最終更新日:2017/7/5

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協和化学工業(株)

本社
香川県
資本金
1億4,400万円
売上高
199億6,500万円(2016年3月実績)
従業員
560名(男466名、女94名)2016年12月末現在
募集人数
若干名

特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

自分が開発した製品で、世界をリードする。

化学・生物・農学系

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不可能という壁の向こう側に発見がある、研究開発は挑戦にあり。

海水中のマグネシウムを主な原料として工業や医薬の分野への製品を開発・販売している協和化学工業。入社4年目、工業用製品の開発を担う高橋さんに、仕事のやりがいや研究開発における大切なことを聞いた。

高橋克廣さん
研究開発部
2012年入社 工学部 応用化学科卒
坂出市出身。「協和化学工業はずっと身近にあった企業。教授から推薦をいただけると聞いたときは運命を感じた」と語る高橋さん。実際に工場見学に訪れた際、担当の方から「会社の目の前にある瀬戸内海の塩が原料になっている」と聞き、地元の当たり前の風景のなかから、世界に羽ばたく製品が生まれているのだと実感。故郷で地域貢献できるならと志願して入社しました。

専門分野は熱伝導性フィラー。軽量化のための研究を進めています。

研究開発部では一人ひとりが各分野におけるプロフェッショナル。全員がプライドをもって研究しています。他者のテーマを応用して研究することもあります。

入社して約1年は研修期間が与えられます。まずは工場での製造を経験し、ものづくりの工程を学びます。その後研究テーマが与えられ、機器の使い方や実験のやり方など研究開発の一連の流れを学びました。製造を知ったうえで開発に取り組めるので、その後の仕事もスムーズに取り組むことができました。
現在は研究開発部において、熱伝導性フィラーの開発を行っています。これは樹脂に添加することで熱伝導を高めることができる素材。たとえば携帯電話やタブレットなどは使っているうちに熱を持ちますが、これを混ぜた樹脂であれば放熱することができます。これまでにも熱伝導性フィラーはありましたが、従来のものよりさらに軽量化を図る目的で研究がスタートしました。実際にサンプルを作り、クライアントに提案し、まさに今評価を待っているところです。
開発の仕事は、お客さまからの依頼を受けてまずラボで試作を行います。次に成果を社内で発表し、検討を重ねます。この段階で他の研究者からさまざまな指摘があるので、それをもとに再度練り直すのです。自分だけの考えでは研究の幅は限られてしまいますが、さまざまな研究者の専門分野の目線から的確な指摘をもらえるので、毎回勉強になっています。それらの工程を経てようやくお客さまへの提案となります。

開発した製品を自ら説明。客先での情報を研究にフィードバック。

樹脂に粉末の熱伝導性フィラーを混ぜてサンプルを作ります。より少量で効果が出れば樹脂の軽量化につながり、さらに便利な製品になります。

私が手がけている製品は海外市場をターゲットとしているので、韓国や台湾へ出張に行くこともあります。樹脂メーカーに自分が開発した製品をプレゼンテーションするのです。このように、当社の開発は営業と一緒に客先へ訪問して、技術者として自分の言葉で説明できるのも大きな特徴です。
機能を説明し、サンプルを渡して返事をもらうまでには少し時間がかかりますが、自分が手がけた製品がクライアントのニーズとマッチし、手ごたえを感じることができれば面白いですね。
たとえ、お客さまからマイナスの評価を受けても、そこでお客さまの想いを確認することができますし、客先の現場を直接確認できるので、自分の目で疑問を解消することができます。営業からの伝聞ではなく、開発者自身が現場で知ったこと、感じたことを研究にフィードバックできるので、現場感覚をもった研究開発ができるのだと実感します。
この「現場感覚をもつ開発」が当社の肝。インターネットや文献を調べれば、製品に求められることは調査できるのですが、実際にお客さまのところに行ってみて話をすることで見えてくることがたくさんあります。ときには、具体的な数値で教えてくれたり、この物性のこの値がほしいと具体的に言ってくれるのです。客先とのディスカッションも私にとって研究の糧になっています。

「なぜ?」という視点を忘れずに、新たな発見を追い求めていたい。

お客さまに提案する前には一度社内で発表し検討を行います。研究開発部のメンバーは一人ひとりがプロフェッショナル。さまざまな角度から製品を見直します。

研究開発部に所属し、毎日実験をしていると、思わぬ発見に出会うこともあります。以前、上司から課題を与えられたときのことです。上司の指示を聞きながら、頭では「無理だろう」と思いましたが、ひとまず持ち帰ることにしました。「くすぶっていてもしょうがない、ひとまずやってみよう」と実験室へ。
実際に手を動かしてみてわかったことは、やはり上司の指示するものは不可能だということでした。ただ、そこで終わりにしては研究に未来はありません。私は上司の意向に限りなく近づけるように研究を進めました。そして、上司の目指すラインには至りませんでしたが、ここなら実現可能というラインを見つけることができたのです。
研究は最初にイメージできるかどうかも大切なことです。今回のことを例にすれば、私はそのイメージを初期の段階で持つことができず、不可能と思っていました。でも経験のある人なら、きっと最初の段階で、ある程度の結果を想定できたはずです。これが経験値です。私にとってはそれが今後の課題でもあります。
これらの経験を経て、今私が学生の皆さんに伝えたいのは、何事も「なぜ?」という気持ちを持って取り組んでほしいということ。簡単な実験でも教科書に載っているような当たり前のことでも、「なんでこうなるんだろう?」という視点を持ち続けること。そうすればその先には必ず発見があります。研究開発はその着眼点から始まると思います。

チームを紹介

研究開発部には38名の社員が在籍しています。一人ひとりが異なるテーマを持っていて、それぞれの分野で研究を重ねています。研究開発部は「ひとつのことを究めることができるプロフェッショナルであれ」という考えがあります。一人ひとりがそれぞれの分野でプロになり、そういう人たちが集まってディスカッションすることで、より成果がブラッシュアップされ、強い開発集団になることを目指しているのです。
私たち研究開発部の部長は、会社の歴史とともに語り継がれるような存在。今から20〜30年前に主力となる製品を開発し、会社を大きく成長させた人です。身近に目指すべき人がいるというのはモチベーションになります。
その上司から頂いた名言がいくつかあり、研究だけでなく、人としての考え方にも影響を受けました。なかでも「研究者は皆平等」という言葉は当社の研究開発部を象徴していることのように思います。部下や上司といった立場に関係なく、意見を言えばいい。そういう社風は当社の研究開発部の魅力だと思いますね。

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自分で自由に時間を使えるのも魅力。すべて自己責任なので、納期までに仕上がれば残業も不要。もちろん、上司がいるから帰れない、なんてこともありません。

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