最終更新日:2021/11/15

成和リニューアルワークス(株)【大成建設グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 機械
  • 建設コンサルタント
  • 機械設計
  • 環境・リサイクル

基本情報

本社
東京都

特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

安全と品質を大切に、様々な工法を駆使。国内外に、想いの詰まった社会インフラを創造

土木・建築系

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キャリア20年以上の中から仕事の醍醐味を紹介

■山本 陽冶郎
工事統轄部第二工事室/1999年入社/工学部土木工学科卒
休日は子供とサッカーをして遊ぶことが最高の息抜き法

入社から22年、国内外の様々な基礎現場で施工管理経験を積んできた山本さん。大型工事や難工事なども現場代理人として多くの協力会社や職人さんを指揮してきた。仕事の中身からそのやりがい、醍醐味を時にユーモアも交えて熱く語ってくれた。

「職人さんを無事に家に帰すことが使命の一つ」先輩からの言葉を教訓に、3年目には現場代理人に成長

山本さんはバイタリティ旺盛で、コミュニケーション力豊か。職人さんとの対話も楽しく現場を盛り上げようという意識に富む。そこが現場代理人として信頼される所以だろう。

学校で学んだ土木工学を活かして働きたいとの思いから、建設業界を志望しました。特に成和リニューアルワークスは建物ではなく、橋やトンネルなどの基礎工事を行うところに魅力を感じました。面接では自分を早い段階で評価してくれたことが嬉しく、他の企業の選考も進んでいる途中でしたが、当社への入社を即決しました。
現場には施工管理者の一人として出ましたが、1~2年目頃までは分からないことが多く、上司や先輩、自分の父親と同年代の職人さんからいろいろなことを学び、安全管理や工程管理などから仕事を覚えていきました。当時は先輩から「職人さんを工事の間何事もなく家に無事に帰すことが自分たちの使命」と言われたことをよく覚えています。現場が安全な状況にあるかどうかの確認は、常に仕事の基本です。
入社3年目頃には現場代理人として、小さな案件から一人で作業所運営を任せられるようになりました。現場代理人は現場を仕切る、ある意味一つの小さな会社の社長ともいえる存在です。人・モノ・金のすべてをマネジメントしていきます。電卓をはじいて売上計算や原価管理もしますし、CADで施工図面を作り、何をいつまでやれば計画通り終わるかを考え、段取り良く人や材料を集めて工法を指導。工期通りに品質の高い基礎工事を行い、その後の橋やトンネルなどの構造物の建設にバトンを渡すのがミッションです。職人さんや協力会社といろいろコミュニケーションを図る中でネットワークが広がり、自分の裁量でいろいろなことを決めていける範囲が広がったことで、次第に毎日の仕事が楽しくなりましたね。

国内外で高度な工法を駆使した工事、その一つひとつを糧に成長。各地の文化風土に触れられるのも楽しい

設計図面を詳細に検証し、工法やプランを練る。自ら現場に立って指揮するだけでなく、詳細設計作りや官公庁への提出書類作成なども大切な仕事の一つだ。

思い出深い仕事の一つが、入社5年目頃に関わった横浜市営地下鉄「グリーンライン」開業に伴う、日吉~中山間の基礎工事です。新たに地下鉄日吉駅を作るための土留壁を作る工事で、職人さん約10人を指揮したことが印象的。大型機械を使って土中を掘削混合攪拌した後に、応力材としてH形鋼材を500本以上打ち込みました。
地下には想定以上に早い水流があったり、粘土質の軟弱な地盤があったりします。流速が早ければ土の中にセメントミルクを多めに入れて土留を行います。思い通りに計画が進まないことも少なくなく、この時も臨機応変さが求められました。道路上での作業が必要になる場合には、作業帯スペース確保のため、車線規制を警察署に届け出て認めてもらうなど、事務書類も数多く作って申請する必要もありました。大変な時は本社に相談したり応援を頼んだりもしますが、この時は自分主導で仕事ができたことで大きな達成感が得られました。約1年に及ぶ工期をやり遂げた時は職人さんとも喜びを分かち合いましたよ。
他にも2013年には、国のODAとも絡んだ案件で、ブルガリアのソフィア地下鉄の基礎工事を3カ月間海外出張して行ったことも良い思い出。日本のTBH工法(大口径ボーリング工法)でなければ対応が難しいため、日本から職人も機材も導入しようというもので、技術力の高さもあって当社が選ばれました。大成建設の国際支店の人が先方との窓口で、自分は現場を指揮すれば良かったのですが、機材を船で運ぶために数カ月前から書類作成から船の手配も含め入念に準備をしました。ブルガリアの品質マネージャーが女性だったのも印象的。鉄筋カゴ(あらかじめ地上で組み立てた配筋)の検査をし、安全に給水しながらリバース工法で無事に工事を終えた時は国際貢献できた充実感もありました。
他にも沖縄の島で農業用に地下ダムを作る案件も経験。この時も3カ月出張しての工事でした。琉球石灰岩など独特の土質があり、雨水を農業用にも供給できるようにするための地下ダム工事で、現地の職人さんとも良き交流を図って工事を遂行。仕事は大変なことがありつつも、国内外いろいろなところに行って、各地の風土料理を味わえたりするのは楽しみの一つです。沖縄で工事が終わったのは夏場で、数日間の休日をもらって東京の家族を沖縄に呼んで観光したことも良い思い出です(笑)。

都心の地下鉄駅工事も経験。自分たちが築いた土台に駅舎など構造物ができる喜び、社会貢献の実感はひとしお

社内のメンバーとの打ち合わせ。経験豊富な先輩から学び成長してきた山本さんだが、今度は22年の経験を後輩に伝え、若手の良きお手本となっていくことは間違いない。

近年は都心の大江戸線「勝どき」駅のホーム混雑解消のための拡幅工事として日本に4台しかないという特殊機械を使った土留壁工事、また多くの人が往来し渋谷川が地下を流れる「渋谷」駅で最も難しいとされる基礎工事も成し遂げることができました。
渋谷駅周辺は渋谷川があり、大量の雨が降ると工事現場に水が大量に溢れる可能性があるので、事前に警報が鳴らされるのですが、気象庁の予報などを常に頭に入れながら職人さんの安全管理に気を遣いました。また予期せぬ地盤が出てきて工期が伸びましたが、何とか工夫を重ねて最終的にコストダウンを図り、収支を改善することができました。大勢の人が利用する場所だけに安全と品質には気を遣い、職人さんが気持ち良く仕事が行える環境を整えました。土留壁ができた時は、今後注目される渋谷の再開発の基礎ができた達成感もありましたし、協力会社や職人さんともWIN×WINの関係が築けた気がして嬉しかったです。
当社の仕事は目に見えないところを担うため、華やかではないですが、その上に駅舎や鉄道・道路など構造物ができます。社会インフラの礎になる仕事が誇りであり、上部の構造物を見上げながら、あの時はこうだったと想いを馳せられるのも当社ならではです。
もちろん工期中は雨が降ったり、時に地下で天気さえ分からない中で施工管理をするような時もあります。自然の猛威や寒暖差に打ちのめされそうな時もありますが、ある意味自然との闘いの中でプランを軌道修正しながら、社員や職人さんと困難を乗り越えるからこそ、工事が終わった時の達成感は格別で感動も込み上げます。同じ時間と場所を共有した人との絆は深まり、一つ一つの案件が自分の記念碑として良き思い出になります。
私としては今後、自分がこうなりたいというより当社でしかできない技術力をもっと高めて、「条件が悪い中でも、特殊工事をうまくやってくれる成和さんに頼もう」お客様にそんな風に思ってもらえる会社、真に喜んでもらえる会社にしていけたらと思っています。
学生の皆さんは大学の勉強も大切ですが、現場に出てこそわかる土木は、「経験工学」と言われています。一つひとつの経験を自分のモノにステップアップしてこそ、仕事は楽しくなります。大学の成績が優秀でも、現場ですぐ役立つことはほんのわずか。その意味で、まっさらな状態で自分の経験値を高めようという人に進んで来てもらえたらと思います。

学生の方へのメッセージ

当社は自分が経験していない工法の施工管理をする場合も、社内の経験ある先輩に「この工法はどんな特徴があって、どんなふうに気をつければいいのか」などをすぐ聞くことができます。大きな工事は数人のプロジェクトチームで計画的に取り組むことが基本ですが、工事中も自分やチームだけで解決できない場合は本社に相談すればすぐにバックアップしてくれます。その意味で、チームワークの良さは誇れるところです。
現在、社内の技術者は30代以上が多いですが、パワフルでエネルギーに満ちた人が多くいます。現在は20代が多くないのが実情です。だからこそ先輩たちの豊富な経験を引き継いでくれる人を期待しています。応用力学や水理学などが当社の工事などには役立ちますが、一つひとつの経験が次に活きますし、先輩の経験が後輩に伝わっていく良き流れが当社にはあります。
当社の未来を担う次世代人材に期待しています。

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写真は2013年夏の3カ月間、名鉄線の名古屋駅地下鉄の山留壁工事完了時のもの。山本さんが現場代理人として、「透かし掘り連壁工法(SATT)」という難工事を成功に導いた。

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