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VOL.04 女性はスキル至上主義?男性は集団至上主義?

「キャリアアップ」の意味は男女間で異なる?

みなさんは、「キャリアアップ」という意味、どのように受け止めますか?
以前、ある企業で、女性向け研修を行なっていた時のこと。研修を見学していた、40代後半の男性が、こんなことを私におっしゃいました。「最近の女性は、キャリアアップを望むようになったんですね!」私はそれを聞いて、「はい、そうです。意識高く、仕事に向き合う女性が増えてきましたね。」こんな風な会話を10分ほど続けていたのですが、途中から、「噛みあっていない」のを感じたのです。男女では、「キャリアアップ」のとらえ方が違う、ということがその理由です。

もう少し具体的に言うと、その男性が言う「キャリアアップ」とは、いわゆる「出世」のことである一方、私や、多くの女性が思う「キャリアアップ」は、「スキル向上」「自己実現」といった意味合いだったのです。
念のため、受講していた女性のみなさんにも、「キャリアアップとは?」の定義をお伺いしてみたところ、やはり、「スキルアップ」に関わる意味にとらえていた方が大半でした。
また、「キャリアプラン」と「ライフプラン」は、切り離せないもの、と思っている女性も多いのではないでしょうか。

さて、ここから言えることは、仕事をするうえで、女性と男性では、やりがい、大事にすること、自身のキャリアに関する判断が異なるのではないか、ということです。
これらの特徴の違いから、「頑張るポイント」も変わってきます。
一体何が異なるのか、ということを実際の例から、ご紹介したいと思います。

2つの例で見る、男女の「やりがい」「モチベーション」の違い

メーカーに入社したA子さん。この会社で「キャリアアップ」しよう!と決意をもって入社。現在、入社して3年経ちます。周囲も認める努力家で、一生懸命専門性を身に付けよう、自身の力を付けようと、努力を怠りません。わからないことはすぐに周囲に聞いて、自分の知識としてきました。その結果、「自分だからこそ」のスキルが身についているのを日々実感します。しかし、成長しているなーと感じる一方で不安もあります。それは、もっと勉強して、自分の専門性を磨かなければ、今後転職などをしようと考えたとき、どこにも就職できないのでは…という焦りです。だから余計に、力が入ります。

さて、次にご紹介するのは、男性のB介さん。彼はA子さんの同期として入社しました。1年目、なかなか芽が出ない、と周囲から心配されていましたが、正直、会社は楽しく、先輩にも新卒からかわいがってもらっています。実はB介さんは、サッカーが大好き。高校から大学まで、サッカー部に所属していました。そのためか、チームプレイは案外得意で、誰とやり取りしたらいいのかなど会議前の調整も得意。チームがスムーズに成果を出すための役割分担や、フォローなども率先して行ないます。長い社会人人生、毎回自分がゴールを決めなくてもいい、全体でよい結果につながれば。こんな考え方が根底にあります。もちろん、自分が結果を出せたときは、同僚に勝てた!と嬉しく思うのですが、チームでうまく仕事が進められた時、達成感を感じます。

いかがでしょうか。二人の例を挙げてみましたが、やりがいがまったく異なりますよね。
もちろん、一概に性別だけで分けることはできませんが、仕事に対するやりがいの部分でこのように異なるケースが度々見受けられます。ちなみに、どちらのやりがいが、良い、悪い、ではありません。自分のやりがいと、女性のキャリアアップの落とし穴も理解しておくこと、これが大事ではないか、と思います。

さて次に、男女では競争についての意識も異なる、という事例を紹介してみたいと思います。未就学児の男女を対象に、友達と代わりばんこでアニメをみるという実験を行なったところ、男の子は、女の子の50倍の頻度で、競争や身体的な手段に訴えたそうです。一方女の子は、男の子の20倍の頻度で、話し合いや交代で見る、という方法をとったのだそう。つまり、ここから言えるのは、男の子は、競争という状況にあるだけで俄然やる気になるということです。

新世代のキャリアウーマンに求められることとは

上述した二つの例から、男性の特徴として、競争に勝つためには、一人で頑張るよりもみんなで頑張る方が効率が良い、そのためにチームプレイを大事にする、ということが挙げられるのではないでしょうか。特に、組織に好んで入ってきた男性は、そういった傾向が強いかもしれません。

一方、女性も、もちろんチームプレイは大事にするものの、お互いの様子を見ながらも自分らしさを大事にし、自分の居場所を確保したいと考えるという特徴があります。言うなれば、男性ほど「その集団」に拘らず、「どの集団」でもやっていけるように自分のスキルを磨く、という意識を感じるのです。

人は誰でも存在価値を感じたい生き物、と言われていますが、男女によって、その形が違うのかもしれませんね。

近年、女性が結婚、出産後も仕事を続けるのが当たり前とされるようになってきました。それゆえ、人生の転機によって職を変えるのではなく、今後は一つの会社でステップアップを目指すことも必要となってきます。そして、会社組織で働き続けるためには、男性が好むチームプレイを身に付けることも大事なのです。自身のやりがいも理解しながら、会社にとって必要とされる人材になるためには、自身の専門スキルを伸ばすだけがキャリアアップではありません。周囲と力を合わせて、勝つ!という意識も併せ持つのも悪くないのではないでしょうか。

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