最終更新日:2022/8/11

明石機械工業(株)【ダイハツ工業グループ】

  • 正社員

業種

  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
兵庫県

特集記事

仕事・働き方を知る特集 「理系の選択」

マレーシアの新工場設立に関わり、生産ラインの安定稼働に貢献!

機械系

PHOTO

製品をつくり上げていく醍醐味を実感できる〈生産技術〉

水野智晴(みずのちはる)
技術統括本部 生産技術室 加工・組付生技グループ所属
鉱山資源学部 環境物質工学科 2007年卒業

環境に興味があり、大学時代は環境物質工学を学び、石で触媒をつくる研究に従事。自動車は今まで以上に環境に配慮した取り組みが求められる製品であることから、自動車業界を軸に就活を実施。加工や組付の予備知識はなく、入社後に実務経験を積みながらイチから勉強を続けた。2012年からは、マレーシア新工場の生産ラインの立ち上げプロジェクトに参加。約7年半の現地勤務を経て、2020年4月に帰国。現在、自動車の走る機能に関わる駆動系部品の生産ラインの新規立ち上げにエネルギッシュに取り組んでいる。

自分の考えを反映させ、結果を見ることのできる〈生産技術〉に、魅力を感じて

トランスミッションなど駆動系部品の生産を得意としている同社。生産技術は市場競争力のある製品をつくる上において重要な役割を担う。

私の所属する加工組付生技グループは、仕入れた素材を加工したり、加工が終わった素材を完成品へ組付する生産ラインを立ち上げる部署です。設計開発が図面を作成した後、製品を形づくっていくことが生産技術の仕事。生産ラインを企画する仕事なので、工程設計とも呼ばれています。

この仕事の魅力は、自分の考えを反映させながら実験や検証を繰り返し、より良い生産ラインをつくることに挑戦できることです。図面はあくまでもパソコン上で描かれた設計図なので、完成品のどの部品をどこからどのような手順でつくるかは生産技術が考える仕事であり、腕の見せ所。知恵を絞った結果、従来よりも良い生産ラインをつくることができると、仕事の達成感があります。

現在、無段変速機〈CVT〉の生産工程の課題の抽出を行い、品質やコストの改善をしながら、量産化を担う生産スタッフの負担を軽減できる生産ラインづくりに取り組んでいます。そのためには、設計開発だけでなく、品質管理や生産スタッフなど工場部門との連携が大切。高品質なCVTをチームでつくり上げていくプロセスや、手がけた仕事が製品という成果としてできあがったときに、やりがいを感じます。

マレーシアに新工場設立。生産ラインを立ち上げるだけではなく、安定稼働を維持する難しさを実感

「マレーシアでの7年半の駐在は、自分を見つめ直すことができた時間。立ち上げ前の準備期間の大切さや、先を読む重要性も知りました」

大きな転機になったのは、マレーシア工場の新規ライン立ち上げプロジェクトです。マレーシア工場は、オートマ(AT)車向けのトランスミッションを生産しており、グローバル戦略を進める当社にとってインドネシアに次ぐ第二の生産拠点です。学生時代に海外へ行ったことがなく、この駐在が初めての海外経験でした。製品を構成する部品の仕入先開拓やローカルスタッフの指導など、イチからやらなければならないことが山積み。更に言葉の壁も立ちはだかりました。通訳の方はいたのですが、技術的な知見はないため、身振り手振りでときにはその場で絵を描きながら意思疎通を図らねばならない場面も多く、想像以上に時間がかかりました。今まで日本で当たり前だった事がローカルメンバーにとってはすぐに理解できないようなこともあり、初心に返り、トランスミッションや生産工程の基本を勉強し直しました。

いくつもの壁を乗り越え、土地しかなかった場所に生産ラインを無事立ち上げたときは、達成感と充実感でいっぱいになりました。ところが、いざ生産がスタートすると、予想しなかった問題が発生したり、解決したはずの課題が再浮上するなど、安定稼働を実現させることがいかに難しいものなのかを身をもって体験しました。当初予定した出向期間を延長してもらいながら、この課題に取り組みました。結果的に駐在は7年半に及び、国内で新規生産ラインの準備には関わった経験はあるものの、これほど長期間に渡ってラインを見守り続けたのは初めて。ローカルスタッフと信頼関係も構築でき、いつの間にか通訳を介さずコミュニケーションを取ることができるようにもなりました。2020年4月に日本へ異動になり、現在は新たな気持ちで生産技術の仕事に取り組んでいます。

先輩・後輩問わず、真剣に会話ができる、伸びやかであたたかい風土

部門内だけでなく他部門も巻き込み、知識を共有する機会も多い。部門を越えたチームワークと意見の交換から生まれるアイデアは、同社のモノづくりに欠かせない。

マレーシア駐在を経て変わったのは、今まで以上に先を考えるようになったこと。安定稼働の難しさを現地で経験したことで、量産化に移行するまでに何をするべきか、目の前の仕事だけでなく次に待っている工程を考えた動きをすることの重要性に気づきました。マレーシアでの駐在は、技術者として自分を見つめ直すことができた貴重な時間でした。生産技術の仕事には、さまざまな能力が必要です。例えば、安全・品質・原価の考慮、他部署とのコミュニケーション、生産工程のメカニズムを理解して問題を抽出し、それを解決する能力などです。これらのスキルを身に付けることで、今までできなかったことができるようになる。このときの達成感は格別です。

社内では勉強会もあり、現在の仕事に直結するテーマだけでなく、興味のあるテーマについて学べる機会があります。要望を上司が吸い上げてくれる環境があるのも嬉しいですね。また、先輩や上司は親切で、部下や後輩の声を聞いてくれます。年齢や職位を問わず、いつでも真剣に会話ができ、困りごとがあればみんなで共有して解決できるように努力する。全社挙げて良い製品をつくっていこうという風土は、とても刺激になります。ここ1年でリモートでの仕事が増え働き方が変わりましたが、やるべきことは変わっていないように思います。ただし、より一層スピードアップは心掛けるようになりましたね。変化に対応することで新しい考え方も生まれ、職場風土は更に良くなったと思っています。

学生の方へメッセージ

自動車の機械的な分野に関わる仕事は、機械系出身者の領域だと思われがちですが、私は化学系出身です。企業を選ぶときは、あまり学部・学科にとらわれない方が選択肢が増えて良いのではないでしょうか。当社では、専門知識は入社後に習得できますし、社内のサポートもあります。専攻分野にこだわり過ぎず、興味がある分野の企業に入社するのも良い選択だと思います。

マレーシア駐在についての話を聞いたときは、「おもしろいかも」と思い、その場で承諾をしました。それまで海外旅行の経験もなく、この駐在のためにパスポートを取得したくらい海外志向はなかったのですが、いま振り返ると「海外出向できて良かった!」という気持ちでいっぱいです。生産技術に関わる技術者として学ぶことがとても多く、ローカルスタッフと協力して新しいことを成し遂げる喜びも知りました。明石機械工業は、若手社員に海外の案件に関わるチャンスがめぐってきます。今後、グローバル化はどんどん進みますので、海外での仕事に興味がある人にも魅力的な環境だと思います。

PHOTO
創業74年を迎える兵庫県本社。国内に5拠点、海外はインドネシアとマレーシアに2拠点を設けている。今後は海外比率が6割を超える見込みで、グローバル化を推進している。

トップへ

  1. トップ
  2. 明石機械工業(株)【ダイハツ工業グループ】の取材・特集