最終更新日:2024/7/19

渡辺パイプ(株)

  • 正社員

業種

  • 商社(インテリア・住宅関連)
  • 商社(建材)
  • 商社(電子・電気機器・OA機器)

基本情報

本社
東京都

取材情報

福利厚生・施設を紹介したい

社内外で人間関係を円滑にし、プライベートも充実させる諸制度を紹介!

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“人間関係”が中心テーマの福利厚生と研修

建材および住宅設備機器・資材の商社として全国で事業を展開する渡辺パイプ。ビジネスを行う上で大切にしているのは人間関係だ。社内外で良好な人間関係を育むための制度について聞いてみた。

人事部のみなさん(人事部 H.W/M.O/H.Y)

~渡辺パイプの魅力~

社員同士でレジャーに出かける際に会社から費用が提供されるので、プライベートを充実させる良いきっかけになっています。
働き方改革推進室や人材開発室など、働き方改革への本気の姿勢が伺える。人こそ最大の財産と考える社風の表れと言えるだろう。
ホームステイ研修はお客様先の社員の方たちと一緒に現場での作業を経験。“営業とお客様”という間柄を越え、ある意味同僚のような関係性を築いていくことが可能だ。

社員間の交流を促進し、夢実現のため最大300万円を支給!

当社は現在全国に500カ所以上の拠点があり、5,000名以上の社員が働いています。そのため、通常の業務をしているだけでは同じ会社にいながら互いの存在を知らずに過ぎてしまうことにもなりかねません。そのような事態を避け、社員同士が交流を深められるように当社ではさまざまな取り組みを行っています。
その一つが同好会活動です。これは、5名以上の社員が参加するサークル活動やイベントの活動費用を会社が補助する制度です。社員たちが自主的に仲間を集めてフットサルやクルージング、テーマパーク観光などを楽しんでいます。営業所や部署、役職などを越えて集まっているため、互いを知る良いきっかけにもなっています。
また、年に2回、夏と冬に社内レクリエーションを開催しており、家族と一緒に参加することが可能です。このレクリエーションは子会社が運営するリゾート施設(ASAMA2000Park)で行われており、夏はキャベツ狩り、冬はスキーなどが楽しめます。夏休みや冬休みの子どもと一緒に参加する社員も多く、家族ぐるみの交流が生まれています。
一方、「チャレンジセディアカップ」も当社ならではのユニークな取り組みです。これは社員の夢を叶える制度。アンケートで社員の夢を募り、投票で選ばれた上位4つの夢を叶えるために毎年最大300万円を会社が提供します。これまでには「ホノルルマラソンに出たい」「スカイダイビングをしたい」といったものから、「巨大プリンを作ってみたい」「社長のイスに座りたい」といったものまで、バラエティに富んだ夢が叶えられてきました。

働き方改革推進室が主導する働きやすい職場環境づくり

お客様である工事会社の方々は17時半まで現場で働いているので、私たちの営業時間は夕方から夜になりがちです。そのためお客様先から戻ってくる時間も遅く、残業してしまうというのが悩みのタネでもありました。しかし、残業を抑制しながらも生産性を向上させていくのが、現代の企業のあるべき姿。プライベートも大切にして生き生きと働ける環境を整えていくことは企業の社会的責任です。
こうした考えのもと、当社では2017年4月に働き方改革推進室を発足。現場の事情を知る営業所長経験者を室長に据え、職場環境の改善に取り組む体制を作りました。最初に実施したのは17時半以降のパソコンの使用制限です。残業申請をしない限り17時半にパソコンが強制的にシャットダウンされます。また、残業申請をした場合でも延長できるのは20時までとしました。
まだ始まったばかりですが、残業時間を減らしながら業績を上げている営業所にはインセンティブを支給したり、部署毎の取組を全社で共有したりなど、社員個々が積極的に取組めるような体制に変わってきました。幸いお客様からは理解を示していただいており、社員の意識も「出来る限り残業はしない」というように徐々に変わりつつあります。
さらに、最近では地域ごとに人事担当者を置く体制を作りました。これまで人材の登用や育成に関する機能はすべて本部で担っていたため、個々の社員のキャリアをバックアップしていく体制に限界がありました。今後は各地域の人材開発室で定期的に面談を実施し、よりこまめに社員のキャリアをサポートをしていく考えです。当社ではこれからも社員がやりがいを持って仕事に取り組み、生き生きと成長していける仕組みを継続して整えていきます。

お客様の会社で勉強させてもらう“ホームステイ研修”

当社では社員育成・キャリア支援に関しても力を入れて取り組んでいます。なかでも特徴的なのは、1年目の新人社員が受ける“ホームステイ研修”です。これは新人社員がお客様の会社に約1ヶ月間通い、お客様先で行われている業務を学ぶというもの。これによって「どんな商品を、どのような用途で使っているのか」、カタログを見ただけではわからない実際の現場のニーズを理解できるようになります。また、現場の状況を肌で感じることで、お客様と同じ目線で考えられるようになり、自分の仕事の意義もしっかりイメージできるようになります。何よりもお客様と信頼関係を築いていけるのは大きなメリットですね。研修を終えてからも営業として訪問する際に成長を見届けてもらえたり気にかけて貰えるのが心強いですね。
一方、キャリア支援に関しては、4年目以降の社員を毎年30名ほど選抜して早期マネジメント研修というものを実施しています。将来の幹部を育成する目的で実施している研修で若手のうちからマネジメントに必要な考え方やスキルを指導していきます。具体的な内容としては、業界全体や当社独自の課題をマーケティング的な分析を通じてあぶり出し、解決のための戦略をグループワークで考えていきます。
研修の参加者からは「自分の仕事を俯瞰して考えられるようになった」「全体最適化を踏まえた効率的な仕事の進め方がわかった」などの声が挙げられており、自らの成長を実感できる機会となっています。当社ではこのように年功序列ではないステップアップが可能となっているため、スピーディーに成長していきたい方も存分に力を発揮していけます。

学生の方へメッセージ

渡辺パイプでは、サービスブランドを“SEDIA SYSTEM”と名付けています。これはService&Engineering Dialogue Systemの略。すなわち「サービスと技術で対話するシステム」を意味しています。サービスと技術というのは当然ですが、“対話”を強調している点が特徴です。それほどまでに私たちは仕事をしていく上で人間関係・信頼関係を大切にしているのです。
なぜなら、お客様から「渡辺パイプだからではなく、あなただから買っているんだよ」と言われるように、個々の“人間”が作り出す信頼関係こそが私たちのビジネスの本質だからです。建設業界はスーツを着て仕事をするような環境ではありませんが、お客様は人間味に溢れた方々ばかり。モノを扱うビジネスには違いありませんが、商品力にも増して人間性が重要なのです。
上に紹介した“ホームステイ研修”は、まさに当社のそのような社風を体現しています。“バナナダンス同好会”にしても、社内の人間関係を構築するためのものです。このように会社が実施している諸制度は、その会社の社風を体現しています。企業研究を行う際には、会社制度に注目してみるのも良いのではないでしょうか。自ずとその会社の考え方や社風が見えてくると思います。

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同社の人間関係を重んじる社内制度と社風は表裏一体だ。どんな制度を実施しているかでその企業の考え方も見えてくる。企業研究のポイントとして抑えておきたい。

マイナビ編集部から

渡辺パイプは建材および住宅設備業界では名の知れた企業だ。同社の展開する「水と住まいの事業」では、管材、住宅設備機器、建材、電気設備機器などをワンストップで提供しており、近年は右肩上がりで業績を進展中。工事業者からは“ワタパイ”の愛称で親しまれている。
強みの一つは全国500カ所以上におよぶ拠点を擁していること。地域のなかで柔軟なサポートができる体制を整えており、東日本大震災などの災害の際には迅速な復興に欠かせない存在として活躍した。また、もう一つの事業の柱として、農業用温室の開発・設計から調達、施工までを行う「グリーン事業」も展開。10億円超規模の建設例もあるなど総合アグリデベロッパーとしての顔も持つ。
今回は同社の社内制度について取材したが、どの制度に関しても、根底にあるのは人間中心の組織運営を行っていこうという意志だ。昨今はあちこちで“働き方改革”という言葉を耳にするが、同社のように専門部署を設けているところは珍しい。
自らモノを持たない商社にとって、人間こそが最大の資産であることは紛れもない事実。しかし、それを本気で意識し、社内制度に反映している企業がどれほどあるだろうか。誠実に人間と向き合う――そんな基本的な姿勢の大切さを改めて実感した。

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残業申請がなければ、オフィスのPCは17時半にシャットダウンされる。そのため、社員たちの意識も、徐々に残業をしない方向へとシフトしてきているという。

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