最終更新日:2021/10/4

日本リーテック(株)【東証一部上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 設備工事
  • 建設
  • 鉄道
  • 通信・インフラ

基本情報

本社
東京都

特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

工法もダイナミック。巨大な構造物を作る送電線工事。

電気・電子系

PHOTO

送電線部門

100mを超える巨大な送電線用の鉄塔を建てることもある送電線部門では、電気と土木の両方の知識が求められる。電気について学んできた杉山さんが、いかにして異ジャンルの土木に挑んできたかを振り返ってもらった。

■杉山 正太さん
電力システム本部 首都圏電力支社 電力二課
工学部電気電子工学科卒業
2016年入社

研修施設で高さ50mの鉄塔に登る。リアルな現場を学べる場がある。

もともと電気が専門の杉山さんだが、送電線部門で土木工事を手がけているだけに、測量などをするケースも少なくないという。

企業研究を始めた当初は、電気の内線に関わる工事会社を志望していました。大学時代の研究室の先輩は内線工事に関わる仕事をしている方が多かったので、自分も同じ分野に進んでみようと思ったのがその理由です。日本リーテックも内線工事を手がけている会社だということで、大学の合同説明会に参加しました。そこで話を聞いてみたところ、内線のみならず鉄道なども手がけていることを知り、電気を通してさまざまな角度から社会を支えることに興味を持ったのが入社のきっかけとなりました。

配属となったのは送電線部門。電力会社や鉄道会社の基幹送電線路の新設や改修などを得意としています。送電線を張るのはもちろんのこと、鉄塔の基礎工事なども行っていることから、電気に加えて土木建設の知識は欠かせないものとなっています。

電気を専攻した自分にとって、送電線は正直、知らないことの多い世界であり、必要な知識は入社後に学ぶしかありませんでした。幸いにも当社は教育研修に熱心で、集合教育で全ての事業部門について学んだ後、宮城県の研修センター内にある鉄塔で、現場作業を学ぶことができました。高さ50mもの鉄塔に登ると足がすくんでしまうこともありましたが、安全をしっかりと確保する方法を学びながら、何とか動けるようになっていきました。

現在の部門へ配属された後は、1年目の終わりまで、千葉県の住宅街での新設工事に携わりました。新設の鉄塔を建てる場合、地盤に基礎を作るところからスタートするため、作業には長い時間がかかります。土木工事をしている時間が、工事全体の7割~8割を占めている感覚でしょうか。大学では学んでこなかった土木分野の知識に関しては、周囲の先輩や作業員に話を聞いても、用語がさっぱり理解できないような状態。それでも諦めずに質問をしたり、自分で調べてみたりして、一つずつ乗り越えていこうとしてきました。

送電線工事の基本を理解できるようになった自分がいる。

100mを超えるの鉄塔に登ることもある。施工管理者自身が送電線を直接扱う作業をすることはないが、近くで指示を送る必要があるのだ。

1年目の現場は住宅地でしたから、落下物には特に気を使いました。高所作業である分、ボルト1本、ナット1個を落とすだけで大変な危険を発生させてしまいます。被害が出ないようにネットを張ったりして入念に対策をする大切さを学びました。

2年目には新潟の電線の張替え工事に応援に行き、その後10カ月ほどの時間をかけて茨城県の海沿いにある工業地帯の送電線の鉄塔新設と電線張替えという案件に携わりました。1年目の現場よりも人数が少なかったこともあって、自分が現場管理をする場面も増えていきました。

幸いにも鉄塔などに登って作業をしてくれる施工班の方々が、以前の現場でも顔なじみだったこともあって、気さくにコミュニケーションでき、連携もスムーズに進みました。自分の力不足もあって迷惑をかけたこともあったものの、無事に完成して電気が流れた時には感慨深い思いがしました。

3年目からは、群馬県の山間部エリアで、16基の鉄塔の新設と30数基の解体・撤去というかなり規模の大きな現場に配属されています。社員も総勢10名が張り付いており、現場も5班に分かれて組立てや解体などをそれぞれ担当して進めています。

私は主に組み立ての現場を担当しています。電気出身ながらもすでに図面を読み解く力がついており、ぱっと見て「このサイズの鉄塔部材にはどんなサイズのボルトが入るか」といった判断ができるようになっています。今まではボルトの一覧表などを見なければ判断できなかったのですから、少しずつ成長を遂げた自分がいることを実感する日々です。

安全第一の施工現場を形作っていきたい。

高所作業の多い送電線部門では、安全帯が必要不可欠な存在となっている。安全を守るために徹底した取り組みを行っている。

送電線工事には、ダイナミックなスケールでの創意工夫が必要な場面が多々訪れます。例えば、現在の山間部の現場では、山頂に資材を持っていくためにモノレールを布設して資材を運ばなくてはなりません。また、別の現場では電線延伸作業にヘリコプターで資機材を運ぶケースも見たことがあります。将来的にはドローン工法などを採用する話も出ています。撮影用途に限れば、すでにドローンは導入済み。新しいことにどんどんチャレンジできる部門でもあるのです。

どの現場でも苦労して鉄塔を建てて、送電線を張り巡らせているだけに、完成した時の喜びは非常に大きいものだと思います。完成の喜びを憂いなく受け止められるように、私自身が現場で最も意識しているのは、安全を守り通すということにほかなりません。工期に合わせるために早く作ろうとして危険な作業をしてしまうというのでは本末転倒です。現場には安全は一つもない、あるのは危険のみである――そんな言葉もあるのですが、まさにそういう意識でないと、危険を回避する気持ちが疎かになってしまうと肝に銘じています。施工をするにあたって危険をいかに取り除いていくかに、これからもこだわっていきたいですね。

さまざまな現場にもチャレンジしてみたいです。現在、当社では飛騨山脈を走る90km規模の送電線工事の第6工区を手がけています。東日本大震災を経て電力の安定供給の必要性がますます高まっている中で、日本の東と西を結ぶ電力の大動脈を作り上げる、巨大プロジェクトとして進められている案件です。鉄塔の数だけでも197基が必要となる工事だけに、私も応援として駆り出されることがあるでしょう。この飛騨山脈の現場も含めて、自分のさまざまな可能性を試していきたいと思っています。

学生の方へメッセージ

送電線部門に限って言えば、電気のほかに土木分野に精通する人材が欠かせません。周囲の先輩や後輩の中にも土木系の学科出身の方が何人もいます。電気系以外の勉強をしてきた人でも、活躍の場は広がるというのを覚えておいてほしいですね。

もちろん、土木系の人は電気を学ばなくてはなりませんし、反対に電気系の人は土木を学ぶ必要があります。私自身、社会人になると勉強する機会などなくなるのかと思い込んでいましたが、むしろその反対で、想像以上に勉強しなくてはならない場面が多くなっています。学生の皆さんには、学ぶ意欲を忘れずに社会に飛び出してほしいと思っています。

当社では2018年から日本リーテック総合研修センターを茨城県取手市に開設するなどして、勉強する場をしっかりと用意しています。上位資格の中には研修センターでの学びを軸に取得へのカリキュラムが組まれているものもあります。難関資格の合格に向けて会社が背中を押してくれるのが心強いと感じています。

PHOTO
日本リーテック総合研修センター(茨城県取手市)は宿泊施設も兼ね備えた研修施設。各部門毎に個別の実習室と屋外訓練設備が備わっている。

トップへ