最終更新日:2024/7/8

JFE建材(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建材・エクステリア
  • 鉄鋼
  • 金属製品
  • 建設
  • 化学

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

“モノづくり×技術サービス”の建材メーカーが、社会のインフラを支える!

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見えないところに技術を注ぎ、建造物の安心・安全を守り抜く

JFE建材は、建材メーカーとして製品をつくるだけに留まらず、施工にも踏み込んだ技術サービスを提供し、建築物やトンネル、道路、橋梁などの社会インフラを支えている。若手社員3名に話を伺い、その裏側に迫った。

■奈良本 光太さん(2019年入社)
建築技術部 建築技術設計室

■山本 竜也さん(2017年入社)
セグメント技術部 セグメント商品技術室

■池邉 愛香さん(2020年入社)
フェンス・道路技術部 フェンス技術室

先輩たちの就職活動

学生時代には設計や都市計画を専攻し、就職活動当初は建築設計を志望していた奈良本さん。「企業研究を進めるうちに当社を知り、メーカーの技術職に興味が募りました」
土木を専攻した山本さんが志望したのは、社会インフラを支える仕事。「好きなモノづくりにも携わり、インフラにも携われる建材メーカーの当社に決めました」
機械工学で学んだ知識を生かし、メーカーへの就職を目指した池邉さん。「公共のインフラづくりを通して、地域に貢献したい」という思いで入社。着実な成長を目指す。

担当製品について誰よりも詳しくなり、技術が積み上がる仕事【奈良本さん】

私は建築技術設計室に所属し、お客さまである建築会社に向けた技術サービスを担当しています。技術サービスとは、お客さまに技術支援を行うことです。お客さまへの製品の提案段階から、設計・施工時の留意点や使用方法などを説明。いざ導入が決まったら、製品の仕様を具体的に検討し、施工時には現場からのお問い合わせに対応しています。

私が担当するのは、デッキプレートと呼ばれる床材です。鉄筋コンクリートの床の下地材として使用される鋼板のことで、当社はデッキプレートのエキスパートとして業界屈指のシェアを誇っています。あの有名な電波塔の展望デッキや、大型ショッピングセンター、高層オフィスビル、空港や駅のターミナル、病院、学校など、目に見えない部分でさまざまな建物の“足元”を支え、利用される方々の安全を守っています。

デッキプレートの安全かつ円滑な施工をサポートするのが、私の役割です。「この納まりに対応するにはどうすればいい?」「床部分の開口部の取り方に変更が生じた」「デッキプレート上にこの機材を置いても大丈夫か?」など、施工現場からさまざまなお問い合わせをいただきます。それらの内容を吟味し、お客さまからいただく図面と照らしあわせながら、変更後のデッキプレートの強度や仕様を算出し、施工現場に状況に応じた対応を助言しています。

迅速な対応が求められる切迫したお問い合わせも少なくありません。そうした際にも限られた時間で正確かつ丁寧に対応し、できるだけ施工が滞らないように努めています。その積み重ねによってお客さまから信頼していただき、「迅速に応えてくれるから安心」と言っていただけると、自身の成長と仕事のやりがいを強く実感します。

私は大学院卒で、私生活では学生時代に結婚し、現在は2歳と0歳の子育てに励んでいます。子どもたちをお風呂に入れたり、休日には自宅や公園で一緒に遊んだりと、自分なりにバランスを保ちながら、仕事と子育てを両立しているところです。職場の先輩たちも子育てに対する理解が深く、何かと相談しやすいので心強く感じています。

3年目の今は、上司・先輩のチェックを受けながら、経験を積み重ねているところです。ベテランの上司も丁寧な指導で、私の成長を親身に考えてくださいます。その期待に応え、自らの判断で仕事を完結できるよう、着実に成長していきたいと思っています。

「このトンネルの壁、お父さんが作ったんだぞ」と、わが子に自慢したい【山本さん】

私が担当しているのは、セグメント製品の設計および技術サービスです。セグメント製品とは、道路や鉄道、上下水道などを通すトンネルの内壁を覆う覆工材で、当社は、コンクリート製、鋼製など、用途や状況に応じたセグメント製品を製造・提案し、高強度のトンネル施工を支えています。

具体的には、トンネル施工を手掛けるゼネコンからの依頼に基づいて、どんなセグメント製品が適しているのかを検討し、製品設計を行います。深さ、長さ、地盤の強度、形状、カーブの状況など、トンネルは一つとして同じ仕様のものはなく、製品の仕様もゼロベースで作り上げていきます。そのため、設計段階では幾度も検討・改善を重ねながら精度を高め、着工後にも設計変更や技術に関するお問い合わせに随時対応し、ゼネコンの方々と協力しながらトンネルの完成を目指します。

私は入社以来、先輩たちと共に、国レベルの大規模プロジェクトを担当。5年目に差し掛かり、ようやく一部区間でセグメントの施工が始まったところです。入社当初は何をどう進めたらいいのか、わからないことばかりで、先輩から一つずつ知識と技術を吸収する毎日。ゼネコンのお客さまと直にやりとりしながら、徐々に対応できる領域を増やしていきました。

先日、施工現場を訪れる機会があり、掘削された巨大トンネルを目の当たりにしたときには、あまりのインパクトにただただ「すごい…」と感動するばかりでした。と同時に、このトンネルが開通すれば人やモノの流れが変わること、それほどダイナミックな仕事に携わっていることに対して、あらためて気持ちが引き締まるとともに、自分の仕事に対する誇りを強く感じました。

まだ施工が始まったばかりですから、これからも難題が待ち受けていることでしょう。しかし、社会インフラを築くやりがいと使命感を胸に、自身の技術をたゆまず磨きつづけ、完成に向けて尽力していきます。そんな私の夢は、今担当している巨大トンネルが開通後、自分の子どもを助手席に乗せてトンネルを走ること。「このトンネルの壁、お父さんが作ったんだぞ」と、胸を張って自慢したいですね。

施設ごとに同じフェンスは一つもなく、常に新しい設計にチャレンジできる面白さ【池邉さん】

大学では機械工学を学びました。就職活動では最初から業界を絞り込むのではなく、さまざまな分野のメーカーについて調べ、説明会や選考に臨みました。そんななかで当社に決めたのは、建材メーカーという立場で、公共事業に多数携わっているからです。私は地方出身で、生まれ育った地域では都市部に比べて道路や橋梁などのインフラ整備が遅れがちでした。子どもの頃からそうした状況を見てきたこともあって、微力ながらも自分の力をインフラ整備に役立てたいという思いが強く、当社への入社を決意したのです。

2020年入社なので、入社時からコロナ禍に直面しましたが、在宅ワークと出社をバランスよく組み合わせながら仕事に励むことができています。在宅ワークの際も、Web会議やチャットを通して上司や先輩と情報を共有しあい、相談も気軽にできるため、戸惑いや違和感はとても少なかったと実感しております。

私が担当しているのは、道路や橋梁、学校、公園、屋上などに設置するフェンスの設計です。営業担当が、お客さまからヒアリングした内容をもとに、設置目的や場所、サイズ、さらには設置場所に吹き込む風の強さや向き、地盤なども加味し、環境に耐え得る強度を持ったフェンスを設計します。それだけではなく、施工しやすさを考えた設計も大切です。その点、研修で施工現場を体験した際に実感したのですが、当社のフェンスは他製品に比べて組み立てやすく、開発段階から施工効率が考慮されているので、設計も進めやすいですね。

このように、フェンスの設計と一口に言っても、考慮すべきポイントは多岐に渡り、仕様もさまざまです。レアなケースでは、橋梁の下に通る配管への立ち入りを防止するため、橋げたの側面から地面に向かってフェンスを設置するという、通常とは天地逆のフェンスの設計を担当したこともあります。強度の計算に苦戦したものの、先輩の指導を仰ぎながら何とか仕上げることができました。

1年目の今は未知の領域へのチャレンジの連続で、覚えることが尽きません。だからこそいつも新鮮で、常に新しい設計に挑戦できることに面白さを感じています。これからも案件一つひとつに丁寧に向き合い、知識・スキルを広げていきたいと意気込んでいます。

学生の方へメッセージ

【奈良本さん】これまで知らなかった企業や業界にも目を向け、視野を広げることをおすすめします。私自身、視野を広げたことで「こんな企業もあるんだ」と、当社と巡り会うことができました。当社の建材の多くは一般の人の目に触れることがありませんが、当社でなら、建築に欠かせない建材に精通した技術者を目指せます。自分の技術が一つひとつ積み上がっていく過程は面白いですよ。

【山本さん】コロナ禍で大変だと思いますが、興味を抱いた企業には積極的にアプローチし、対面でもオンライン上でも、先輩社員と話す機会をつくると良いですよ。「こんな社風なんだ」「自分に合いそう」と、人を通して会社の雰囲気を感じ取り、自分との相性を確かめられるからです。私は社会インフラに携われることに加え、若手社員が大きな裁量をもって活躍する社風にも惹かれ、当社を選びました。企業研究では社風や雰囲気も外せません。

【池邉さん】私もおすすめしたいのは、できるだけ多くの企業の情報に触れ、世の中にはどんな仕事があるのかを探ってみること。それは、馴染みのなかった企業が実は身近な暮らしに役立っていることを知るなど、思いもよらぬ出会いがあるからです。私もいろんな企業を見て回り、複数社のインターンシップに参加しました。視野を広げたからこそ、当社を見つけ、社会に貢献する仕事に励むことができています。

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若手のうちから任される裁量が大きく、力強く成長する3名。「フランクで話しやすい上司や先輩に恵まれ、役職や年齢などの壁を感じさせない雰囲気です」と、笑顔で語る。

マイナビ編集部から

大手鉄鋼メーカー・JFEスチールを中核とするJFEスチールグループの一翼として、鉄鋼をベースとした建材の開発・設計・製造を手掛ける建材メーカー「JFE建材」。普段の生活では建材に着目する機会は少ないだろう。しかし、話を伺うと、同社製の建材は公共・民間の建造物の多くに使用されて強度と安定を与え、橋梁やトンネル、フェンスなどにも広く活用されているとのこと。文字通り、社会インフラを縁の下で支える企業である。

同社の製品は、既製品をただ納品すればいいわけではなく、多種多様な建造物の構造や工法、立地環境などに応じて仕様を検討し、施工の際にもメーカーとして培った技術と知見を注ぎ込むことが求められる。その役割を担っているのが、今回話を伺った技術職の3名だ。「JFE」ブランドならではの製品の質の高さはもちろん、3名が担う状況に応じた設計や技術サービスが付加価値となり、公共・民間からの厚い信頼に結びついているのだろう。

3名が、それぞれ就職活動時に同社と出会ったのは、馴染みのない分野にも目を向けたからであり、その出会いをきっかけに、「建材を通して社会インフラを支える仕事」にやりがいと誇りを感じている様子が言葉の端々から伺えた。今回の取材を通して、同社が「確かな技術力のある会社でスキルアップしたい」「社会貢献を実感できる仕事に就きたい」という思いを実現できる企業だということがわかった。

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有名建築物の数々に同社の建材が採用されているため、学生の皆さんも知らないうちに同社の建材に支えられているかもしれない。

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