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最終更新日:2022/7/19
「近年の製薬業界の変化は予想を越えるもの」と冨山社長。「その中でも新薬開発と後発品の両輪で安定経営を続け、味のある独自企業として存在感を出していきたいですね」。
地域の特産品である杏の種から杏仁水を製造したことをきっかけに、セネガシロップ、ロートエキスなど長野県産の生薬づくりをスタート。1949年の設立当初から信州の自然に根ざし、現在のSDGsの考えに近い事業を続けています。1965年に合成医薬品の開発製造へと転換し、胃炎・胃潰瘍治療剤のマーズレンやアズロキサ、糖尿病治療薬のスーグラ、急性骨髄性白血病治療薬ゾスパタ等、独自開発および共同開発の新薬を次々と上市。高い倫理性と高品質な創薬技術で国内外の医療を支えてきました。長い歴史で培った技術と共に、若手が中心となってテーマを立上げ、アッセイ開発に積極的に取り組んでいることも当社の強みの1つ。ハイスループットスクリーニングで、新薬候補となる数十万の化合物ライブラリをアッセイし、公表・未公表を合わせて複数の新薬パイプラインを手にしています。シーズも合わせるとその数は大手と比べても劣らないでしょう。加えて、創薬に必要なのは、同じ土地をコツコツ耕す農耕民族のスタンスよりも、糧を求めて新たな地平に旅をする狩猟民族的な発想力です。例えばスーグラの開発時には、尿に糖を出さないようにする方法が一般的だったのを逆転させ、糖を尿の中へ出すことで治す新薬を開発。ともすればクレイジーアイデアと捉えられがちな創意工夫の中から、柔軟に新製品へとつなげるイノベーション精神が当社には根付いており、それがいっそうの飛躍を生んでいます。こうした創薬ノウハウと原薬製造設備があることで、ジェネリック医薬品においても他社との差別化が可能です。通常、先発品の特許が切れると膨大な数の企業が後発品を出して値引き合戦が始まりますが、原薬工場を持つ当社では1~2社のみで販売するジェネリック品を手がけることができ、それも大きな強みとなっています。1年ごとに薬価が下がる現状でも、新薬とジェネリックの両輪で安定した事業を展開。ジェネリックで得た収益を新薬に投入するなどバランスの良い経営を続けています。目指すのは、郷土の生んだ武将・真田幸村のように、知る人ぞ知る独自路線を掲げられる味のある企業。未経験からでも社内で育てる体制は整えています。自分の携わった化合物を薬理学の教科書に載せたいという、粘り強さと前向きな意欲をもった方と一緒に未来を目指すことができればうれしいです。(代表取締役社長/冨山泰さん)