高専生の皆さんには、「社会人になった自分自身の姿」をぜひイメージしてみてほしいと思います。社会人になると、自ら考え判断する場面がたくさんあります。もちろん、新人時代は先輩や上司に指導してもらいながら働きますが、独り立ちしてからは自分が主体となって仕事を進めることになります。そこでは自ら学ぶ姿勢や、一歩先を読んで何ができるかを考え、実行に移す力が必要です。皆さんが学生のうちから「自分はどんな働き方がしたいか」「それを実現するために今何ができるか」を考え、行動を起こした時、将来は実りあるものになると思います。
(古川さん)
高専で学ぶ知識や技術は、いずれも社会で活用することを想定したものです。ですから、単に知識を暗記するのではなく、学んでいることの本質を理解し、それをどのように応用できるかを考えてみてください。「この知識にはどんな本質があるのだろう」と考えても、理解できないこともあると思います。でも、まず疑問を持つということが大切です。私たちは手順どおりにメンテナンスを進めますが、「おかしい」と気付いたことがあったらそのままにせず、必ず原因を突き止めて解決します。「なぜ」と感じ、その本質を探ろうとする習慣を身に付ければ、社会で必ず役に立つはずです。
(清水さん)