最終更新日:2021/11/12

(株)重松製作所【東証JASDAQスタンダード上場】

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特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

お客さまの喜びと、自分自身のやりがいにつながるマスクの設計開発

専門系

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より安全・快適なマスクを生み出すために。その可能性を探る日々

働く人々の安全・健康を守るためのマスクや防護服などを製造販売する、重松製作所。主に「電動ファン付き呼吸用保護具」を手掛ける設計者から、世の中に対する貢献度の高い仕事のやりがいについて伺いました。

開発設計部 第二設計室
横田 拓也さん
2013年入社/理工学部機械工学科卒

官公庁向け製品を多く手掛けている点などから「安定性」を感じ、入社を決めたという横田さん。しかし、その安定性に落ち着くことなく、日々やりたい仕事を模索し続ける、期待の若手社員である。

製品がかたちになるまでは、試行錯誤の連続。その分、完成した時の喜びは格別です

「開発過程で感じるのは、社員同士の連携の大切さ」と語る横田さん。素晴らしい製品が生み出されるのは、数多くの人の支えがあってこそ。

入社以来、私の所属する第二設計室ではPAPR(電動ファン付き呼吸用保護具)の製品開発に取り組んでいます。このマスクには着用する人が呼吸しやすいように電動ファンが内蔵されているのですが、そのファンには「一定流量形」と「呼吸連動形」の2種類があります。現在、私がメインで手掛けている製品は、後者の「呼吸連動形シンクロSy28Rシリーズ」で呼吸に合わせて電動ファンが動く仕組みになっています。 今回のような「人がいかに呼吸しやすいか」というテーマの開発では、製品化されてかたちになるまで、本当に試行錯誤の連続となります。人間の呼吸は常に一定のリズムというわけではありません。力作業をしていれば、その過程で呼吸も荒くなりますし、作業時間が長くなればなるほど、呼吸の荒い状態が長く続くこともあります。夏などの暑い時期にはさらに呼吸が激しくなる傾向にあり、季節によっても人の呼吸は変わってきます。このような状況を踏まえて、いかに電動ファンを効率よく稼働できるか、機械による模擬テストや、ときには実際に人が着用しながら試作を重ねていきます。 Sy28Rシリーズは溶接作業を行う人のために、溶接面に接触しにくいスリムなデザインを実現した製品ですが、いくらスリムになったとしても、呼吸のしやすさ、使用時間の長さといった基本的な性能が従来品に劣ってはいけません。そこで、このシリーズでは粉じんの吸入を防ぐフィルタを左右に2つ備え、呼吸への抵抗を減らし、電動ファンにかかる負荷も抑えられるよう設計しています。 さらに、電動ファンを動かすバッテリーも小型化しています。従来のPAPRでは、マスクの型に合わせてバッテリーを独自に製造して使用していましたが、このシリーズでは携帯電話などに使われるリチウムイオン電池を採用しました。このため、マスク全体のスリム化、軽量化が実現できたうえに、長時間の使用も可能になりました。最初はCADで製作された図面だったものが、このような役に立つ機能の詰まった製品として完成し、実物を目にした瞬間に味わった喜びは、本当に格別なものでした。

協力してくれる仲間がいる。信頼できる上司がいる。本当に恵まれた職場で仕事できていると思います

横田さんが所属する第二設計室は各々担当する製品は違っても、互いの担当製品に関心を向け合い、意見交換も頻繁に行う。

「私が手掛けている製品」といっても、実際には一人でつくるわけではなく、大勢の人々の力を借りながら、かたちにしていきます。Sy28Rシリーズの開発でも、そのデザイン性やバッテリーの容量に対してまで、社内各部署からいろいろな意見が飛び交いました。出された意見を取りまとめながら、各々に納得してもらえるように進行するのも私の仕事。また、上司からアドバイスをもらいながら、よりよいかたちへと軌道修正をかけることもあります。時には、社長へ直接質問してアドバイスをもらうこともあります。もともと社長は設計出身なので相談しやすく、その場で様々なアイデアが出てくることにいつも驚かされます。 また、ひとつの製品を完成するためには、数多くの種類の部品が必要になります。それらを協力会社に発注し、一つひとつの部品を同じスパンで集めて迅速に試作品を組み立てることも私の大切な仕事です。素材に関する知識などは、大学で学んだことが活かせてスムーズに対応できるのですが、電子部品の回路基板に関する知識については、私にとっては専門外のため、電気工学科出身の先輩にいろいろ教えてもらいながら対応しています。他製品を手掛ける社員が採用した部品で良いものがあれば、共有してもらうこともありますね。実際、Sy28Rシリーズに採用したフィルタは薄型軽量のものなのですが、これは他製品を手掛けている先輩から紹介してもらったものです。 マスクは人が長時間身につけるものですから、顔とのフィット感や、首の動かしやすさなど、改良すべき点は多々あります。全てを検証するには実際に試着してみることが大切なのですが、そういった時には部署の垣根を越えてたくさんの社員が協力してくれますし、逆に自分も、他部署の製品を試着し、意見や感想を伝える機会も多いです。こういったフランクな雰囲気の職場環境が保たれているのも、上司のはからいが大きいと思っています。私たちのような若手の発言を尊重してくれて、きちんと他部署に話を通してもらえることが本当にありがたいと思いますし、きちんと恩返しできるような仕事をしないと、と気持ちも引き締まります。

「この仕事が好き」という者同士が集まる環境。業務時間外に、熱く語り合うことも(笑)

「マスクは本当に奥深い製品」と横田さん。厳しい国家検定をクリアするためにも、緻密な検証が当然のように求められる。

毎日、仕事に取り組むにあたって、私が心掛けていることが2つあります。1つめは、「毎朝、仕事前にタスク表を作成する」こと。業務時間外に通信教育などスキルアップに使う時間をつくるためにも、効率よく仕事を進めることが大切だと思っています。だから、こういった表の作成と活用は、1日を有意義に過ごすにあたってとても役立っています。2つめは、「自分の意見を上司に伝える」こと。まだまだ仕事に不慣れな部分もあり、上司に質問する機会も多いのですが、その際は必ず自分の意見を用意してから伺います。自分の考えと上司のアドバイスを比較することで、自分に不足している知識も自ずと見えてきますしね。 私が今手掛けているのは、鼻と口を覆う「半面タイプ」のマスクですが、いずれは顔全体を覆う「全面タイプ」のマスクやヘルメット形、フード形の「ルーズフィットタイプ」のマスクなど、様々な製品を手掛けていきたいですね。製薬工場の現場では顔全体を覆うタイプがよく使われるといった感じで、それぞれ現場によって求められるマスクの種類は変わってきます。つまり、より多くの種類のマスクを手掛けることにより、より多くのお客さまに貢献できるわけです。 今では電動ファン付きのマスクも増えてきましたが、開発された当初は「マスクにファンが内蔵されているなんて」と画期的だったはず。そのような画期的な開発に、今後私も関わっていけたらとも考えています。それに最近では、信じられないような災害も世の中で起こっています。そのような状況を考えると、当社の産業用マスクは、一般の方々からのニーズも増えるのではないかと感じます。そのようなニーズに応えられる、より手軽に使用できて、安価に購入できる製品も生み出してみたい……トライしてみたいことはたくさんあります。 先輩や同僚と、毎日楽しく仕事できる環境に本当に恵まれていると思っています。

学生の方へのメッセージ

「1人の技術者が1つの製品を担当する」というのが、重松製作所の開発スタイル。そのかかわり方は部分的なものではなく、アイデア考案から製図の作成、試作品の製造から評価試験といった、製品が世に出るまでの最初から最後まで携わることができるのだ。そして、技術研究所に所属する社員の出身学科は機械工学科、電気工学科、航空宇宙工学科などさまざま。経歴の違う者同士が、各々の持ち味を発揮しながら協力し合う。入社1年目から1つの製品の主担当になる、というチャンスに恵まれていると同時に、周りには各分野のスペシャリストがいて、常にサポートしてくれるという理想の環境が用意されている。 また、技術研究所のある埼玉事業所は、呼吸用保護具業界ではじめて、環境マネジメントシステムの国際規格である「ISO14001」の認証を取得。同社はこのようにエネルギーや廃棄物の削減など、環境に配慮した製品開発を実現している。人体を守るための製品を、地球を守るための配慮を行いながら製造する。このようなスタンスが、官公庁や海外メーカーからの高評価にもつながっているといえるだろう。学生の皆さんも開発スタイルという視点で企業研究してみると良いかもしれません。

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同期とは「ONでもOFFでも仲がいい」という横田さん。離れた営業所で活躍中の同期と社員旅行で再会できるのが、何よりの楽しみなのだとか。

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