最終更新日:2024/10/21

社会福祉法人かりがね福祉会

  • 正社員

業種

  • 福祉サービス
  • 幼稚園・保育園
  • ホテル・旅館
  • 教育
  • 学校法人

基本情報

本社
長野県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

利用者様や地域との関わりの中で、自分の成長を実感しています。

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私たちも無資格・未経験からスタートしました!

利用者様はもちろん、職員たちも「生成発展(日々前進していくために成長し続けようとすること)」をモットーに掲げるかりがね福祉会。新卒で入職した先輩たちも、自らの仕事に責任と誇りを持って取り組んでいます。

(写真左から)
★田矢雄介さん/さなだの杜/2017年入職
長野市出身。高寺さんと同じ専門学校で学び、先輩たちの多くがかりがね福祉会で活躍していることを知り、興味を持ったのが入職のきっかけ。
★高寺裕也さん/さなだの杜/2015年入職
かりがね福祉会の所在地である上田市真田町出身。専門学校で保育を学ぶ中で、障がい者施設の実習を経験し、福祉の道をめざすようになった。

法人のココが好き!

コロナ禍で多少は減ったものの、法人内や事業所内での研修の多さが魅力です。福祉を学んで来なかった人には、専門知識を得る絶好の機会ですからね(高寺さん)。
地域との関係性です。長年の歴史の中で、地域の方々も障がい者の方のことを理解していただき、みなさん私たちに気さくに挨拶をしていただける点は素敵です(田矢さん)。
仲間が別の業務で忙しい時に「やっておいたよ」など、チームワークも抜群。上司も仕事のヒントを与えてくれたり、間違いをしっかり指摘してくれる環境です。

利用者様の笑顔と、上司からの期待に成長意欲を刺激されています。

私は小学生の頃から地域のボランティア活動に参加したり、運動会や音楽会などにはかりがね福祉会の利用者様が訪れるなど、当法人とは何かと縁がありました。また学生時代の実習先が当法人内の事業所でしたので、改めて職場の雰囲気や仕事の魅力を知り、入職を決めました。
学生時代に福祉を専門的に学んでいなかったため、最初は利用者様とどう関わればいいのか悩みました。ただ先輩たちに1つ質問を投げかけると、2つ3つと答えを返してくれる上、他の職員からも別の答えが返ってくるほど丁寧にアドバイスをいただきました。それらのアドバイスを参考に、先輩たちの動きも見つつ、自分なりの支援の仕方やコミュニケーションの取り方を確立させていきました。

今は「さなだの杜」で、重度障がい者の認定を受けている8名の方の生活や軽作業などの活動支援を中心に、4つのグループホームの共同生活の援助にも携わっています。加えて最近では職員間のメンタルケア、人材育成、業務改善なども任されるようになってきました。
仕事をする上で心がけていることは、笑顔とやさしさを忘れないことです。利用者様に対してはもちろん、ご家族には“ここなら預けて安心”と思っていただける立ち振る舞い、地域の方にも事業所に親しんでいただけるよう、挨拶などは常に意識しています。
そうした中で、利用者様の笑顔を見る瞬間が、私にとってのやりがいです。何か新しいことをして、最初は良い反応が返ってこなくても、継続したり工夫することで自分の成長にもつながると思っています。

加えて日々の活動が自己満足で終わらず、頑張りを認めてくれる上司がいるのも大きな魅力です。人材育成などの仕事も、上司から話があった時は、自分にどこまでできるかを試すには絶好のチャンスだと思いましたし、それまでは“言われて動く”姿勢だった私が、自ら発信、行動するようになりました。
それと個人的には日勤、早番、遅番、夜勤と変化に富んだ働き方も気に入っています。それぞれの時間帯に応じ、仕事内容も変わるため、飽きがくることはありません。
私の今後の目標は、早く役職者になることです。その時に私が上司からしてもらったように、後輩たちに手厚いサポートをし、法人に恩返しができればと思っています(高寺さん)。

私自身が利用者様の家族の一員になるつもりで、日々の仕事に取り組んでいます。

私が入職して最初に感じたのは、実習と実際の仕事との違いです。特に「さなだの杜」にいらっしゃるのは重度の障がいを持つ利用者様たちなので、コミュニケーションの取り方にはとても苦労しました。基本的に一方的な会話では伝わらないため、まずは表情などから何について困っているかなどを読み取ることから始めました。先輩たちにもたくさん質問をして、それぞれのやり方、利用者様との関わり方を参考にさせてもらいました。
今、私が大切にしていることは、利用者様がうれしい時も困った時も、私が一番身近な存在になることです。家族と離れた施設で24時間、365日を過ごされている利用者様にとって、ある意味、私が家族のつもりで接しています。
またご家族に対しては、ご利用者様が帰省時に持ち帰る連絡ノートに、日常生活の写真などを貼ってお渡しするなどの工夫をしています。

私は入職からの5年間、同じ利用者様を担当してきました。ご家族によると、これはかなりレアなケースとのことで、「その分、不安も感じずに済み、また子どもも少しずつ成長していると思います」と言っていただけたことが印象に残っています。
私自身は意識していなかったものの、その言葉を聞き、自分がしてきたことは間違っていなかったと再確認できました。利用者様にとって、それが小さなことでもできるできないは大きな違いです。たとえば半年間同じことを繰り返すことで、何かができればそれは大きな一歩であり、私たちにとってもとてもうれしいことなんです。
この仕事を続ける中で、人の表面だけを見るのではなく、その人の内面についても考えられるようになったのは、私にとっての大きな成長です。
今、高寺さんの人材育成のサポートもしていますが、そこでも一方的な指示にならないよう、チームワークを大切に進めていければと思っています。

私自身は、今後も大きな夢などは抱いていません。むしろ地域との関係性や利用者様への支援のあり方、みんなで仕事を進める姿勢など、当法人が長い歴史の中で培ってきたものには素晴らしい面がたくさんあります。それを継続させつつ、今以上に法人の力になり、利用者様やご家族から「ここで良かった」と言っていただける環境づくりに努めていきます(田矢さん)。

学生の方へメッセージ

障がいを持つ方は我慢をしたり、待たされることが苦手です。そうしたことに対しての意思表示がとてもストレートで、私たちの支援に対しても同様に素直な感情で答えてくれます。また福祉の世界で仕事をすると、笑顔がどれだけ人の気持ちを幸せにするものかがよくわかります。ぜひ一度、福祉の現場を見に来てください。体験をしてみるのもいいでしょう。そうした、ちょっとした出会いが、長く続けられる仕事につながることもあると思います。専門的なスキルや知識は入職後に習得すれば十分です(高寺さん)。

人が好きな人、誰かのために何かをしたいと思っている人は、ぜひ福祉の世界を一度覗いてみてください。高寺さんも言っていますが、利用者様はみなさん素直。言葉でごまかすこともありませんし、好き嫌いがはっきりしている分、自分がしたことが良かったかどうかがすぐにわかります。いずれにしろ就職活動では、頭で想像しているだけでは何も始まりません。小さな一歩でもいいので、踏み出すことで見えてくる世界があるものです。その際に方向性だけは間違えないようにしましょう(田矢さん)。

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「先輩、後輩など、職員同士の関係も良好です」と語る高寺さんと田矢さん。ふたりとも自動車やバイクが好きで、一緒にツーリングに出かけることもあるそうだ。

マイナビ編集部から

利用者様の食事や入浴、排泄の介助を始めとする生活支援員の仕事は理解できても、“その後のキャリアはどうなんだろう”と考える学生の方も多いはずだ。その意味では、今回の高寺さんと田矢さんのお話は、企業研究を進める上で良い参考になったのではないだろうか。
何より、かりがね福祉会には多くの事業所がある。その中にはアート活動に力を入れている事業所、作業をメインとしている事業所、児童の支援が中心、もしくは行動障がいの方へのマンツーマン対応が中心の事業所など、それぞれが特徴を持っている。当然、求められる知識や技術も異なり、基本となる人間性と相まって適材適所の活躍ができる。その点も大きな魅力と言えるだろう。

人材育成に関しても、知識や技術は仕事を通じて学べます。それよりも当法人ではクレド(行動指針)を大切にしています。最近ではコンサルタントの方に傾聴や挨拶など10項目のアクションシートを作ってもらい、それとクレドを合わせたものにしようと取り組んでいるそうだ。事業所によっては変則のシフト制勤務もあるものの、休日はしっかり取れ、有休も1時間単位からの取得が可能。産休・育休の実績も豊富で、時短勤務の他、子どもが病気になれば、みんなでサポートし合う環境とのこと。また他の法人と共同で運営する企業内保育所も有しており、みんなが働きやすい職場づくりを目指している。

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上田市真田の地で40年以上。開設当初から社会に開かれた施設運営を目的とし、多数参加による民主的な運営をめざしてきただけに、今ではすっかり地域に根付いている。

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