最終更新日:2024/9/2

天下一品グループ[グループ募集]

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 食品
  • 外食・レストラン
  • 商社(食品・農林・水産)

基本情報

本社
滋賀県、京都府

取材情報

事業について伝えたい

製造スタッフも店舗スタッフも、こってりスープへの飽くなきこだわり!

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天下一品の秘伝のスープに込められた思い。

深田凱斗/天一食品商事/製造部 主任/2018年入社(写真左)
町田大/天下一品/営業部 マネージャー/2018年入社(写真右)

一度味わったら忘れられないインパクトを持つ天下一品のこってりラーメン。濃厚かつ優れた後味のスープは約50年前に生み出されて以来、変わることなく多くのファンを魅了し続けている。そのスープの開発秘話や製造の際の環境への配慮、さらに店舗で提供するときのこだわりについて、天下一品グループで活躍する2人の若手社員にうかがった。

「天下一品グループ」の魅力について

「お客様から“美味しい”と笑顔で喜んでいただけることが私たちのやりがい。社員みんなでそのやりがいを共有できる点が当グループの魅力ですね」と深田さん。
「私自身、20年以上にわたる天下一品のファン。食べ飽きない美味しさを提供し続けていることが天下一品グループの何よりの強みだと思います」と町田さん。
気軽なやりとりができる点も同グループの魅力。社員同士のコミュニケーションはいたって良好だ。ラーメン好きの社員が多く、ラーメン談義に花を咲かせることも珍しくない。

開発に4年近くの歳月がかかったこってりスープ。それから半世紀が経ちました。【深田さん1】

熱心なラーメンファンではない人でも、天下一品のこってりラーメンのことはきっとご存じのはず。現在、天下一品の店舗は全国に220以上あり、連日たくさんのお客様をお迎えしています。その天下一品の代名詞とも言われるラーメンに使われるこってりスープですが、開発するまでに4年近くもの歳月がかかったことをご存じでしょうか。まずはその開発秘話からお伝えしたいと思います。
天下一品の歴史は、現在の天下一品グループの木村勉会長がラーメンの屋台を引き始めた1971年までさかのぼることができます。当時はまだこってりスープは生まれておらず、どこの屋台でも出している醤油味のスープ。これでは熱心なファンがつくはずもなく、木村会長はさまざまな食材を取っかえ引っかえしては独自性の高いスープの開発に取り組み続けました。
試行錯誤を繰り返した結果、ようやくのことで「これだ!」と思える味にたどりついたのが、前述したようにおよそ4年後のこと。それが天下一品の名を世に知らしめたこってりスープで、以来、秘伝のスープとして半世紀の歴史を刻んできたのです。
天下一品のこってりラーメンを召し上がったことのある方ならご存じだと思いますが、スープは口当たりこそ濃厚でありながら、後味は決してくどくなく、スッキリした印象を残します。何度食べても飽きない味わいで、長年にわたってファンだという人も少なくありません。
かくいう私もその一人。「どんなスープなんだろう?」という好奇心に突き動かされたのですが、一口含んだ時の感動はいまもはっきり覚えています。以来、天下一品のファンとなり、その思いが高じてスープを製造する仕事をするようになりました。私の例は特殊なケースではなく、当グループの社員の多くがそんな体験を持っています。そこまでのインパクトと魅力があるスープなのです。

こだわりは美味しさだけではありません。環境にもしっかりと配慮!【深田さん2】

実際にどのようにスープを作っているかですが、使用するのは鶏がらと10数種類の野菜。まずは鶏がらを丸一日かけてじっくりと炊き上げます。時間をかけることで鶏の旨味をたっぷりと引き出すわけですね。ここに10数種類の野菜を加えてスープに深みを与えます。
このようにしてできたスープは「無菌充填機」によってパックに封入されます。この無菌充填機は医療用に使われる機器と同等のレベル。点滴のパックに用いられるといえばイメージしやすいと思いますが、雑菌が入らないように高度なレベルで安全性を保っているわけです。もちろんそれに加えて品質や鮮度もしっかりと封じ込め、できたての美味しさを全国の店舗に届けています。
秘伝のスープに携わることへの誇りを感じる一方、自分たちが作ったスープが全国各地まで行き渡り、多くのお客様の笑顔を生み出す。そこに私は大きなやりがいを感じています。
スープの製造にあたっては環境に配慮していることもお伝えしておきたいと思います。私たちが工場で用いる鶏がらですが、一日におよそ16トン。じっくりと炊き上げるものの、どうしてもスープを作ったあとは廃棄しなければならない部分も出てきます。それらはムダに捨てるのではなく、専門の業者さんを通して堆肥にしてもらう仕組みを作っています。堆肥として再利用すれば、それだけ環境への負荷は軽減できます。
また、工場廃水に関しても厳格な基準があるため、その範囲内で収まる排水処理技術を導入。当工場の排水は琵琶湖に流れますが、水質には影響がないようにしっかりと処理をほどこしています。
美味しさの追求もそうですが、環境面での安心もいまはおろそかにできない時代。そうした時代の価値観・ニーズにも当グループは真摯に向き合っていると言っていいでしょう。どうか安心して召し上がっていただきたいと思います。

「こってり」の美味しさをベストな状態で提供。将来的には世界にも!【町田さん】

天下一品の各店舗には、工場で製造されたスープが基本的に毎日届けられます。そのスープを使う際には加熱をするのですが、ただ火を加えるだけでいいかというと、そうではありません。スープの美味しさを最大限に引き出すようにコンディションをととのえていきます。それは火力の調整であったり、時間配分であったりとさまざま。当然、麺との絡みも関係してきます。季節や天候、気温などによって微妙なさじ加減が必要になってくるので、店舗の厨房スタッフは前提としてこってりスープの味をしっかりと舌に覚え込ませていることが求められます。私自身、毎日こってりラーメンを食べていて「これがベストな状態」という基準を感覚として持っています。だから厨房に立ったときは、常にその状態を再現してお客様に出しているつもりです。
天下一品のこってりラーメンは強い商品力がありますが、そこにあぐらをかいたままではいけないのも事実。ベストな状態で美味しさを提供するのはもちろんですが、そこに接客の質も加えていかなければなりません。そのことが満足度の高い食事体験を提供することにつながっていき、私たち自身のやりがいも生み出すと考えています。
今後の目標として掲げているのは、天下一品のラーメンを海外に広く紹介していくこと。実はこれは入社時からの私の夢なのですが「KOTTERI」を世界の共通語にしたいと思っています。こってりラーメンの美味しさを世界に認めさせたい、そんな思いで日々仕事に取り組んでいます。

学生の方へメッセージ

当グループでは「飲食業界はお客様に食事を召し上がっていただくことで、満足感・幸福感に満ちた笑顔を提供することが重要」と考えています。その視点から見ると、日本の飲食業界は多種多様な選択肢を用意されており、一歩外に出ると、そこにはたくさんの飲食店があります。
つまり、さまざまな形で「笑顔」が提供できる環境にあるわけですが、その笑顔に触れられることがこの業界で働くやりがいや楽しさにつながっていきます。「ありがとう、美味しかったよ」「ごちそうさま。また来るね」。お客様のそうした言葉に喜びを感じたり励まされたり、成長への意欲を刺激されたり…。苦労することもありますが、充実した毎日を過ごせることは間違いありません。
飲食業界に興味のある人は基本的に誰かを喜ばせることが好きなのだと思います。美味しいものを食べて気分を害する人はいないと私は考えています。美味しいものを食べると人は笑顔になります。その笑顔を大切に思えるなら、企業研究・業界研究にも楽しんで取り組めるはず。お客様の笑顔を引き出すために企業がどのような努力や取り組みをしているかをぜひ確かめてみて下さい。その部分が企業にとっての競争力に結びつくので、さまざまな発見があると思います。
(人事担当/藤原誠一)

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多くのラーメンファンに愛されている天下一品。創業から50年が過ぎた今も力強く成長中。独特のスープの強みを活かしながら世界進出も視野に入れる。

マイナビ編集部から

京都発祥のラーメン店として知られ、独特の「こってりスープ」が人気の天下一品。定番メニューであるこってりラーメンを初めて味わったとき、ほとんどの人がそのインパクトに目を丸くしたはず。「スープに箸が立つ」という伝説(?)まで生まれるほどのそのスープは濃厚でありながら後味はすっきりという不思議な魅力を備えている。全国にファンが多いことは今さら強調するまでもないだろう。
今回そのスープに関して製造側と店舗側それぞれの社員の方からお話をうかがったが、全国のラーメンファンをうならせるだけのことはあると納得できるこだわりが伝わってきた。味や品質の追求はもちろん環境への配慮も含めて天下一品グループの真摯な姿勢を感じ取れた。
同グループは「食」の事業に加えて温浴事業や宿泊事業も展開。こってりラーメンの印象がどうしても強いが、それだけにとどまらない広がりを持つ企業体なのである。今後も新たな事業を立ち上げていく考えとのことで、企業研究・業界研究の対象としてはお手本のような存在。同グループを深く知ることで食の業界が持つ可能性や面白さ、事業展開のあり方などが学べるはずだ。ぜひ多くのヒントを見つけてほしい。

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こってりスープの製造拠点となる天一食品商事の工場は滋賀県大津市にある。ここから全国の店舗へ向けてスープが届けられる。安心・安全、そして環境への配慮は万全だ。

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