最終更新日:2023/11/6

JFEプラントエンジ(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 機械設計
  • 設備工事
  • ソフトウエア
  • 輸送用機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

日本の産業を支える製鉄所。その製鉄所を支えている若き技術者たち

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JFEプラントエンジのビジネスステージ

JFEプラントエンジのエンジニアたちには、一人前になるまでに早くても10年とされるほど奥が深く高度な知識が求められる。製鉄所という広大な職場を舞台に、着実に成長を続ける若手技術者たちの姿を追った。

■K.Mさん(2013年入社)
倉敷 プラント本部 機械設計部 
早稲田大学理工学部機械工学科卒業 

■Y.Kさん(2012年入社)
千葉 機械プラント部 建設室
日本大学理工学部機械工学科卒業 

■H.Dさん(2017年入社)
京浜 メンテナンス本部 設備診断技術部 
明治大学大学院理工学研究科機械工学専攻卒業

夢に向かう先輩社員たち

今は製鉄所の上工程の担当ですが、知識と経験を積んで、川上から川下までのすべてをトータルに任せてもらえるようになることが今の目標です。<K.Mさん>
メンバーの1人としてプロジェクトに参加する立場から、メンバーをまとめる立場に成長して、私がつくった施設と自慢できる大きな工事を手がけてみたいです。<Y.Kさん>
1つのことを突き詰めていくことが好きな性格なので、学んだ振動法による設備診断技術の仕事に就け、研究を続けられていることはありがたいです。<H.Dさん>

【設計】製鉄所の中だけでなく、有名テーマパークなどグループ企業外の仕事も豊富

大学の研究室では、自動車のエンジン関連の研究をしていたのですが、就職活動の際、もっとスケールの大きな機械を扱う分野の仕事がしたいと思うようになって。
最初は当社ではなく、JFEスチールの事業所を見学させてもらっていたのですが、いろいろな施設や機械を見ていく中で、高さが何メートルもある大きな機械を使ってミクロン単位の精度を追及する技術を目の前にし、巨大な工場の操業そのものより、その操業を支える機械の設計や改造といったJFEプラントエンジの仕事の方が面白いのではないかと思うようになったことが、入社のきっかけです。

印象に残っているのは、4カ月に渡る新入社員集合研修です。まずは、当社のフィールドである設計、建設、メンテナンスの各部門がどんな仕事をしているのかを改めて学んだ後、主に図面の読み描き等の基本的な知識についての研修を受けます。機械そのものの図面はもちろんのこと、常にレイアウト変更が行われている機械同士が干渉しないような設計をしたり、安全柵を設けたり、配管の位置を工夫したりと、パズルのような設計を行います。非常に実務に近い研修でしたね。

現在は、東京ドーム300個分以上という規模を誇り、構内の移動にはクルマを使うほどの広大な敷地をもつJFEスチール東日本製鉄所千葉地区で、工事設計の仕事に携わっています。自分のアイデアがカタチになっていく面白さを実感し始めたのは最近のこと。製鉄所の中の仕事だけでなく、有名なテーマパークやLNG受け入れ基地の設計といったグループ企業外の仕事もありますから、「スケールの大きな機械設備関連を扱いたい」と考えている方にはおもしろい会社だと思います。
<K.Mさん>

【建設】プロジェクトリーダーとして多くの専門家を束ねて、大規模工事に挑戦していきたい

子供の頃に職場見学もあり、当社は非常に身近な存在でした。幼いころから機械が好きで大学では機械工学を学び、就職先には仕事のスケールが大きく、製鉄所に関わることができる仕事ということで当社を選択しました。入社後は機械プラント部に配属され、施工管理者として製鉄所のさまざまな機械や設備の建設工事に携わっています。

当社では機械プラントの設計、製作、施工から、保守・点検、設備診断、保全、修理まで、設備のライフサイクルすべてのプロセスの仕事を受注していますが、機械プラント部ではプラントの設計、工事計画の作成及び工事の管理、完成後のメンテナンスなどの業務を行います。所属する建設室では設計室から設計図面を引き継ぎ、プラントを完成させる建設業務、完成後のメンテナンスを行っています。施工管理者の私は、工事に必要な資材の手配、工事図面の作成から、工事中の安全、品質、進捗の管理など幅広い業務を担当しています。

新入社員研修を経て各部署に配属された後は、OJTで仕事を覚えていきます。私は現場で先輩に付いて幅広い施工管理者の仕事と役割を理解する一方で、“習うよりも慣れろ”の精神で身につけていきました。当時は工事作業者への指示の出し方、安全管理の徹底など、多くの仕事を精力的にこなしていく先輩の姿を見ながら、将来の自分がやるべきことを常に考えて仕事をしていたことを覚えています。

仕事の最大の魅力は大規模工事を担当できることです。プロジェクトチームの一員として参加したコークス関連設備の解体・新設工事などは、2年間にわたる大工事でした。プロジェクトの最初から最後まで参加できたことで、小規模な工事では得られないプロジェクト全体をマネジメントすることへの理解が深まり、自分自身の成長につながりました。また発注元や設計室、電気関連部門、協力会社など多くの人々との共同作業で進めるため、さまざまなエキスパートの方と交流できることも魅力の1つです。よく工事現場で再会した作業員の方から声をかけてもらったときには、自分のことを覚えていてくれたんだとうれしく思います。私は現場の仕事が好きなので、今後もプロジェクトマネジメントのスキルを磨き、プロジェクトリーダーとして大きな工事に関わっていきたいと考えています。
<Y.Kさん>

【メンテナンス】学生時代に学んだ振動法による測定技術を極め、設備診断のエキスパートめざしたい

私は学生時代に、材料が変形したり破壊したりする際に発生するAE(アコースティック・エミッション)波をセンサで検出して破壊や変形の様子を評価する材料の健全性を測定する非破壊検査技術の研究をしていました。将来この知見を仕事に生かしたいとは思っていましたが、当社が振動法による設備診断事業を展開していることは知らず、地元のJFEグループの会社、研究室の先輩が入社していたことが当社を知ったきっかけでした。ですから、説明会に参加した際振動法による設備診断を事業展開していること、設備診断に実績のある企業であることを知り、強く惹かれました。

現在、メーカーをはじめ多くの企業では高度経済成長期に新設した設備の老朽化が進んでいるため、あらかじめ事故の発生を回避するため設備診断のニーズが高まっています。当社には長年にわたる製鉄所の機械や設備の診断によりノウハウが蓄積しているため、設備診断をサービスとして商品化しています。回転機械の振動診断、潤滑油・摩耗診断、構造物の老朽化診断などの機器やソフトも開発しており、特に回転機械の振動診断機器やシステムは高く認知されています。

私は幸いにも希望通りの設備診断技術部に配属になり、振動の解析などの技術面では、学生時代の知見が生かせましたが、配属された当初はビジネスとしての設備診断の知識がなく苦労しました。現在はチームリーダーの指示を仰ぎながら、振動診断の対象を広げるための技術開発や商品開発に携わっています。その他に発電所で使用している診断システムを上下水道設備に応用する技術開発、ソフトウェアの有用性を確認する業務も担当し、今後これらの主担当になる予定のため、モチベーションが上がっています。

仕事ですので学生の頃のように研究のために自由に時間は割けませんが、相談すればいつでも上司や先輩に教えてもらえる職場なので、ありがたい環境で楽しく仕事をしています。将来は振動のエキスパートになるため、ISO機械状態監視診断技術者の国家資格取得へ向けて勉強をはじめています。最高レベルのカテゴリーまで取得するには時間がかかりますが、頂上をめざしたいと思っています。
<H.Dさん>

学生の方へメッセージ

■堅い会社をイメージするかもしれませんが、仕事には真面目に取り組みながらも、オフィスでは冗談も飛び交って笑顔も多い、フレンドリーな職場です。私は大学で自動車のエンジンに関する研究をしていましたが、就職活動では専攻分野にとらわれず、いろいろな業界や会社を見てみることを勧めたいですね。それが、自分の可能性や将来の道を広げていく事に大きくつながりますから。<K.Mさん>

■当社の仕事では工業力学や材料力学の知識は役に立つと思います。しかし、それ以上に大切なことは、“知識や情報の調べ方”を知っていること。仕事では技術知識をはじめ、さまざまな知識が必要になりますが、どこに行けば、何を見ればどんな知識を得られるのかを知っていることは大きな武器となるでしょう。またプロジェクトでは多くの他分野の方と仕事をするため、コミュニケーションスキルは必要です。<Y.Kさん>

■技術開発には幅広い知識が必要になります。その意味では好奇心が強く、何事にも興味を持って取り組むことは強みになるでしょう。就職活動はインターネットの情報だけに頼らず、必ず説明会に参加して自分の目で確かめることが大切です。自分がそうだったように、企業の技術情報などインターネットには公開されていない情報を自分の目で直接確認し、自分のやりたいこととマッチングするのかを考える視点が大切だと思います。<H.Dさん>

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マイナビ編集部から

2016年4月、JFEメカニカルとJFE電制が統合して誕生したJFEプラントエンジ。同社は経営統合により両社が培った機械と電気の技術と実績を基に、総合的なエンジニアリング企業として新たな成長をめざしている。現在の日本国内には高度経済成長期に新設された工場が多い。それらの工場は更新時期を迎える設備を多数抱えているほか、技術革新に伴い機能追加のニーズも高い。経営統合により、プラントをはじめさまざまな機械設備や電気・制御設備の開発、設計、製作、施工、メンテナンスを1社で総合的に提案する機能を有する同社は、顧客にとって大きな利便性があり、また高い技術力は今後同社の強みとなっていくだろう。

また、エンジニアリング会社でありながら製鉄フィールドでのメンテナンス機器の開発や技術ノウハウの蓄積から生み出された製品を供給するメーカー的側面を持っていることも特色の1つだ。振動診断計をはじめ、クレーン、ブラストマシンなど製品は多様な分野にわたっているが、自社の保有技術を応用して、顧客の現場に最適な製品をオーダーメイドで開発しており、一味違う製品が多い。

プラントエンジニアリングには機械、電気、電子、ITなど、さまざまな技術が利用されており、同社のキャリアパスには選択肢が多いことも魅力。研修制度も充実しており、それぞれの分野のエキスパートをめざすうえでは最適な企業といえるだろう。

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1952年の第1号製品の納入以来、3,600台を超える実績を持つクレーンは主力製品の1つ。同社ではクレーンエンジニアリングサービスを組み合わせて提供している。

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