
理事長の大原は38歳。国際交流による人材育成と日本の福祉の発信、芸術文化活動支援、新たなサービスの創出と制度改正への参画。未来を見据えて、実践を創出し続ける。
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≪たった一人のニーズに応え続ける。実践はそこからしか生まれない。≫ 大学のボランティアセンターから始まったゆうゆうの活動は、今や社会福祉法人となり、通算15年目を超えました。
「この町で一番困っている人は誰ですか?」と、町の人や行政に話を聞きに行った先で出会った一人のダウン症の子をもつお母さん。「私よりこの子が長生きして欲しくない」。 障がいをもつ人が「当たり前に生きる」ための資源が無かった当時の町で、子どもの預かりサービスを始めました。 そして彼らの成長に伴い、働く場所、暮らす場所、と事業を展開して来ました。
たった一人のニーズに応え続ける。実践はそこからしか生まれない。 ゆうゆうの歴史はまさにその信念から生まれたものです。
≪"ないものは創る"の精神≫ 設立から年月がたった今、地域で困っているのは、もはや障がいをもつ方やそのご家族だけではありません。 社会が多様化、複雑化する中で、地域のなかで「見えなく」なっている方たち。
ゆうゆうの仕事は、困っている人を支え続けることだけではありません。 地域の中で、「支える」「支えらえる」の区別をなくし、年齢や障がいの有無等に関わらず、地域住民が、福祉の担い手として、一住民として、活躍できる【場】を提供すること。それが私たちの役割です。
あらゆる地域住民が安心して暮らせる町づくりを目指すために、住民の声を丁寧に拾いながらインフォーマルサービスなどを運営し、”ないものは創る”を実現しつづけています。
≪"福祉を文化に"する仕事≫ 福祉を福祉だけで完結させることは、むずかしいし、面白くない。 「まちづくり」「農業」「飲食」「芸術」「人づくり」……さまざまものと福祉が掛け合わされることで、ソーシャルイノベーションが生まれます。
近年は、日本の福祉を世界に発信するために、そして世界各地の「文化」を学ぶために、アジア・ヨーロッパをはじめとした海外との交流にも積極的に乗り出しています。
「一人のニーズ」にこだわり続けながら、新たな社会課題に挑戦しつづける。 走り続けて疲れても、歩き続けて、そしてまた走り始めて、常に進んでいきたい。そう思っています。
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