
「実家が農業を営んでいて、農協職員は幼い頃から身近な存在だった」と語る、櫛引支所信用課貯金係の有賀この美さん。(2017年入組)
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高校卒業後、保育士になりたいと思い仙台市内の大学に進学しました。実習や所属していたボランティアサークルの活動で、児童福祉施設や保育園を訪れたことをきっかけに、農や食に携わる仕事に興味を持ちました。子どもの成長にとって食はとても重要なはずなのに、関心が低いという現実を知り驚いたことを覚えています。農業体験などを通じて、食べ物のこと、それを支える農家の方々の想いを伝えることが、子どもたちの食への関心を高め、さらには成長を支えることになるんじゃないか。農協の仕事を志したきっかけは、そんな想いからでした。
入組後すぐに信用課貯金係に配属になり、窓口業務を担当しもうすぐ1年になります。「失敗することが勉強になるよ」「ちゃんとフォローするから、心配せずにやってみて」とやさしい言葉をかけてくれる上司や先輩方にフォローしてもらいながら、ようやく慣れてきたかなという感じです。 研修制度も充実しており、入組前には県内のJA職員全員で1週間にわたる集合研修があります。ここで同期になる仲間との絆ができ、今でも飲みに行ったり悩みを相談しあったりするんです。また、入組から約3ヶ月は専属のお世話担当の先輩が指導してくれる「世話係制度」があるので、わからないことはすぐに聞くというスタイルで仕事を覚えました。業務外でもスキルアップのために様々な研修を受けられるので、業務にもとても良い刺激になります。
この仕事の魅力は、なんと言っても組合員さんたちとの近さだと思います。偶然街中でお会いした際に声をかけてもらえるようになった事は、顔や名前を覚えてもらえたんだなと実感できてうれしい瞬間です。また、「本当にありがとう」「有賀さんにお願いしてよかった」という組合員さんからの感謝の言葉も、この仕事のやりがいですね。
私自身、保育を専門に学んでいましたが、今は農協という異分野で充実した毎日を送っています。「これを学んできたからこの分野」と最初から決めつけず、少しでも興味を持った分野のことは調べたり話を聞きに行ったりして、さまざまな可能性を模索しながら就職活動に取り組んでほしいですね。農や食のことを学んでいなくても、一緒に農や食を支えていきたいという気持ちがある方と働ければいいなと思います。
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