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最終更新日:2023/10/10
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中井 真琴 理工学研究科 生命理工学 研究職
仕事内容研究職
大学時代の研究が楽しくて、そのまま研究職を続けたいという思いから当研究所を志望しました。自動車は、膨大な数の部品から構成され、様々な分野の技術が結集していることから、その技術開発に関わりたいという思いも動機になっています。当時から、5年先、10年先にカタチになる技術をめざしたいという志は変わっていません。 大学の研究生活との違いは、研究目的がトヨタグループもしくは社会への貢献である点です。仕事ですから、自分の好きな研究だけを進めるわけにはいきません。その代わり、将来的に社会や自動車に役立てられる可能性があり、会社の方針や条件に沿う方向性であれば、独自の研究テーマを設定して提案し、研究に専念できる道が用意されています。 将来的に、自分が研究者として関わった技術が自動車に搭載され、世の中の人がそれを喜んでくれる可能性があるということは、大きなモチベーションになっています。どんなに素晴らしい技術でも、多くの人に使ってもらえなくては、もったいないですよね。私が研究でめざしているのも、特別な技術として最高級車に搭載するのではなく、より小型化、軽量化、低コスト化を経て、一般的に普及させることです。
現在、自動車の衝突予防システムの進化をめざしてソフトとハード両方の研究を進めています。ソフトではレーザレーダの信号処理・制御に関わる研究を進めています。より精密な情報を取得できるセンサをめざし、受信信号の処理に関わるアルゴリズムや、信号を取得するための制御プログラムを担当しています。ハードでは次世代のレーザレーダに期待される小型化・低コスト化を実現するため、光集積回路の研究を進めています。 車の自動運転化に役立てられるレベルを想定してはいますが、実現までには乗り越えなければならない多くの課題があります。レーザレーダで一番大事なポイントは、情報を取得するセンサ。センサの課題をクリアすることが、私のモチベーションになっています。今、光集積チップだけで何メートル先まで検出できるか、世界中の研究者が競っています。私も、世界初を狙っています。 光集積回路の試作には高額な研究費を要するため、プレッシャーは常に感じています。試作回路を評価する際、期待した結果が得られると、喜びと同時にホッとします。研究に行き詰まっても研究室は明るい雰囲気で、相談や議論のしやすい環境であることにも助けられています。
今年から2年間、海外留学制度を利用して、北米の大学で客員研究員として学ぶことになりました。北米は、世界でも光集積回路の分野が進歩しており、集積回路をつくるファブリケーション技術も一歩先を走っているため、研究のスムーズな進捗が見込めると考えてのことです。 留学先との交渉は、論文などを通して、この分野に関して最先端を学べる大学を探して絞り込み、自分で直接話して進めてきました。その後の契約内容や交渉などは、運営部門の担当の方におまかせしてあります。もうすぐ出発なので、社内の引き継ぎに追われている最中です。 今後の抱負は、どんな車にも搭載できるような自動運転センサの実現です。すべての車が自動運転化できれば、心を痛めるような交通事故を減少させることができるかもしれない。そんな意識で研究に臨んでいます。 技術は、アピールして競っているだけでは意味がありません。最先端の技術を、これから走る車の多くに搭載できるようなカタチで商品化することが、研究の最終的なゴール。 「自分の技術を乗せた車が走っているのを見たい」「車に革命を起こしたい」という思いがある方、ぜひ一緒に仕事しましょう!
記事の内容は取材当時のものです。ご了承ください。