竹島鉄工建設(株)

今、鉄骨業界にIT化の波が押し寄せています。これはすごいことですが、もっとすごいニュースは、竹島鉄工建設がその中でも先進的な手法にチャレンジしているんです！具体的には、3DCADを用いた鉄骨3Dモデル(BIM)の設計をしています。「今の時代、3Dなんて当たり前では？」と思われるかもしれませんが、鉄骨業界ではまだ平面が主流。3DCADは、パソコンの中にミリ単位で表現した立体的な鉄骨モデルを作成し、360度、誰でも目で見て確認できるので、スムーズにイメージの共有ができます。また、最新技術のホログラムを映し出す3Dゴーグルを使えば、パソコン上だけでなく、工場でも3Dモデルをチェックでき、工場のIT化で紙の時代からデジタルの時代へとなってきています。これらの技術を用いる事で、設計事務所が求める要求品質に応えた鉄骨製品を設計・製作する事ができ、『中之島フェスティバルタワー』『あべのハルカス』など、意匠性の高い複雑な形状の建物にも携わる事が出来ました。こうしたツールを全員が使いこなすのは、少し先になりそうですが、作業の効率化や品質の向上につながることは確実。これから入社する若手の感覚を取り入れ、「こんな鉄骨工場、見たことない！」と言われるような生産体制をつくりあげてたいですね。
＜生産管理部 竹島宜彦2017年入社＞
お客様から受領した設計図を見て、「所定の強度が得られるか」などの試験を行ったり、数年後を見据えた研究・開発するのが私の仕事。現在、取り組んでいるテーマは溶接時間の短縮。たとえば、幅60cm×厚み5cmの鉄骨を溶接するには2時間もかかります。一回の入熱量をあげて、これを半減できないかと考え機械メーカーと何度も検討を重ねたところ、望む結果が得られてホッとしています。実はここにこぎつけるまで3年もかかりました。根気のいる作業ですが、鋼材メーカーや機械メーカー、製造担当者など社内外の人と協力し、いい結果を得られた時の喜びは大きいですね。毎年秋の学会で発表することを目標にしていますが、今回の成果は2022年の学会に間に合いそうです。これからも新しい技術を発掘し、「すごい！」と言われるような鉄骨を造りたいですね。それから当社は今、国土交通省が規定する鉄骨の最上位、Sグレード認定を目指しています。そのプロジェクトの一員として、製品のレベルを上げていくのも私のミッションです。
＜生産管理部 リーダー／梅本優也2004年入社＞