最終更新日:2017/7/27

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阿波製紙(株)【東証一部上場】

本社
徳島県
資本金
13億8,513万円
売上高
132億円/単体(2016年3月期) 169億円/連結(2016年3月期)
従業員
407名/単体(2016年3月末) 655名/連結(2016年3月末)
募集人数
1〜5名

特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

「KAMI」の可能性を追求!次世代の阿波製紙を担う新製品を開発しています。

化学・生物・農学系

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「紙」を超える「KAMI」を創る研究開発の仕事

湯本 明さん
研究開発部 要素技術課
2010年入社 工学研究科ナノ物質工学専攻修了

学生時代から取り組んでいたセルロースの構造研究は、現在の仕事にもつながっており、基礎研究が活かされていることを実感すると話してくれた湯本さん。紙の主成分はセルロース。その構造を深く知っていることが仕事現場でも有利に働くという。そんな湯本さんに現在の仕事の様子ややりがいについて語ってもらった。

機能材料としての特殊紙というジャンルに研究の幅を感じて

開発期間も長いものだと4〜5年かかるものもあるとか。「テーマにもよりますが、打ち合わせからサンプル作製までひとりで担当するケースが多いですね」

学生時代にセルロースの研究に取り組んでいたこともあり、就職は製紙業界か繊維業界を目指していました。なかでも阿波製紙は特殊な紙を扱っているところに魅力を感じました。機能材料として利用される特殊な紙だからこそ、学生時代の基礎研究を応用し、多岐に渡る研究ができるのではないかと思ったのです。
現在、私は研究開発部のなかの要素技術課に所属しています。研究開発には5つの部署があり、私が所属している要素技術課の使命は新商品開発の芽となるような新たな技術の研究です。次世代の阿波製紙を担うような製品の開発を目指して、日々、取り組んでいます。
機能材料といっても、当社の製品は「紙」ですので、植物から作られています。植物の主成分であるセルロースの構造を深く理解していることは、実際の仕事にも大きく役立っています。ですが、最近では植物ではない素材から作る紙のニーズが増えてきました。炭素材料もそのひとつ。炭素繊維は強度があり、電気や熱を通しやすいという特徴があるため、例えばお客さまの「電気を通しやすくしたい」とか、「強度がほしい」といったニーズに対応できます。これまで金属を利用していた部品を紙に変更したり、フィルムから紙に変えるなど炭素材料の汎用性は注目されています。いずれにせよ、お客さまが開発を依頼する場合、現状よりいいものがほしいわけです。それは性能であったり、軽量化だったり、価格だったりさまざま。それに技術で応えていかなくてはなりません。

うまくいかないときこそハングリーになれるし、それが一番おもしろいところ

サンプルを作製する際の素材や薬品の分量などはこれまでの経験がものを言う。「頭のなかでシミュレーションしてから取りかかります」

私たちの仕事は直接お客さまとやりとりをすることもあります。「こういうものを作ってほしい」という要望に、形で応えるわけですが、何もないところからスタートして、希望どおりのものを提案できたときは、うれしいですね。基本的にお客さまは紙のことを深く理解しているわけではないので、我々開発者から考えたら非常識なことや無理難題を要求されることもしばしば。それでも、なんとか形にできたときは達成感があります。
製品の研究開発は、まずラボでハンドサンプルを作ります。何度も繰り返し試作を行い、お客さまに提出。評価を受けて改善を行います。さらに量産試作と改善を繰り返すことでやっと完成です。ラボサンプルではうまくいっても、実機でうまくいかず、また振り出しに戻ることも頻繁にあります。これまで使っていた原料であれば特徴が分かっているので予測を立てやすいのですが、初めて使う原料はいつも想定外のことが起こります。
でも、私は「うまくいかないことこそ、面白い」と思って研究に臨んでいます。簡単でないからこそ、なんとかして作ってやろうと意欲がわいてきますし、完成したときの喜びもひとしお。高い壁を乗り越えたときほど最高の感動が待っています。

やりたいことを思ったように研究できる、研究者にとって最高の環境

「やはりセルロースが好きですね」と語る湯本さん。個人のテーマとして今後はセルロースをナノレベルまでもっていき、新たな機能を発見したいという。

開発者として新たな機能材料を開発するためには、世間のニーズを知ることも必要です。それには学会への参加などを通して情報収集しています。そういった出張についても寛容で、行きたいものがあれば行かせてもらえますし、ある程度自由に仕事ができるのも魅力です。もちろん行くからには研究にフィードバックできるものを持って帰らないといけないですけどね。
私は大学時代にナノ物質を専攻していましたから、今後はナノ単位の繊維や粉体を取り扱いたいと思っています。ナノレベルまでもっていくとこれまでなかったような機能が現れることがあるのです。その技術を応用して紙を作れば、これまでにないような紙ができるかもしれません。そういった「いままでにないもの」をたくさん開発してみたいですね。仕事としての研究開発はいくつもありますが、自分の研究テーマも大切に育てていきたいです。
開発部はどうしても化学系の人が多いのが実情。しかし、阿波製紙が取り扱う特殊紙の用途は多岐に渡っています。電気系や生物系、機械系の知識に長けた人が入ってくれば自分の強みを活かした研究ができると思いますし、私たちも心強いですね。メンバーは専門分野を確立している人が多いので、互いを尊重しあいながら仕事ができるところも魅力です。

チームを紹介

要素技術課のメンバーは現在5名。個々に担当を持っており、それぞれが責任者の立場で仕事を任されています。
リーダーは部署全体を把握し、全体をまとめる役割。気さくな人なので何でも気軽に相談できます。ほかのメンバーも個性豊か。分析のプロには製品の分析を依頼したり、何か問題があったときには相談に乗ってもらっています。無機化学を専門に扱う人、水を専門に扱う人がおり、みんながその道のプロ。私はもともとセルロースが専門でしたが、現在は炭素をメインに扱っています。このように個々の強みを活かした研究ができるので、研究者としてのやりがいも十分感じられるはずです。
たとえば上司から研究方法について「こうしなさい」と指示されることもありませんし、「これはしてはだめ」と制約があるわけでもありません。下から意見も言いやすく風通しのいい環境です。それも個々がプロ意識をもって研究に臨んでいるからかもしれません。
情報収集や勉強のために行きたいセミナーがあれば行かせてもらえますし、研究のテーマも自分の思ったことを思ったようにやらせてもらえます。研究者としてはそこが一番魅力ですし、それを許してもらえる環境もとてもありがたいと思います。

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「理解のあるリーダーの存在や、尊敬できる仲間たちのおかげで、気持ちよく仕事ができる」と湯本さん。要素技術課は、研究好きな人の集団です。

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