
「これから社会人になる人には、仕事は自ら考え創るべきで、与えられるモノではないと言いたい」と山本所長。「自分もできてへんかったかなぁ」と笑う。
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正直言って現場監督という仕事は、やはり難しく大変――でもおもしろい。
現場の仕事をやっていて、こう思うことがよくあります。これは現場監督だけでなく建設業に携わるすべての人が少なからず感じたことがあると思いますが、自分の関わった仕事が多くの人々の役立つものとなり、後世にも形となって残っている様を見聞きした時、自分のやり遂げた仕事を誇らしく思えるのはこの仕事ならではの魅力です。
現場をやり遂げて次の現場へと繰り返し仕事を続ける現場監督にとって、現場という実践の場で得た知識や経験は大きな財産であり、積み重ねにより蓄積された知識や経験はスキルアップの為の重要な要素となります。 どんな仕事でもそうですが、経験値が増せば増すほど任される仕事も増え、仕事内容も高度な技術を必要とされるものです。
現場監督としては、加えて迅速な判断力や柔軟な対応力、コミュニケーション力が必要不可欠なものとなります。こうした技量を生かして現場の困難な状況を乗り越え、現場をスムーズに取り仕切るのは現場監督としての最も重要な仕事のひとつです。
現場で起こる様々な問題は、その都度、解決策を考えて取り組むのですが、困難な問題であるほど、それを解決した時の達成感は何とも言えないものがあります。又、その解決策を苦慮して検討したり、対処する過程にもおもしろみが有り、醍醐味でもあります。
現場の竣工までには、お施主様、設計事務所様、現場の作業員や様々な関係者の力が携わっています。その中で現場監督は各々の関係者とコミュニケーションを図り、現場がスムーズに進むように取りまとめていく中心的な存在です。そうした関係者が協力しあえる人間関係を築き、現場が無事竣工する為に一丸となれるようなチームを作りするのは現場を進めていく上で最も大切なことで、いつも心掛けていることです。 ■山本 学/事業本部建築部作業所長(1992年入社)
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