最終更新日:2024/11/14

(株)アップロード

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山梨県

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

大自然に囲まれた人に優しい環境で、エンジニアリングの醍醐味を体感してください!

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テレビ放送のシステム構築に映像・音声・通信の高い技術力で貢献

テレビ局など放送システムのエンジニアリングは、一般的にあまり知られていない。映像・音声・通信の高い技術力を誇り、その分野で独自のポジションを確立しているアップロードの皆さんが仕事について語る。

長田政美社長は「当社はエンジニアも優秀な営業担当です。それは、納品時に当社の技術力を認めてくださり、次の仕事へつながるからです。山梨でやっていけるのは、放送システムに強いという独自性を持ち、提案型のエンジニアが多数活躍している証拠です」と語る。

各部門の仕事を紹介します!

検査部門の高野です。検査部門は製品の組立、機能検査等を行います。製品ごとに求められる検査内容が異なるので、仕様書や図面をよく確認しながら業務を進めています。
技術部でソフトウェア設計担当の瀧澤です。設計から始まり、コーディング、評価等までを全て行っています。相談できる先輩方がいるので、安心して業務を進められます。
業務部資材担当の黒川です。製品の部品を購入する「手配」、購入した部品を確認する「受入」、受入した部品を製造会社へ送る「払出」を主に行い日程管理をしています。

【技術部システム部門】テレビ局などで使用する「自動番組制御装置」のシステム全体を設計

当社の強みは、映像・音声・通信に関する技術力を持ち、放送システム構築ができること。エンジニアはシステム設計、ハードウェア設計、ソフトウェア設計のいずれかの部門に所属しています。当社が製造する放送システムは全国のテレビ局などで使われるもの。各局のニーズに基づいたカスタマイズを行って、納品しています。

システム設計では、主にテレビやラジオなど放送局の主調整室で使用する「自動番組制御装置」の設計を行っています。これは、放送をスケジュールどおり送信所に送り出すための機械。また、番組素材などをスケジュールに従って送受するため、連結した様々な装置(スイッチャー、CMバンク装置など)をコントロールする役割も担っています。放送局にとって、要になる重要な装置といえるでしょう。

自動番組制御装置には用途の異なる多数のユニット(電子回路基板)が使われていて、システム設計では、各放送局向けにカスタマイズしてお客様(放送設備機器メーカー)に提供しています。一部のユニットは当社が製造していますが、大半はお客様が自社の関連会社で製造しています。したがって、当社の仕事はコンピュータを使った回路設計やシステム設計がメインです。

システム設計で難しいのは、一つひとつの案件内容がすべて異なっていること。自動番組制御装置の基本仕様は同じなのですが、放送局によって、入力される素材数や細かな制御方法などが異なるのです。数多くの要求をクリアしていくには、「ユニットAをこういう方法でユニットBに接続する」という、柔軟な発想力と集中力、そして根気が要求されます。

この仕事をやっていて嬉しいのは、自分がシステム設計した装置が稼働し、テレビやラジオなどで電波を受信した瞬間です。「無事に装置が切り替わった」安心感と「大きな仕事をやりとげた」満足感を味わうことができます。
時には、正確な仕様が決まらないまま設計に入ることも。そんな時は過去の経験を踏まえた想像力だけが頼り。狙いが当たり、お客様から喜ばれた時は、「エンジニアとしての成長」を実感することができます。

極めて専門性の高い分野の仕事ですから、少々難しく思われるかもしれません。でも、システム設計はユニットのつなぎ方を考える仕事。放送局の仕組みやオーディオ・ビジュアル機器に興味のある学生さんなら、仕事を通じて大きな手応えとやりがいを感じていただけるでしょう。

【ハードウェア設計】「自動番組制御装置」のハード設計、高度な技術力を備えたエンジニアとして成長できる

私たちハードウェア設計のメンバーは、主に放送局の「自動番組制御装置」で使用する各ユニットの設計を担当しています。ユニットの中には電子回路基板があり、私たちはお客様からの要望に応じて回路を設計。基板に組み込むFPGA(設計者が構成を設定できる集積回路)の回路設計も行っています。また、ユニットを収めるボックスである筐体そのものを設計することもあります。言わば、ユニット設計のスペシャリストです。

仕事の手順を簡単に説明しましょう。最初にお客様との打ち合わせを行い、ハードウェアの仕様を検討します。使用する部品の選定、見積書の作成などもこの段階で実施。仕様が決まったら、次はコンピュータを使った詳細設計と部品の手配に入ります。設計する対象は、回路基板、FPGA、筐体、ケーブルなど多種多様。
詳細設計が終わったら、組立・配線を行って実機を製作。回路や装置などの基本的な制御を行うファームウェアと、機能を強化するソフトウェアを組み込み、社内の実験室で性能評価テストを行います。ここで問題がなければ、次はお客様先でのテストを実施。運用試験に合格すれば、無事納品となります。

各放送局は、12~15年スパンで自動番組制御装置を新しい機械に交換します。局単位で見れば更新間隔は長いのですが、設計する私たちから見れば、進化のスピードは日進月歩。特にFPGAは進化の度合いが大きいので、最新の設計手法についていくだけでもなかなか大変です。日々新しい情報を入手しつつ、どの手法が仕事に応用できるかを考えながらハードの設計に取り組んでいます。

やりがいを感じるのは、製品が完成して無事に納品できた時。難しい案件であればあるほど、大きな達成感が得られます。また、ごくまれですが、お客様から納期の短い困難な案件を持ち込まれることがあります。ある担当者は、わずか5日の納期で三日月型の医療機器の特殊な回路設計を依頼されました。形状が複雑なため、難しいと思いながらも、持ち前のスキルを総動員してなんとか完成。納品後、お客様から「御社の技術を改めて見直した」と深く感謝されました。こういう貴重な経験が、ハードウェアエンジニアのモチベーションを高めているのです。

全国的に見ても、私たちのような放送設備機器の設計者は決して多くありません。南アルプスを臨む自然豊かな環境で、私たちと共に高い技術力を備えたエンジニアを目指しましょう!

【ソフトウェア設計】放送局の正常稼働を陰から支えるアプリを生み出す面白さ

私たちは、放送局の「自動番組制御装置」で使用する各ユニットのソフトウェア設計を主な業務としています。設計するのは、電子回路に搭載されたCPUやDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)に組み込むファームウェアと、様々なアプリケーションやデバイスドライバ。例えばアプリなら、スケジュールどおりに番組を送出する自動運行アプリ、サーバ上の素材を管理するための専用アプリ、ボタン一つで瞬時再生するポン出しアプリ、放送記録を残すための放送確認書出力アプリなどがあります。

どのようなソフトを設計しているのか、一例を挙げて説明しましょう。放送局の副調整室では、音声を混ぜたり切り替えたりする「音声卓」という装置が使われています。音声を操作するスタッフが、カフやフェーダーなどのスイッチを操作し、その指示はユニット内のCPUを経てDSPへ。DSP内で処理された音声が放送波に乗って視聴者の耳に届きます。
私たちの仕事は、音声卓を操作するスタッフとDSPを結ぶ仲介役のようなもの。スタッフの「フェーダーを上げる」行為を、ソフトウェアによって「入力される音声のレベルを徐々に上げていく」作業に変換しているのです。

この仕事で難しいのは、ハードありきだということ。ハードが完成しなければソフトを設計することはできません。また、ソフトは細かい指示を元に機器を動作させるので、「何をどうしたいのか」というお客様の仕様が決まらない限り、設計に入ることができないのです。
その一方で、ソフトウェア設計でしか体験できない仕事の面白さも。お客様によっては、同じ電子回路基板でソフトだけを載せ替え、新しい機能を持たせるケースがあります。物量としては少ないけれども、ソフトウェア上の工夫やエンジニアのアイデアが求められるので、スキル向上の面でも役に立つ仕事です。

この仕事を目指す人に持っていてほしいのは、放送設備やオーディオに対する好奇心。プログラミングに関してはC言語の基礎知識があれば充分です。あとは元気とやる気があれば大丈夫。私たちがしっかり指導し、あなたの成長を手助けします。

学生の方へメッセージ

当社の主力事業は放送設備機器の技術開発です。ただ、コロナ禍が広がった2020年以降は、取引する業界や開発の対象が大きく変わりました。今多いのは、半導体製造装置メーカー、飲料機器メーカー、家電メーカーなどのお客様。開発の対象は、家庭用ビールサーバーやトイレの温水洗浄便座などに搭載される制御用ソフトウェアです。従来は音声系の組込ソフトが多かったのですが、最近はIoTやAI、クラウドを利用したデータ解析型の開発案件が増えてきました。放送設備とはまったく異なる分野ですが、当社のエンジニアはこの変化を新たなステップと前向きに捉えています。

そんな当社の社屋内は、木のぬくもりを感じられる家庭的な雰囲気。そこで働く社員は、専門分野のスキルを持ち、真面目で頼りになる人ばかりです。社員同士の交流も活発で、エンジニアとして成長しやすい環境です。入社後は、先輩からの直接指導により、最先端の開発技術を習得でき、専門分野のエキスパートとして成長ができます。また、当社の特徴は定着率の高さもあげられます。社長として、社員一人ひとりが技術職としての誇りをもって働ける環境を提供するように努めています。

当社が求める人材は、"運が良い人"。運が良いと自分自身で感じられている人は、前向きで努力家、向上心が高い人物だと感じます。ぜひ、良き運を持つ新しい仲間と出会えることを楽しみにしています。
(代表取締役社長/長田 政美)

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会社設立の5年後に入社し、技術営業職として活躍してきた長田氏。社長就任後は「放送設備機器に留まらない幅広い分野のモノづくり」を目指し、陣頭指揮をとっている。

マイナビ編集部から

アップロードが掲げるキャッチコピーは、「新技術で製品をデザインする夢の工房」。この文面のとおり、同社は高度な技術力を武器に、数多くの電機系メーカーと良好なパートナー関係を築いてきた。自社で少量の最終製品を製造しているが、基本的には設計を専門に行うエンジニアリング企業。27名在籍している社員の半数以上がハードウェア及びソフトウェアのエンジニアだ。
業務の中心にあるのは、放送設備関連の製品開発。山梨県内で同種の事業を展開している企業は他にないという。長年培ってきた高度な技術力と競合他社の少なさは、同社の大きな強みとなっている。取材に応じてくれたエンジニアも、「仕事を近くの同業他社に委託することができないのが悩み」と語っていた。
加えて注目してほしいのは、社屋を含めた職場環境だ。雄大な南アルプスを背景に建てられた社屋は、あたかもペンションのような佇まい。知らなければ、誰もここが会社だとは思わないだろう。建物の中もログハウス風で、堅苦しさが全くない。人に優しいこの環境があるから、社員はリラックスして仕事に集中できるのだろう。
また、社員の自主性を重んじる柔軟な社風も見逃せない。同社には自らの裁量で数多くの仕事をこなし、実績を積んできたベテランのエンジニアたちが大勢いる。経験豊かな彼らから多くを学び、たくましく成長してほしい。

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管理部の伊藤・荻原です。説明会では飾らない当社の雰囲気を感じていただきたいと思っています。笑顔溢れる先輩社員が皆さんをお迎えします。ご応募お待ちしています!

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