
「充実の研修や業界内でも高水準の給与体系の導入など、職員が働きやすい職場づくりに尽力しています。新卒入社の定着率の高さは永甲会の自慢です」と廣井さん。
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里人さん(利用者さん)の人生や価値観を最大限に理解し、一人ひとりの声や希望に耳を傾けた支援を。 その理念のもと、永甲会は特別養護老人ホームや通所介護、介護相談所など、福祉施設の運営を通して地域社会への貢献に努めています。なかでも特徴的なのが“総合的福祉によるトータルサポート”を目的に開設した『かすみの里』です。同施設では、特別養護老人ホームのほか、デイサービスやショートステイ、障がい者生活介護施設を同じ建物内に設置。これにより、総合福祉施設ならではの“高齢者×障がい者×児童福祉”という3者間での交流が可能になりました。また、『うねめの里』では三重県初の全室個室ユニット型特別養護老人ホームを開設。個室10室を1ユニットにすることで里人さんと接する時間や情報量の密度が増し、より質の高いケアが期待できるようになりました。
もちろん、施設が優れているだけでは意味がありません。そこに職員の質がともなってこそ、里人さんやご家族に喜ばれるサポート・ケアにつながります。だからこそ、職員には日々やりがいや情熱をもって仕事に取り組んでほしい。そう願っています。裏を返せば、採用選考において求めるのもその一点だけ。スキルではなく、思いと人柄を重視しています。私たちの理想は、里人さんはもちろん、職員も含めて“常に笑顔や笑いがそこにある福祉”なのです。そのための人材育成として研修制度や資格取得支援、また働きやすい職場づくりにも尽力。未経験でも安心してキャリアをスタートできる環境を用意しています。
現在、永甲会は四日市という地域の中でトライアングル拠点を形成しています。今後は、その基盤をより強固なものにしていくことが重要だと考えています。また既存施設でのサービス拡充に加え、法改正によって施設の入居条件となる要介護レベルが引き上げられたことを受け、デイサービスや訪問介護など在宅サービスの必要性も実感しています。地域密着を重視しながら、今まで以上にきめ細かなサポートの提供やサービスの充実に努めていきたいと考えています。「笑顔を見せてくれた」「感謝の言葉をいただいた」そのわずかな変化や言葉が、私たちにとっての大きな喜びです。人と人の絆が大切な仕事だからこそ得られるやりがいが、そこには必ずあります。(かすみの里施設長・廣井孝司)
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