ご入居者と信頼関係を結ぶとき、私たち世代は「時間をかけてじっくり」というスタンスを取る傾向が強くなっています。一方、最近の若い社員たちを見ていると、いい意味で距離感が近く、ご入居者とあっという間に仲良くなり、打ち解けている姿が見てとれます。自分の周りにシールドを作らず、どんどん積極的に相手の懐に入っていくその姿には私自身、学ぶべきところが多いと感心させられています。
ただ、積極的に動いていると、どうしても失敗をしてしまうもので、できなかったことを気にして落ち込んでしまう若い人も少なくありません。失敗を糧に次に向かえば問題ないこと。どの施設でも先輩たちがやさしく、丁寧に教えてくれますので、ためらわず周囲を頼っていく姿勢が、成長につながっていくのだと思います。
私も20年以上、この仕事を続けていますが、ご入居者と信頼関係を構築し、「ありがとう」の声をかけていただけるのが何よりの励みとなっています。ご入居者を何よりも大事にする気持ちを持ち、自分の意見をしっかりと伝え、困ったときにはSOSを発信する。そんなことが自然とできる人であれば学部学科は一切不問。社内を見渡すと福祉系学科出身者もいますが、全く未経験のまま入社する人も多いだけに、さまざまな背景を持つ学生に挑戦してほしいですね。
<グリーンライフ中央前橋 施設長/宇木さん>