(株)ジェイ・オー・ファーマ【大塚グループ】

品質管理の仕事といえば、一般的には不良品が市場に出ないように、最終の試験を実施し判定を行うことと思われがちですが、原材料の入荷、受け入れ試験から製造工程への出庫、製造工程での製造過程、製品の保管、試験実施、出庫までの一連の工程で品質を作り込むことが重要です。試験実施と判定だけでなく、例えば、試験データで外れ値があれば結果から得られたデータの分析を行い、異常に対する原因追究と対策を行います。
品質保証は、製造や試験検査のシステムで本当に品質が満足できるかどうかを検証し、管理する仕事で、品質保証の仕事は、品質管理より広い範囲を扱います。

当社へは27歳の時にドラッグストアから転職して入社しました。医薬品製造業は管理者として薬剤師の資格が必要であり、資格を活かして製薬会社で働く経験を積んでみたいと考えたのが理由の一つでした。また学生時代に、試験器具、試験装置の扱いを一通り学んでいますし、地道にこつこつする仕事は自分に向いていると思い、入社を決めました。今思うと、当初の考えていた品質管理の仕事とはイメージが違いましたが、幅広い経験ができ、当社で働いて良かったと思っています。

医薬品の品質管理で行う分析は、基本的に日本薬局方に従って行われますが、基礎的な薬学の知識、試験方法は身についていましたので、入社当初は、初めて行う試験でも特に苦労することはありませんでした。その後、品質管理の仕事の他に、品質保証関係の仕事を行う様になり、扱う仕事の種類と幅が増えたため、書類確認・整理や進捗管理に苦労していますが、地道にこつこつやるのが自分の強みであり、自分に合っていると思っています。

製薬工場での製造管理及び品質管理を統括する医薬品製造管理者は薬剤師の資格が必要ですので、薬剤師が求められる能力は、品質管理や試験法の知識だけでなく、GMPやGMPに関連する法律関係、医薬品の製剤・製造技術の知識等多岐にわたります。医薬品製造管理者として業務に携わらなくても、薬学の幅広い知識は仕事に必要とされます。
求められる知識は多いですが、薬剤師の方で製薬工場の業務が未経験の方でも、徐々にステップアップしながら仕事ができる環境ですので、長期で働いてスキルを磨きたい人を求めています。

会社自体は小さな会社ですが、大塚ホールディングスのグループ企業になりますので、色々なことに興味があって、幅広く勉強したい、一つの事を掘り下げていきたい等、成長したい意志を持っている人にとって、成長の機会は大きいと思います。
私は愛媛の出身で、出雲に縁もゆかりもありませんでしたが、実際に住んでみて、思ったより雪が少なく、比較的気候も安定していますし、都市機能が集中していて暮らしやすいところだと感じています。地元の人以外でも、根を張って生活したい人には向いていると思います。