最終更新日:2024/7/26

芝電機(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 重電・産業用電気機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • コンピュータ・通信機器
  • 精密機器
  • 商社(電子・電気機器・OA機器)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

産業用電源装置の開発・設計・販売を通して、日々の暮らしを支える電気を継続的に供給

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華やかではなくとも、やりがいのある社会貢献性の高い仕事

産業用電源装置を開発・設計・販売する総合電源メーカーとして80年の歴史を誇る芝電機。設計・営業の各部署で活躍する3人の先輩社員に、それぞれの仕事内容ややりがい、今後の目標などについてお話を伺った。

●山本拓実さん(写真右)/2023年入社
生産本部 技術部 設計課
工学部 電気電子工学科卒

●飯島昂輝さん(写真左)/2020年入社
生産本部 技術部 設計課
理工学部 電気電子情報通信工学科卒

●岩田和輝さん(写真中)/2019年入社
営業本部 営業部 営業2課 主任
経済学部 経済学科卒

芝電機のここが魅力!

「上司や先輩の手厚いサポートはもちろん、新人研修やOJT、講習会や勉強会などを通して専門知識を身につけられますよ」(山本さん)
「当社の魅力は、一人の技術者が装置の設計にトータルで携われること。お客さまの視点を大切に、多様なニーズに応えることでスキルを磨くことができます」(飯島さん)
「質問やわからないことがあれば、気軽に相談できるのが当社の特色。本社と工場との交流会もあり、絆を深めることで業務の円滑化を図っています」(岩田さん)

充実した研修と実務を通して、設計技術を段階的に学び、スキルアップすることができます(山本さん)

「大学で学んだことを生かしつつ、仕事を楽しみながら自分の成長を実感したい」という思いを軸に就職活動をしていたとき、目に留まったのが芝電機でした。当社は設計から納品までの全工程を自社で完結し、一つの装置全体の設計に一人のエンジニアが一貫して携われるということを知り、幅広い経験ができるに違いないと思いました。また、本社と工場を見学した際に風通しが良さそうな社風と、集中して仕事に取り組める環境に居心地のよさを感じたことも入社を決めた理由の一つです。

入社後は約1か月半の新人研修があり、業務の進め方や電気回路の基礎知識、専門用語、CADの操作方法などを習得。設計課に配属されてからは、先輩のアシスタント的な役割を通して仕事に慣れていきました。覚えることが多く大変でしたが、新しいことを吸収でき、毎日が楽しかったことを思い出します。実案件を担当するようになったのは6月末くらいからで、分電盤の設計からスタート。営業からの図面作成依頼を見て、案件の内容や仕様を確認。過去作に類似したものがあれば引用し、なければ部品を選定。そしてCADで図面を設計して一度提出した後、当案件の製作伝票を作成して提出するという一連の流れを経験しました。型式が違うと性能が異なり、適正な部品を選定するのは難しく当初はミスも多かったです。しかし、上司や先輩方は怒るのではなく、どうすれば間違えないかを一緒に考えてアドバイスしてくださるので、考える力がどんどん身につき、自分の成長を実感できた毎日でした。

今私が取り組んでいるのは、他企業の依頼を受けて、代わりに自社で製品を生産するOEM製品の設計です。仕様書を見て、回路の作成や部品の選定を行うのですが条件に最適な製品を製作するため、十分に検討確認し、お客さまとの意志疎通を図るよう心がけています。設計は、製品を製造する上で土台となる重要なポジションです。自分が手がけた設計で製品が生まれ、人の役に立っていると思うと大きなやりがいを感じますし、当社で新しい技術を学び続けられることも私にとっての醍醐味です。

これからは、より複雑な回路の設計に一貫して取り組み、経験値を高めていきたいですね。当社は上司や先輩方が気さくで面倒見が良く、成長できる環境があります。仕事に集中して取り組みたい、自己成長したいという人は当社に新しい風を吹き込んでください。

上司や先輩との距離が近く、目標に向かって挑戦できる社風が魅力。スペシャリストをめざせます(飯島さん)

大学で電気回路や電子回路について研究していたことから、専門性を生かしたいとの思いで就職活動を実施。そんな中、芝電機は80年の歴史をもつ総合電源メーカーであり、私たちの生活を陰ながら支えているという事業内容に魅力を感じたとともに、設計者として一つの製品に一貫して関わることができるということを知り、自分の力を試してみたいと思い入社を決意しました。

入社後の新人研修、設計課に配属後のOJTを経て、先輩の指示を仰ぎながらも一人で実案件を担当するようになります。当社は整流器、つまり直流電源装置がメインですが分電盤のような整流器が入っていない簡単な回路の設計から始めます。回路を組むところから工場への指示出しまで、一連の流れを経験して感じたのは、当社独自のやり方、部品や作業工程など覚えることが多くて大変だということ。ですが、先輩が折に触れ声をかけてくださいますし、できることが増えるにつれ、仕事の面白さや成長を実感することができました。また月に1度、設計課のみで行われる講習会があり、新しい部品の情報共有もあって常に知識や技術をブラッシュアップできるんです。

現在、私はOEM製品の製作過程の一環として、見積図面の設計を重点的に行っています。見積図面とは、見積もりを出すために作成する図面であり、製品の外形や回路など見積もりに必要なデータをすべて記載するもの。集中的に行うことで学びも多く、その道のスペシャリストを目指すことができます。また、OEM製品の設計を経験することで他企業のノウハウを吸収でき、自分のスキルアップにつなげられるのも嬉しいですね。この仕事の面白さは、やはり一品一様のオーダーメイドのものづくりを経験できること。そして、幅広い業務を経験することで知識や技術を身につけられるのが、当社で設計に携わる醍醐味といえるでしょう。

今は、見積図面の設計を集中的に行っていますが、その経験と蓄積した知識や技術を生かし、今後は自社ブランドとしての直流電源装置の設計に携わってみたい。回路設計なので最初は難しいと感じるかもしれませんが、先輩方がわからないことは何でも教えてくれるので、安心して仕事に取り組むことができる環境です。何事もポジティブにとらえ、鉄道や通信、公共施設などへ電源装置を提供している当社の貢献性の高い仕事に興味がある方は、ぜひ挑戦してください。一緒に成長していきましょう。

営業の立場から一品一様のものづくりに対応。後輩が働きやすい環境づくりにも取り組みたい(岩田さん)

人と接することが好きで、信頼関係を築くことで実績を上げて顧客の利益にも貢献できる営業という仕事に興味があり、前職では建築会社の営業をしていました。しかし、もっとお互いを認め合える人間関係の良い職場で働きたいと思い、転職を決意。いろいろな企業を見る中で、芝電機は80年という長い歴史をもつ企業であり、一貫して電源装置の製造販売を続けている安定性と、何より面接をしてくださった方の穏やかな人柄から、組織や人間関係に壁がない風通しの良さと働きやすさを感じ、入社を決めました。

私の場合、入社後のOJTを通して仕事の流れを覚えていきました。自社ブランドはすべてオーダーメイド。お客さまからオファーが来たら仕様を確認し、見積もりを提出。詳細なスペックのヒアリング、現地での電源事情・搬入ルートなどの確認、設計課との打ち合わせ、工場への納期確認やアフターフォローまで幅広い業務に携わります。

入社以来私は、自社ブランドではなく大手メーカーのOEM製品の営業を担当。委託先であるメーカーからの発注を受けて内容を確認し、社内で製作伝票を発行、工場に納期の指示を出します。また、メーカーと工場サイドの納期と客先の納期設定が合わない場合の折衝や金額の調整なども行います。自社ブランドに比べて扱う物量が多いので、スピーディにこなすためにも仕事に優先順位をつけること、お客さまの要望は正確に把握し、工場への指示出しを明確に行うことを心がけています。仕様通りの製品が完成し、無事納入できたときの達成感はひとしお。加えて、当社が扱う電源装置は鉄道の通信用設備や病院などの医療機関、デパートといった商業施設の非常用電源などに採用されており、自分も人々の暮らしを支えている一端を担っていると思うと、責任とともに大きなやりがいを感じています。

自社ブランドでもOEM製品でも、製品や部品に関する専門知識は必要です。日々、現場での実務を通して学びを深め、今後はOEMで培った知識を自社ブランドの営業で発揮してみたいですね。当社の特色は、何といっても人間関係の良さ。私も主任という現場をまとめる立場として、後輩の成長を促すためにも、若手が意見を発信しやすい職場、話しかけやすい環境づくりに取り組んでいきたいと思っています。

学生の方へメッセージ

当社は鉄道や携帯電話の基地局、公共施設、防災設備など幅広い分野で使われる産業用電源装置の設計・開発・製造・販売を手がけており、2023年で創立80周年を迎えました。近年、カーボンニュートラルやSDGsの観点から、リチウムイオン電池やニッケル水素電池といった新しい蓄電池が使われはじめています。当社でも、有害物質が含まれない蓄電池をはじめ、新製品を本格的に生み出していくための開発本部を設立。開発に専従する人材を配置し、新たな技術を産業用製品に取り入れて時代が求める製品やサービスの提供にチャレンジしています。

電源装置の設計・開発や営業には専門的なスキルが求められますが、当社では文系・理系を問わず、幅広く門戸を開いています。社内には面倒見の良いベテラン社員が多く、わからないことがあれば何でも教えてもらいながら、実務を通じて成長していくことができます。電源だから理系かなと思うことなく、説明会やインターンシップなどに足を運んで当社のものづくりの世界を覗いてみてください。私たちも手がけた電源装置が社会インフラの役に立っているという魅力を、精一杯お伝えしたいと思っています。ものづくりに興味のある人、仕事を通じて社会に貢献したい人、失敗を恐れず、それを糧に新たな挑戦をする意欲のある人とお会いできることを楽しみにしています。

(取締役部長 渡邉 悦男)

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技術職なら電気主任技術者、工場であれば衛生管理者など資格取得支援にも力を入れている。一人ひとりが伸び伸びと働きながら、電源装置のスペシャリストをめざせる環境だ。

マイナビ編集部から

産業用電源装置の専門メーカーとして80年の実績を誇る芝電機。同社では、鉄道グループや通信キャリア、公共施設のほか、大手電源メーカーのOEM製品なども請け負っており、インフラを支える総合電源メーカーとして高い信頼と評価を得ている。この実績を支えているのは、顧客の仕様に合わせてカスタマイズした装置を高品質・短納期で製品化するため、全工程一貫生産にこだわり続けていること。加えて、社員一人ひとりの人間性と高い開発力・技術力も、同社のクオリティを維持している要因だと今回の取材を通して感じた。

同社では人材育成にも注力しており、充実した研修制度や先輩の徹底したサポートで社員の成長を促している。また、管理職もプレイングマネージャー的な位置づけになっており、社員がやりがいを感じながら仕事に取り組めるよういつでも気軽に相談に乗り、知識や技術だけでなく、人との関わりからコミュニケーション能力を育み、ものの見方や考え方を学べる環境を整えている。これが同社の人間関係の良さにつながっているようだ。実際、今回取材した3人も、入社の要因に同社の温かで働きやすい社風を挙げている。同社が手がける電源装置の開発・製造は決して派手な仕事ではないかもしれないが、社会の根幹を支える大切な分野だ。ものづくりを通して社会貢献したいという思いのある人は、このニッチな世界に目を向けてみてはどうだろう。

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東京都港区の本社、茨城県坂東市の自社工場、関西出張所という三拠点体制で事業を展開。社員数は約150名程度と全員の顔と名前がわかる、程よい規模感が同社の魅力だ。

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