インターンシップ&キャリアの終了後にお礼状は送るべき?

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まずはお礼の連絡をしよう

終了後はお礼状で感謝の気持ちを伝えるのがおすすめ

インターンシップ&キャリアのプログラムを終えたら、担当者にお礼を伝えましょう。プログラム終了直後に口頭で伝えるのはもちろんですが、さらに、お礼状を出すことで感謝の気持ちがより伝わります。

お礼状は、メールもしくは手紙で出します。おすすめは、メールよりも丁寧な印象を与える直筆の手紙です。ただ、手紙は書き慣れていないと時間がかかります。手紙では出すのが遅れてしまいそうな人は、タイミングを優先してメールで送るといいでしょう。

下記にお礼メールの文例と、書き方のポイントをまとめましたので、参考にしてください。

《お礼メールの例》

件名 オープン・カンパニー参加の御礼

株式会社〇〇〇企画
人事部オープン・カンパニー担当 〇〇 〇〇〇様

お世話になっております。
〇月〇日~〇日に開催されました貴社オープン・カンパニーに
参加いたしました、〇〇大学〇年のマイナビ花子です。

このたびのオープン・カンパニーでは、〇〇様をはじめ
営業部の皆様には親身にご指導いただき、
誠にありがとうございました。
営業職の心がまえを学ぶとともに、皆様の仕事への情熱と、
お客様第一に行動する大切さも感じ取ることができた〇日間でした。

中でも感銘を受けましたのが、
〇〇様がお話しくださった〇〇のエピソードです。
お話をお伺いして、〇〇業界で働きたいという思いが
より強固になりました。
残りの学生生活で自分に足りないスキルや知識を身に付け、
ますます精進していく所存です。

貴重な体験をさせていただき、あらためて感謝を申し上げます。
皆様にもどうぞよろしくお伝えくださいませ。
略儀ながら、まずはメールにて御礼申し上げます。

〇〇大学〇〇学部〇〇学科 〇年
マイナビ花子
〒100-〇〇〇〇
東京都〇〇区〇〇町〇丁目〇〇〇番地〇〇号
携帯番号 090-〇〇〇〇-〇〇〇〇
MAIL 〇〇〇〇@〇〇〇〇ac.jp

お礼メールの書き方のポイント

  • 1.冒頭で、「オープン・カンパニーに参加させていただいた、○○大学〇年の〇〇〇〇です」と自己紹介しましょう。
  • 2.プログラムが終了した当日中か、遅くとも翌日の就業時間中に送りましょう。
  • 3.お礼メールの定型文をコピー&ペーストしただけでは、担当者の印象に残りません。プログラムについての感想や印象に残ったやりとりなど、具体的なエピソードを織り交ぜましょう。
  • 4.担当者のもとには大量のお礼メールが届きます。具体的なエピソードを織り交ぜつつも、相手の負担にならないように端的にまとめることが大切です。
  • 5.文章は適度に改行し、段落の間は1行空けると読みやすくなります。
  • 6.「今回の経験を今後の成長に活かしたいと思います」など、前向きな文章で終えるといいでしょう。
就活用のメールアドレスを作った方がいい?
パソコン用のメールアドレスや、学校のメールアドレスなどどれか一つを就活用にするのがおすすめです。

プログラム終了後のお礼メールだけではなく、インターンシップ&キャリアの選考時、ひいては今後の就職活動でも、企業と頻繁に連絡をとることになります。大事な連絡、情報を見逃さないためにも、就活専用のメールアドレスを作っておくのがおすすめです。
その際に使用するメールアドレスは、フリーで取得できるパソコン用のメールアドレスや、大学で付与されたメールアドレスを使用するのが好ましいでしょう。また、既に使っているメールアドレスに企業とのやりとりに適さないふざけた単語や、プライベート感の強い単語が含まれている場合は、新たに企業とのやりとりに使用するメールアドレスを取得しておくといいでしょう。新たにメールアドレスを取得する際は、自分のフルネームをベースにしたものがおすすめです。

書面でお礼状を送ろう

低学年でインターンシップ&キャリアへの参加を始めたなら、3年生、4年生よりは時間の余裕があるはず。直筆のお礼状にもぜひチャレンジしてみてください。お礼状を送るタイミングは早ければ早い方がよく、インターンシップ&キャリアの終了当日に作成し、翌日投函できればベストです。それが難しい場合は、少なくともインターンシップ&キャリアの終了後1週間以内には相手の手元に届くように送りましょう。

下記は、手紙のお礼状の文例と、書き方のポイントです。ぜひ参考にしてください

お礼状の例

拝啓
〇〇の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
〇月〇日~〇日に開催されました貴社仕事体験に参加いたしました、〇〇大学〇年のマイナビ太郎と申します。
このたびは〇日間にわたって貴重な体験をさせていただき、誠にありがとうございました。
期間中は〇〇様をはじめ事業部の方々に温かく迎えていただき、また、私のごく初歩的な質問にも丁寧に答えていただき、充実した時間を過ごすことができました。心より感謝申し上げます。

〇〇業界にはかねてから興味を抱いておりましたが、一つ一つの段取りに細心の注意を払ってイベントを企画される皆様の姿からは仕事への高い志が感じられ、
非常に刺激を受けました。また、昼休みには和気あいあいとした職場の雰囲気に触れることができ、働く楽しさや、
チームワークの重要さについても学ぶことができました。

特に印象に残っているのが、「どんなことも、あらゆる可能性を考えて周到に準備することが大切だ」という〇〇様にいただいたアドバイスです。
至らない点ばかりの私ですのでまだまだ先のことになるとは思いますが、いずれは〇〇様のような社会人になれるよう、業界および貴社への理解をますます深め、残りの学生生活を充実したものにしたいと考えております。

ご多忙の中、貴重な時間を割いていただき、ご指導たまわりまして誠にありがとうございました。
貴社のご発展と、〇〇様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

敬具

〇〇〇〇年〇月〇日
〇〇大学〇〇学部〇〇学科〇〇専攻 〇年
マイナビ太郎株式会社〇〇〇〇
人事部採用課 〇〇〇〇様

直筆のお礼状を書く際のポイント

  • ビジネスシーンでの手紙は、「拝啓・敬具などの頭語・結語を添える」「最後に相手の名前を書く」などの決まり事があります。事前に確認しておきましょう。
  • 就活本やWEBに掲載されている定型文をそのまま書き写すのはやめましょう。インターンシップ&キャリア中に体験した具体的なエピソードをプラスすると、感謝の気持ちがより伝わります。
  • 必ず下書きをしましょう。書き終わったら誤字・脱字がないかチェックをし、それから便せんに清書します。清書した後も最終確認を忘れずに。
  • 修正液の使用はやや印象が良くないため、間違えたら、新しい便せんに書き直すことをおすすめします。
  • 便せんは、白地にけい線が入っている縦書きタイプのものを選ぶといいでしょう。封筒は無地の白封筒を用意します。茶色の封筒は避けましょう。
  • インターンシップ&キャリア先の企業と、いずれまた連絡を取り合うことになるかもしれません。その際、お礼状のことが話題に上がることも考えられるので、投函前にコピーを取って保管しておきましょう。
お礼状は直筆じゃないとダメですか?
必ずというわけではありませんが、できれば直筆がおすすめです。

近年は、履歴書やエントリーシートのパソコン作成を認める企業も増えています。
ただ、手紙でお礼状を送るなら、やはり直筆がおすすめです。字に自信がない人も、丁寧に書けば問題ありません。

その他にインターンシップ&キャリアの終了後にやっておきたい事

学んだことを記録して、整理しておこう

インターンシップ&キャリアは、プログラムに参加して終わりではありません。印象に残った出来事や、インターンシップ&キャリア先の社員に教わったことなどを振り返り、その後の業界・企業研究や自己分析などに役立てることが重要です。
振り返りを行う際は、次の項目ごとに記録・整理し、項目によっては自己採点するといいでしょう。自分を客観視することで、次のインターンシップ&キャリアや学生生活、志望業界・企業の選択をより効率的に進められるようになるはずです。それらの自己採点をExcelなどの表計算ソフトを使って作成しておけば、振り返りも簡単にできます。

振り返りの項目案

  • インターンシップ&キャリア先となる企業の印象
  • 自分が担当した業務の内容
  • 業務での成果
  • グループワークの評価
  • 社員からのフィードバック
  • 社員とのやりとりで印象に残っていること
  • かの学生とのやりとりで印象に残っていること
  • 成長したこと、身に付けられたこと
  • 失敗したこと、できなかったこと
  • 参加前に立てた目標の達成度
  • インターンシップ&キャリアでわかった自分の課題

振り返ってExcelなどにまとめた内容は、家族や友人などに話してみましょう。そしてぜひ、自分の話がわかりやすかったかどうか、相手に尋ねてみてください。もし、相手が「わかりにくかった」と答えたら、どのように説明すればわかりやすいのかを考え、話の流れや要点を整理してからもう一度聞いてもらいましょう。

このように、他者への説明=アウトプットを繰り返していくことで、プレゼンテーション力を磨くことができます。プレゼンテーション力がアップすれば、3年生になってインターンシップ選考の面接を受けることになっても、きっと役に立つはずです。

また、振り返りで、「企業研究が足りなかった」「社会人としてのマナーが身に付いていなかった」などの自分の課題に気付いたら、課題をクリアするための具体的なプランを立て、行動に移しましょう。「同業他社のインターンシップ&キャリアにも参加して、企業ごとの事業の違いを知る」「マナー講座に参加する」など、やるべきことはたくさんあるはずです。

インターンシップ&キャリアをきっかけとして成長できれば、その体験はいずれ訪れる就活本番で用意することになる自己PRなどの材料になります。「仕事体験に参加した私は、〇〇のスキルが不足していることを痛感し、〇〇の勉強を始めて〇〇できるようになりました」――。そんなストーリーを組み立てることで、自主性や意欲の高さをアピールできるのです。

大学の講義や部活動、アルバイト、日常生活の中にも、自分を成長させるチャンスはたくさんあります。低学年のうちにインターンシップ&キャリアに参加した人には、就職活動が本格化するまで時間があります。これは大きな強みです。ぜひ、そのアドバンテージを存分に生かしてください。

インターンシップ&キャリアで「この仕事は自分には合わない」と感じたら?
まずは、自分に足りなかったところを振り返ったうえで再考しましょう。

まずは、「合わない」と感じた理由を突き詰めて考えることが大切です。やみくもに業種や企業だけを変えると、変更した先でもやはり「合わない」と感じるばかりで、業種や職種をなかなかしぼり込めない可能性があるからです。例えば、スキルや知識不足が原因なら、その不足分を補うことができれば、考えが変わるかもしれません。業務内容に不満や不安があるなら、入社後にどんなキャリアパスがあるのか企業の担当者に確認するのもいいでしょう。

S H A R E

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