
「回路設計のプロと呼ばれる技術が身につけられる。子どもの宿題のソーラーカーもちょちょいと作り『スゴい!』と感動されたりもします」と2002年入社の横山。
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■ものを動かす「回路」をつくってみたい、という人なら挑戦できる。 私たちの仕事を一言で言うと「回路設計」です。例えば、家電製品やパソコンなどに電源を供給する電源ICのようなアナログ回路から、パソコンの内部を制御するチップの中に組み込まれるデジタル回路まで、幅広く対応しています。私は大学時代、液晶関連の技術研究を専攻していましたが、回路設計とはあまり関係のない分野でした。大学で何をやっていたかより、モノの動きを制御する回路の設計に関心を持て、やってみたいと思う人なら挑戦できると思います。
■自分の仕事の成果が身近に感じられる瞬間が、増えてきた。 私が回路設計を手がけた産業用機械などは、皆さんには馴染みの少ない製品がほとんどだと思います。最近では中間製品の設計よりも、最終製品に近い設計業務に携わる機会もあり、自分の仕事の成果を身近に感じられる場面が増えました。私が設計したチップや製品が発明者として公開された時には、「自分の仕事が評価された」という喜びとやりがいを感じます。また、技術的課題を解決できた時には、自身の成長を感じられモチベーションアップにも繋がります。
■回路だけでなく、エンジニアの仕事の環境も設計している。 最近では、設計の実務だけではなく自分たちの仕事を俯瞰して見て、ビジネスの仕組みづくりや働き方の改善といった役割も担うようになってきました。具体的には、半導体の回路設計をご依頼いただいた時に、その情報が外部に漏えいしないようにお客様との間でどのようにセキュリティの契約を結び、どう情報共有のルールを定めるかを考えます。そして、その契約やルールのもとで、エンジニアたちが労働環境などで無理なく働けるようにするにはどのような仕組みが必要になるかを検討します。こうした仕組み作りは、エンジニアが仕事の質や精度を高めるための「設計」をしているようにも感じます。私は、心底「設計」が好きな人間なのだな、と実感する瞬間です。
横山朋之 金沢工業大学工学部電気電子工学科卒 2002年入社
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