最終更新日:2024/7/11

日本プラスト(株)【東証スタンダード市場上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 機械
  • 機械設計

基本情報

本社
静岡県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

人と人、知識と技術を繋げて一つのモノを造り上げる仕事。

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モノづくりを楽しみながらキャリアを積み重ねていきたい。

これまでの仕事を振り返り、順調にキャリアを積むことができているという佐野さん。日本プラストで働く魅力を、技術者としてのやりがいを語ってもらいました。

佐野 宗治
内外装開発部 内装設計課
工学部機械工学科卒業 2016年入社

佐野宗治さんの一日

設計図を2Dから3Dに造りかえています。自分はこうしたいという強い思いだけで突き進むのではなく、設計段階からみんなの考えを取り込んで進めています。
3D設計図ができたら3Dプリンタで実際にモノを造ってみます。それを手作業で組み立てたり色を塗ったり。この時間はプラモデルを作るみたいで楽しいですね。
内装設計課の設計者は、言ってみれば調整役のような立場。技術者だけでなく営業も含めたチームの意見を聞いてまとめ、問題点も担当者とじっくり話し合います。

モノづくりの原点のような場所で仕事ができる喜び。

学生時代の研究テーマは、【ロボットカーの制御】、【オートCADを使ったモノづくり】。最後に【3Dプリンタで実物を造る】でした。そこで学んだオートCADを使い、目に見えるモノづくりがしたいと考えるようになりました。加えて元々好きな自動車やバイク関連のグローバル展開をしている企業で条件を絞り、当社見つけましてた。入社後の配属先は、「内外装開発部・内装設計課」。入社1年目は自動車の内装の一部分であるベンチレーター(エアコンパネル一式)を製作する先輩技術者のアシスタントとして、取引メーカーなどに向けた資料づくり、簡単な図面の修正などから始めました。一つの内装部品が出来上がるまでの流れや、行程を先輩社員方から教わりました。設計者や技術者と言っても一人でできることは少なく、チーム力なくしてはモノづくりは前進しません。一つの部品の製作には数多くの部署のエキスパートたちが集結し、仕様などを決定するDR(デザインレビュー)会議を立ち上げ、それを何度も重ねてようやく量産体制に入っていけるという事を学びました。入社2年目からは、一人で担当案件を任されるようになりました。まだまだ分からないことだらけで、CADを使って設計をやりながら、原料や金型、タイムスケジュール・コスト面などなど、それぞれの専門家に知識と技術を提供してもらい、まとめて完成に近づけていくやり方を学びました。ですから製作チームの中での私の立ち位置は、まとめ役・調整役といった感じです。そして私の所属する内外装開発部は、一つの部品ができる過程の「原点」のような場所、核になるような場所だと思っています。こういうコアな場所で手応えのある仕事ができることは、当然ながら責任も大きく大変ですが、やりがいも手応えも大きいなと日々感じています。

実際に顔を合わせて見えてくるものを大事にする。

入社1年目の頃に先輩から「わからないことは、実際に聞きに行くこと。」というアドバイスをもらいました。ですから電話やメールも使いますが、実際に話を聞きに行って教えてもらい、問題解決に繋げていくというスタイルを実践しています。当社なら社内や近くの工場へ、身軽に聞きにいくことができますし、それぞれの専門家のサポートがとても厚いのが魅力だと思います。困ってる人はみんなでサポートしようという企業風土があるんですね。チームみんなの力で造り上げて行く喜びもありますし、社員の色々な考え方を知ることもでき、学ぶ機会に恵まれていると感じています。一つ自信に繋がった、良い機会をいただいたなと思ったのは、この夏に私が入社して最初に携わったベンチレーターがメキシコ工場で製作され、実際に自動車に付けられ走っているのを現地で観ることができたことです。このベンチレーターは何十もの構成部品が合わさってできる複合部品です。現地工場でも、製造に携わっている人たちに何か困ったことはないかと話を聞かせてもらったんです。自分の携わった製品を造っている人たちと顔を見て話せたこと、彼らの考え方・捉え方に触れられたこと。全てが勉強になりました。私も経験を積み、いつかは海外赴任も視野に入れてみたいと考えるようになり、そのために英語を学ぶきっかけをつくってくれた海外出張でした。日本国内でも日本プラスト製の内外装部品を取り付けた自動車は数多く存在しています。そういう中でも、自身が手掛けたものが自動車の一部として観られるのはすごくいいですね。つい友人にあれはこうなんだよとか、話をしています。仕事が目に見えるカタチで表れるというのは、設計者冥利に尽きると思います。

常に見落としをなくすための努力を怠らない。

現在入社3年目ですが、いくつかの案件を任され、ベンチレーターだけでなく自動車後方にあるトリム部品などにも取り組んでいます。こうして設計のまとめ役をやる上で私が大事にしているのは「見落としをなくす」ということです。簡単な言葉のようです、実はこれが大変です。ある程度カタチになっても、実際に組み付けたら部品同士がかみ合わないなど小さな見落としが大きな問題になって跳ね返ってくるのです。金型の造り直しとになると、発注先の了承も得なくてはならないですし、当然会社にも損害を出してしまいます。そうならないように解析ソフトで複数回シミュレーションを繰り返し行ない、先輩や上司にもチェックをしてもらいます。同じ車種でも北米や中国など仕向地違いがあったりするので、気をつけ過ぎるということはないというくらいに気を配っています。だからこそ完成して道を走行したりしているのを見ると、嬉しいんです。日本プラストの製品はベンチレーターにしろステアリングホイールにしろ、エンドユーザーが実際に触って操作してという部品が多いんです。デザインや快適性を表現する内外装の意匠部分と、安全性を司るステアリングホイール部分。この二つの部分に携われるのが当社の技術者のやりがいであり、良いところ。一つひとつ丁寧で信頼のおけるモノづくりができる会社です。自身のキャリアの構築という面でもこれまでは順調に進んできたと思っていますし、上司からもそう評価をしていただいています。今後はもっと関連部署の人たちと連携をしっかりとれる技術者になって行きたいと思っています。それには金型をはじめ自分自身の知識や技術も厚くしていって、きちんと自分で話ができるようになることだと思います。上司のアドバイスがあった上での解答、ということを極力減らしていきたいですね。そして海外にも目を向けて、前進していきたいと考えています。

学生の方へメッセージ

学生時代を振り返ってみると、就職に関してどうしてもこの会社でなければダメだという人はそういないと思います。自分のことで言えば、会社の説明会や面接などでは、会社の利益がどうとか技術がどうとかの前に、どんな雰囲気の会社だろうか、社員同士のコミュニケーションはどうだろうか、チャンスは若手にもくれるのだろうか…。そんな部分を見ていたと思います。その点、日本プラストは温かく親しみやすい雰囲気が伝わって来る会社で、働きやすそうだなと感じたのを覚えています。入社後もその思いに変わりはありません。技術者・エンジニアと聞くと、一人で黙々とデスクの前で設計したり、機械に向き合ったりしている。アタマのキレる人じゃなきゃできないんじゃないの?そういうイメージを持たれがちですが、実際には当社の技術者はよく動きますし、お客様のところに出向いたりもします、コミュニケーションを密にして仕事を進めていきます。だからこそ人と人の繋がり、信頼関係が仕事のクオリティを上げていくためにも大事なことで、当社にはそうしたチームで仕事をやり遂げる、困ったらみんなが助け合うという風土が根付いているんです。これが当社の魅力の一つではないかと感じています。入社当初は、誰しも分からないことばかりです。それでも日本プラストのサポートは厚いから大丈夫、と自信を持って言えます。(佐野宗治)

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日本プラストの頭脳とも言うべき設計開発部や先行開発部の技術者たち、約250名が同じフロアに集結。コミュニケーションがとりやすいのが特徴です。

マイナビ編集部から

現在、ブレーキのアシストなど自動車の自動化が目を見張る速度で進化している。また、電気なのか水素なのかと燃料の選択肢が増え、環境問題対策も進んでいる。こうした流れの中で、車内の快適さはどうだろうか、インテリアとしてはどうだろうか、自分の個性は演出されているだろうか、安全性は進んでいるのだろうか、という面から力を発揮しているのが日本プラストだ。会社設立は1948年。時代に先駆けてプラスチック加工技術の開発に取り組み、現在では世界でも有数の自動車用樹脂部品メーカーへと発展を遂げている。主力製品であるステアリングホイールやエアバッグ・エアコン部品などは、品質の高い部品であり、同時に安全性も追求されるモノだ。車内の快適性や安全性を司る会社としての使命感からか、日本プラストの技術者に話を聞くと、この製品は絶対に成功させる!という気概がチーム全体から感じられる。信念を持って取り組んでいるんだなということが見えてくる。今後ますます海外展開が進み樹脂の可能性もさらに広がっていくだろう。だが世界のどの地域の工場でつくった製品であっても「日本プラスト品質」が変わることはない。この品質を携えて自動車の新しい快適性や新しい性能で私たちをワクワクさせてくれる。そんな日本プラストに期待している人は、多いのではないだろうか。

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モノづくりが大好きな人たちが集まり、何でも話し合うことのできる風通しの良い会社。派手さはないが底力のある企業だという強い印象を受けた。

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