最終更新日:2024/9/25

(株)エスアールエル(SRL)【H.U.グループ】

  • 正社員

業種

  • 試験・分析・測定
  • 薬品
  • 医療用機器・医療関連
  • シンクタンク・マーケティング・調査
  • サービス(その他)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

入社2~9年目の先輩たちが、臨床検査の世界で働くやりがいを語ってくれました

PHOTO

命と健康を守る仕事に、全力をかたむける社員たちの声

臨床検査の分野において、特に国立病院・大学病院から絶大な支持を集めるエスアールエル。最前線を担う社員たちは、どんな成長過程をたどっているのか?先輩たちの話から、入社後の働き方をイメージしてみよう。


芦ヶ谷 誠さん(2011年入社)
関西支店 神戸営業所
政経学部 経済学科卒

岡部 世奈さん(2015年入社)
関西検査部 奈良医療センター
専門学校 臨床検査技師学科卒

近藤 芳菜さん(2018年入社)
遺伝子解析部 細胞性免疫解析課
生命・環境科学部 臨床検査技術学科卒

※取材当時

先輩たちから一言

「当社の魅力は“人”。医療関係者から厚い信頼を集める、レジェンドのような先輩たちに囲まれて、文系出身者も高度な知識を吸収していくことができます」(芦ヶ谷さん)
「検体検査は、患者さまの生命に関わるものであることを常に意識。多くの人との連携が必要となるため、互いに信頼しあえる関係づくりを心がけています」(岡部さん)
「検体は47都道府県全てから集まります。日本全国の患者さまの検査に携わるのは検査センターならではのやりがいであり、自身の勉強にもつながります」(近藤さん)

現場が抱える課題を戦略的に解決していく「医療現場に寄り添う医療人」をめざす

人の生命や健康に関わる仕事を志望し、医療業界を中心に就職活動を行いました。当社は、受託臨床検査の業界においてはトップクラスの地位にあり、日々、膨大な数の検査を行っていることを知り、興味を持ちました。また、医療従事者からの認知度も高く「健康で豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念と、高齢化社会の進展による将来性の高さに惹かれて入社を決めました。

現在は神戸営業所で、既存、新規を問わず官公立の病院を中心とした営業活動を行っています。各診療科のドクターや検査技師に向けて、新しい検査やサービスのご提案、検査室の運営サポートなどを行うのが、私の仕事です。もっとも大切なことは、「お客さまの抱える課題や悩みを、共に解決しようという気持ち」だと感じています。お客さまは、医師をはじめとし、検査技師、看護師、事務スタッフの方などさまざまです。こうした方々とお話しするうちに、一人ひとりが、何らかの課題を抱えていることに気づきました。そして、それぞれの課題と真摯に向き合うことが営業としてのブレークスルーとなり、仕事が軌道に乗り始めました。

また、問題解決のためには、病院はもちろん、社内においても組織の垣根を越えて戦略的に動いていかなければなりません。最近では、新規案件として某病院の院内事業に対する提案を行い、院内検査室の機器から試薬までをトータルに任せていただきました。受注に結びついたことはもちろんうれしかったのですが、信頼関係を構築できたことが、なによりの成功体験だったと思っています。

新人の頃は、失敗も数多く経験しましたが、上司や先輩が丁寧にフォローしてくださり、実践的なノウハウを伝授してくれました。その甲斐あって、2年目からは自信を持って営業に臨めるようになりました。今では、提案から検査の受託開始、報告、請求といった一連の流れをスムースに実行できています。この仕事は、患者さまの生命や健康に直結するものです。検査の正確性はもちろん、最新情報の提供が、医療関係者と患者さまの安心・信頼につながっていきます。営業活動をしていると当社の知名度、信頼度の高さを実感しますが、これからも「エスアールエルを選んでよかった」という声をいただけるよう、研鑽を続けていきたいと思います。(芦ヶ谷さん)

患者さま一人ひとりの状況を把握し、わずかな異常にも「気づける」検体検査を実践

学生時代の実習で、医師や看護師と身近に連携できる、病院における検体検査の仕事に興味をもちました。全国にラボラトリーや病院内検査室を持つ当社は、臨床検査関係の学校に通う人なら誰でも知っているほど、有名な会社です。私にとっては、特殊検査に強みがあることも魅力で、いずれは特殊検査の領域にも挑戦したいと思い入社を決めました。

入社後、最初の2年間は大学の医学部附属病院で勤務。生化学、免疫、輸血、尿の検体検査を行っていました。ここでは、それぞれの検査に対してカリキュラムにそった勉強の機会が用意され、約1年かけて当直がこなせるまでのスキルを身につけていきました。検査の種類によってその工程はさまざまで、例えば血液の検査であれば凝固してから遠心分離機にかけるのですが、凝固の進行具合によっては正確な検査ができない場合もあるため、経験が大切になる仕事です。
いつも大事にしているのは、わずかな異常も見逃さない「気づき」。以前、尿検査の沈渣を見た時、異形細胞との識別が難しい細胞の存在に気づいたことがありました。以前から先輩からは「その検体が自分の大切な人のものだと思いなさい」というアドバイスを受けていましたので、医師に再検査を要請した結果、医師も気づかなかった悪性腫瘍だったことがわかりました。新人の頃は日々の検査で精一杯でしたが、今では電子カルテを見て、患者さまの状態や背景などを総合的に考えながら、検査に臨めるようになったと思います。

入社2年目で独立行政法人が運営する医療センターの院内検査室の開設スタッフに抜擢されたことも、貴重な経験だったと感じています。伝票などの管理システムや検査のルールを一から作り上げていく作業は大変でしたが、とてもやりがいのある仕事でした。現在は、この医療センターで患者さまから採取した検体についてあらゆる検査の処理から結果の確認だけでなく、検査機器のメンテナンスや精度管理、試薬の補充といった検査室全体の運営にも携わっています。
当社は若いうちから多くのことに挑戦でき、緊急臨床検査士や二級臨床検査士など認定資格取得へのサポートも充実しているので、着実にスキルアップできる環境です。私もさまざまな認定資格に挑戦し、「岡部さんに聞けばなんでも分かる」と頼りにされる存在になりたいと思います。(岡部さん)

検体の向こうに患者さんを思い浮かべ、ぬくもりある検査を心掛ける。最新の検査システム構築にも参画

中学時代の理科の実験をきっかけに、顕微鏡をのぞくのが大好きになりました。そして顕微鏡を使える仕事を探す中で、臨床検査技師という職種の存在を知りました。最終的には、「人体のさまざまな側面を数値化する」という作業が面白そうだと考え、この職種を目指すことに決めました。大学卒業後は特定の検査を深く勉強したいという思いから、病院ではなく検査会社への就職を希望していました。大学の就職支援職員からの紹介でエスアールエルを知り、実際に勤めている検査技師さんに話を伺ったところ、遺伝子解析に興味がわいたため、入社を決めました。

入社2年目の現在は、フローサイトメトリーという手法を用いて、白血病の補助診断に関わる検査を担当しています。抗体を用いて、白血病細胞の細胞系統や分化・成熟段階を推測し、亜型を決定する仕事です。白血病には非常に治癒率の高い亜型も存在します。自分の行っている検査がそのような治療につながると考えると、大いにやりがいを感じると同時に、責任の重さにも気付かされます。フローサイトメトリーは大学で学ぶ機会のなかった手法なので、入社して一から勉強することになりました。大変でしたがベテランの先輩たちに囲まれているので、わからないことが聞けず困った経験はありません。自分の成長を日々実感できるのは、嬉しいものです。

また通常のフローサイトメトリーを用いた検査に加え、その応用である、多重染色法を用いたマルチカラー解析の予備的試行のチームにも加えていただいています。機械メーカーの方とも意見を交換しながら、検査法として確立すべく試行錯誤を繰り返しています。このようなプロジェクトに若手を登用してくれるのも、この会社の良いところではないでしょうか。

病院勤務でない私たちは、患者さんの姿を見ることはありません。しかし常に、検体から読み取ることができる情報から患者さんを思い浮かべるようにしています。間違いなく、私が相手にしているのは生身の人間、それも全国各地の人々です。そう考えると、日々の検査が決して単純作業に陥ることはありませんし、勉強も苦になりません。とても充実した毎日を送っています。(近藤さん)

学生の方へメッセージ

私どもエスアールエルは、H.U.グループの一員として大きな変革期にあります。事業戦略においては、様々な機能や組織を「H.U.グループホールディングス」に一元化し、グループシナジーの最大化や効率的な事業運営を実現できる体制を築いています。また、経営資源を鑑みても当社には計り知れない可能性が広がっているといえます。

当社で働く社員は、営業も検査技師も、命に直結した仕事に携わる使命感を受け止めながら、日々の仕事に臨んでいます。常に意識しているのは、単に医療機関に向けたサービス提供ではなく、その先にいる患者さまのためになる仕事をするということ。また、検査業務を当社にアウトソーシングしていただくことで、医療機関の経営改善をサポートすることも可能です。そこに意義を見出している社員も多いです。

命に関わる仕事である以上、真面目で誠実な姿勢が絶対条件。しかし、それに加えて「チャレンジ精神」という言葉を加えたいと思います。なぜなら今、私たちは新たな変革、医療業界そのもののイノベーションを実現すべく、大きく動き出しているからです。仕事の進め方、さらにはビジネスそのものさえ問題意識を持って見直し、疑問に思ったことがあれば問題提起し行動に移していく。そんな姿勢を持った方と一緒に働けることを期待しています。

PHOTO
「特殊(臨床検体)検査の標準となるような検査機関」という意味が込められている社名に違わぬ誠実さは、多様な価値観や専門性を認め合う社員の姿勢にも現れています。

マイナビ編集部から

約750億円を投じ、東京・あきる野市に誕生した「新セントラルラボラトリー」。その最大の特徴はロボットやAIシステムを導入し、フルオートメーションで検査実務を進められる体制を構築していることだ。また、同じ敷地内に所在している「H.U.グループ中央研究所」においては、バイオ関連技術や先端的な画像診断技術、さらには検査技術そのものの開発や、患者さまのデータベース活用に関する考察など、単なる機器や薬剤の開発ではなく、医療のプラットフォームそのものに関わる研究が進められている。これは、日本でもトップクラスの検体数を扱う同社にしかできない研究だといえるだろう。

臨床検査を手がける同社は、医療機関のように直接患者さまの疾患を癒やすことはできない。しかし、同社が行う検査がなければ、医師であっても診断や薬の処方、さらには手術さえも不可能なのだ。患者さまと医療現場の間に立つ同社のプラットフォームは、医療業界全体に大きな変革をもたらす可能性を秘めている。そんな同社が求めているのは、現在迎えている変革期に、大きな視点に立ち主体的に参加していく人材だ。学生の皆さんには、ぜひ、きたるべき時代に何ができるのかという観点から、会社の真価を見極めてもらいたい。

PHOTO
H.U.グループがMissionに掲げる「ヘルスケアにおける新しい価値の創造」。その象徴となる、ヘルスケアビジネスの中核施設、それが「H.U.Bioness Complex」です。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)エスアールエル(SRL)【H.U.グループ】の取材情報