公益社団法人日本アイソトープ協会

放射性同位元素の供給から廃棄までの全てを担う機関であることに魅力を感じました。私は学生時代に放射線生物学を専攻していたため、就活の際にもその専門性を活かせる仕事に就きたいと考えていました。放射線についての専門性を活かすということであれば他にも企業・団体は多くありますが、当協会のようにアイソトープ流通の一連の流れ全てに関わっているところはほとんどありません。そのような環境下で働くことでアイソトープに関係する様々な知識・経験を育んでいきたい、そして基盤の部分から放射線の業界を支えていきたいと考えたのがきっかけです。

学生時代に学んだ放射線や科学の知識は現在の業務でも大きく活かされていると思います。現在所属している部署は研究用のRI標識化合物や精製アイソトープを供給する部署ですが、研究者さんからこういった化合物を探しているといった問い合わせがあります。その際にRI標識のATPが欲しいなどの専門的な用語を使われる方もいらっしゃるため、その対応がスムーズに行えていると思います。もちろん、そういった知識がない場合でも周りの先輩方がフォローしてくださいますし、業務を進める上で自然に覚えてくる箇所だと思いますので、入職するにあたり業務に関する知識面について心配する必要はないと思います。

入職から現在まで研究用のRI標識化合物や精製アイソトープを国内ユーザーへ供給する業務に携わっています。基本的には見積書の作成や製品の受発注、製品への問い合わせ対応等が主になりますが、メーカーから納品された製品の検品・出荷作業も定常業務の一つです。
放射性同位元素を含む製品を輸送する際にはRI法で定められた条件を満たしたうえで輸送する必要があり、その輸送資材にも相応の強度が求められます。どのような資材の組み合わせであれば条件を満たすことができるのかを考え、実際に法で定められた耐久試験を行うことも業務の一環として行いました。

最終的には当協会内の職員の誰からも頼られるような人材になれると嬉しいです。部署によって仕事内容も異なるためなかなか難しいことだとは思いますが、当協会には頼れる先輩が多くいらっしゃいますし、仕事へのモチベーションを維持する仕組みもあるため、目標に向けて頑張りたいと思います。
当面の目標としては様々な資格を取得することを考えています。当協会では20種類ほどの資格について、それぞれの取得時に奨励金がもらえる制度があり、自主的に勉強する場合のモチベーションの向上につながっていると思います。放射線取扱主任者はもちろんですが、簿記やTOEIC、基本情報技術者など幅広い分野の資格が対象となっているのもありがたいです。

入職する前は堅そうなイメージを何となく持っていたのですが、実際に働いてみるとそんなことはなく、どの方ともお話しやすい雰囲気の職場です。業務について先輩方に質問しやすいのはもちろんですが、休憩時間なども別の部署の先輩方と雑談したり、趣味が同じ方とは休日に遊びに誘っていただいたりもしました。
休暇についても取得しやすい職場だと思います。部署によるかもしれませんが、夏場などは夏季休暇と有休を組み合わせて１週間丸ごとお休みを取る方もいらっしゃるなど、自分の時間を確保しやすいです。