最終更新日:2023/4/25

(株)豊田中央研究所

  • 正社員

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業種

  • シンクタンク・マーケティング・調査

基本情報

本社
愛知県
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  • 10年目以内
  • 数学・物理系
  • 技術・研究系

企業で研究する喜びは、成果を社会の貢献につなげられること。

横田 万里亜
人間文化創成科学研究科 理学専攻
研究職

会社・仕事について

ワークスタイル
  • 研究をメインにする仕事
  • 環境・エコロジーに携わる仕事
  • チームワークを活かす仕事
現在の仕事
  • 仕事内容研究職

研究者として、世の中に役立つ解決策や具体的な手法を提供したい。

企業で研究を続けることに興味をもったきっかけは、学生時代に目にしたニュースです。量販店の駐車場から噴き出した消火剤が辺り一面に広がる事故があり、泡を回収する効果的な方法が見つからずに多くの人が手作業で汲み出していました。
当時、表面張力を専門に研究していた私は、この事態の解決策を提供できる力量が自分にないことを、もどかしく思いました。いつか、このような社会の問題に、理論的な背景と経験を持って、「使える技術」を打ち出せる研究者になりたい。その時の思いが、今も研究に向かうモチベーションになっています。
トヨタグループや社会への貢献が求められる当研究所での研究には、成果を世の中のために役立てられるという喜びがあります。もちろん、プレッシャーもありますが、自分の興味だけをやりがいにするのではなく、解決すべき問題に取り組んでいるという実感を得ることができます。
現在の研究は、学生時代の専門とは異なりますが、理論的検討とモデル実験による検証を必要とする点では当時と変わりません。本質を捉えたモデル実験により、効率的かつ効果的に理論を技術につなげられるようになることが、今後の目標です。


理学的な視点と工学的な視点、違いはあるけれど、そこが面白い。

現在のテーマは、より低コストで高性能な繊維強化樹脂を効率よく成形するための技術構築です。金属などに替わって繊維強化樹脂を利用できれば、自動車の軽量化によって燃費が向上し、CO2削減につなげられると考えています。まだ基礎的な理論を検証している段階ですが、製品化をめざして進めています。
研究室では、様々な分野の専門家と協力しながら実験・検証を進め、ディスカッションを通じて戦略的な決定につなげます。当初は、専門が異なる研究者との共同作業に戸惑うこともありました。私は理学を専門としていたため、統一的な理論で現象を理解したいと考える傾向があります。一方工学的な視点だと、現象の個性を磨き、新たな選択肢を創出していくという違いがあるように思います。異分野の視点を持ち寄ることで、新たな解決への糸口が見えてくることもあり、異分野融合の意義を日々実感しています。
一方で、世の中の現象の根本的な原因は物理現象ですので、一見異なる課題も大元は同じだと気づくこともあります。新たな解を探索し、広げていく視点と、一つの理解に集約していく視点、両者のバランスを捉えながら研究を進めていくことに面白さを感じています。


自発的な研究テーマをモノづくりに導くためのプロセスを重ねていく。

現在の繊維強化樹脂の研究は、豊田中央研究所で掲げた自発的なテーマです。グループ会社から依頼を受けて進める受託研究とは立場が少し異なりますが、社会のニーズを意識していることに変わりはありません。
研究の成果をグループ企業に対して発表する場も設けられており、その機会を通じて受託研究やグループ各社への技術移管・移転につながるケースもあります。私の場合は、現段階では発表できる段階に至っていないため、当面は具体的な成果につなげることをめざしています。成果は、まず特許申請を経て次にトヨタグループと共同で技術として成熟させてから、論文やプレスリリースという形で世に示します。
当研究所では、グループ企業の技術者と直接お会いする機会に恵まれており、求められている技術やテーマに関する情報を得られやすい環境だと思います。
一方で、研究者としての経験を積んだ上で、平和な社会の実現に貢献できるような研究テーマを見つけて取り組みたいという個人的な抱負もあります。技術は時に勝敗を決める道具に利用されてしまうことがありますが、そういった技術の悪用にも負けないような、本気で人を守れるモノを作りたいと思っています。


お願い

記事の内容は取材当時のものです。ご了承ください。


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