもよいでしょう。

一方、転職を考える人も、嫌だから転職といったことを繰り返すと、結果自身の価値は上がりません。転職をキャリアアップの手段として考え、計画性を持って動くことが大事です。もちろん倒産など外的要因があった場合、計画的な転職は難しいですが、そんな時も引く手あまたとなるためには、即戦力となるよう目の前の仕事で成果を出しておくことも必要ではないでしょうか。

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