最終更新日:2024/6/28

奈良信用金庫

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 信用金庫・労働金庫・信用組合

基本情報

本社
奈良県

取材情報

プロジェクトストーリーを紹介したい

資産寿命を伸ばすマネーアドバイザー(MA)とは?そのミッションに迫る座談会

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先輩たちが語るMA誕生のプロジェクトストーリー

金融機関のイメージを超え新しい施策を次々と繰り出す奈良信用金庫。注目のプロジェクトであるMA制度を創設した部長代理とMAとして活躍する先輩たちが、お客さまの資産形成に貢献する仕事について語り合う。

■上田 真美さん(写真中央)
経営企画本部 部長代理 2008年入庫

■高松 美帆さん(写真右)
奈良支店 マネーアドバイザー(MA) 2020年入庫

■松村 友希さん(写真左)
大宮支店 マネーアドバイザー(MA) 2016年入庫

先輩たちからのひと言

お客さまの資産寿命を伸ばし、ライフプランを一緒に考える存在としてMA制度を設立しました。長いお付き合いの中で絆を結ぶやりがいある仕事です。(上田さん)
店舗を飛び出し、お客さまに深く関わりながら資産形成をアドバイス。上司や先輩たちの温かなエールが仕事のモチベーションになっています。(高松さん)
細かな気遣いを大切に、お客さま一人ひとりに寄り添うような提案を心がけています。周りのサポートで子育てと仕事が無理なく両立できる環境です。(松村さん)

お客さまのライフプランをサポートするために!MAプロジェクトが遂に始動。

【上田】マネーアドバイザー(以下MA)は、2022年に本格始動した制度です。MAは課題解決型の提案でお客さまの資産寿命を伸ばし、ライフプランをサポートする役割を担っています。MA制度を構想したのは、窓口での金融商品販売が「お客さまの資産形成に本当に貢献しているのか」と疑問に感じたことがきっかけでした。お客さまのニーズを知らないまま、決まった商品を販売するだけでは本当の顧客満足は得られません。お客さま一人ひとりに合わせた課題解決型の提案をするためには、MAの育成が欠かせないと思いました。MAには専門知識が必要不可欠です。そこでまずMA養成のための基礎研修を実施しました。高松さんも研修を受けましたね。

【高松】私は入庫してすぐに、MA養成研修に参加しました。もともと金融業界を目指したのは、お金の知識を習得して誰かの役に立ちたいと思ったから。2年の研修の中で、私もお客さまの役に立ちたいと思い「MAになりたい」と立候補しました。

【上田】MA養成研修では、ヒアリング手法といったコミュニケーションスキルから、タブレットを使用した収支のシミュレーション、現状把握、そこから導き出される投資信託や保険商品などを学んだと思います。私もスキルレベルの違う参加者をサポートするために注力しましたが、高松さんの印象は「頑張り屋さん」。研修内容を自分のものにしようという姿勢がありましたね。

【高松】ありがとうございます。日頃の業務と合わせての研修は結構大変でしたが、同期だけの集合研修を実施してくださるなど、負担を減らす気遣いをしてもらえたのがすごく嬉しかったです。

【上田】松村さんは2023年からMAになりましたね。松村さんの場合は、上司から「やる気のある職員がいる」との推薦を受けてMAに抜擢しました。研修は受けていませんが、もともと投資信託や預かり資産に携わっていたので知識は十分でした。

【松村】私は育児休暇からの復帰後、業務推進課の課長からMA制度を教えてもらい「やりたい!」と手を上げました。MAとしては新人ですが、月に一度のMA会議でさまざまな情報が共有できるのでしっかり成長できていると感じます。プレッシャーもありましたが、上田部長代理から「気楽にね」と声をかけてもらい、すごく気持ちが楽になりました。

MAの難しさや面白さとは?現場で活躍する先輩たちのリアルトーク。

【上田】MAの役割は、お客さま一人ひとりに合った資産形成をサポートし、地域の人々の暮らしをより豊かにすることです。窓口業務と違い、お客さま先に出向いての仕事となりますが、MAの仕事で「ここが難しい」と思うことはありますか。

【高松】窓口は来店されるお客さまへの対応なので「待ちの営業」でしたが、MAは言うなれば「攻めの営業」。自分からアクションを起こすことが大事だと感じています。難しいのは、お客さまが本当に求めているものを聞き出すことですね。知識はもちろん、お金の話ができるのは信頼できる相手だけ。人間関係の構築も大切だと実感しています。

【松村】窓口とMAの違いは、ホームとアウェイ。アポを取るものの、最初はお客さま先に一人で訪問するのは心細く、支店長に同行してもらうなど周りの協力に助けられましたね。ご自宅へ訪問してお客さまの生活スペースに入ることで、わかることもたくさんあると気づきました。ゴルフバッグがあれば「ゴルフをされるんですか」という会話からお話が弾むこともあり、少しずつお客さまを知ることができていると感じています。

【上田】その通り、お客さまに寄り添い、お客さまを深く知って信頼関係を築くことが一番大切です。今までで一番嬉しかったことは何ですか。

【高松】MAになって、健康上の理由などでお店の窓口に行きたくても行けない方がいらっしゃることを知りました。そんなお客さまから「高松さんに来てほしい」「早く会いたい」との言葉をいただくと本当に嬉しいです。

【松村】私は「松村さんに相談してよかった」の言葉に大きなやりがいを感じています。あるお客さまからは、誕生日プレゼントまでいただきました。

【上田】二人がお客さまにとても愛されていることがわかって私も嬉しいです。私自身のやりがいは、MAの皆さんの成長です。1年目は、まず120名のお客さまをつくろうと目標を設定しました。その中からライフプランを提案できるお客さまを絞り込み、ご成約いただける方を15名つくりましょうと。その目標に向かって、期限内に達成できてもできなくても、やりきろうという強い思いが伝わってきました。その意識を持つことこそが大切で、皆さんの頑張りには「すごいな」と感心しています。

自由度が高く、自分で考え自発的に行動できるからやりがいが違う。

【上田】MA制度も2年目となりました。二人の成長はとても頼もしい限りですが、仕事を通して学んだことを教えてください。

【高松】新人の時は、お客さまと話すこと自体が怖かったです。ですが怖いからこそ、勉強もするし人にも聞きます。心がけたのは、自分に足りないことを素直に認めることです。お客さまの質問に即答できなければ「勉強不足で申し訳ありません。上司に確認します」と正直にお答えし、スピーディーに対応することを大事にしてきました。2年間の研修で知識も増え、今ではお客さまのご自宅でも自信を持って話せるようになりましたね。

【松村】私はお客さまの気持ちになって考えることができるようになってきたと思います。また私自身が子育てしているので、ファミリー世帯の教育資金や住宅ローンなどの収支がよくわかります。資産形成の必要性を自分ごととして考えられるので、よりリアルな提案ができると思っています。

【高松】松村さんは子育てしながらMAとして活躍されていますが、大変なことはないですか?

【松村】結構楽しいですよ。子どもが熱を出したりして急に休むこともありますが、皆さん「子ども第一で考えて」と言ってくださるので本当に感謝しています。活躍しているママさん職員もたくさんいるので、安心して働けますよ。育休中にはもともと興味があった投資信託や資産形成の勉強をしていたんです。

【上田】この1年で、二人とも自分で考えて行動する力がついてきましたね。MAの育成を通して私が学んだのは、当たり前のことを当たり前にする凡事徹底です。お金は命の次に大切なもの。その相談を受けるのですから、人として信頼される存在になってほしいと思います。では最後に、これからの目標を教えてください。

【高松】私は専門知識を高めたいと思っています。直近の目標はファイナンシャル・プランニング技能検定2級の資格取得です。お客さまの資産形成において「ちょっと得する知識」を学びたいです。

【松村】私は訪問するお客さまの件数を増やしたいですね。資産運用をされていない、預金取引だけのお客さまにもご挨拶し、MAの存在を広めていきたいと思っています。

【上田】私の夢は、二人を含めてMAの皆さんがゆくゆくはお客さま向け資産形成セミナーの講師になってくれることです。〈ならしん〉といえばMAという存在感を発揮し、地域の人々の暮らしに貢献してほしいと思います。

学生の方へメッセージ

MAに代表されるように〈ならしん〉は自分で考え自発的に行動する姿勢を大事にしています。「自分ならどうしたい?」を考え、そんな発想と積極性を認めてもらえる自由な社風が自慢です。モットーは、仕事を楽しく前向きに。金融にとどまらず、やりたいことにチャレンジしたいという人に期待しています。(上田さん)

〈ならしん〉には、一緒に頑張ってくれる人がたくさんいます。同期はもちろん、上司や先輩も本当に優しく、業務でつまずいた時も本気で応援してくれます。この温かさは他に負けないと思っています。就職活動では周りが内定をもらっても焦るのは禁物。必ず自分に合った会社と出会えます。一生で一度きりの学生生活、思いきり遊ぶことも大事ですよ。(高松さん)

人が生きていくために「お金」は絶対に必要です。人生100年時代、モノの値段も上がる中で資産形成や資産寿命を伸ばすことは人生で必須の課題となるでしょう。金融の知識は、お客さまはもちろん自分のためにもなります。〈ならしん〉は出産育児を経ても復帰して、新しいプロジェクトにも挑戦できるので、キャリアを諦める必要もありませんよ。(松村さん)

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上司や先輩たちのサポートのもと、それぞれの個性や持ち味を活かして活躍できる。月に一度のMA会議は、本人たちが主役となって成功例や悩みを共有する場だ。

マイナビ編集部から

〈ならしん〉の愛称で地域に愛される奈良信用金庫。今回フォーカスしたのは、2022年に本格始動したマネーアドバイザー(MA)制度だ。金融機関は決まった事務仕事というイメージだが、MAの業務内容は従来と全く違う。店舗の窓口を飛び出してお客さまを訪問し、一人ひとりのニーズに沿った資産形成に関わる課題解決型の提案業務だ。今回はプロジェクト立ち上げの中心となった部長代理と二人の若手職員に話を聞いたが、2年目の今、若手職員がMAの使命とやりがいをしっかりと意識していることが印象に残った。

MAは〈ならしん地域貢献プロジェクト〉にも大きく貢献している。同プロジェクトでは地域を元気にするさまざまなイベントを開催しているが、今回MAが中心となり地域の高専で金融の出前授業「ならしんスクール」を行った。成人年齢が引き下げられるなか、高校生のうちから金融リテラシーを向上してほしいという思いから産学一体となって実現したという。取材に協力してくれた松村さんと高松さんも講師として参加し「授業後に学生さんから役に立ったとの声をもらいました」という嬉しいエピソードも語ってくれた。

〈ならしん〉では、自分で考え行動できる人が大勢活躍していると今回取材した3人から感じられた。上田部長代理からは「主体的に動けるチャレンジ精神旺盛な人に期待しています」の言葉をもらった。そんな働き方が実現できるだろう。

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穏やかで温かな人が多い奈良県で、地域の暮らしと経済を支える奈良信用金庫。同庫ではMA制度や地域貢献など数々の取り組みを行っている。

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