長野鋼材(株)

兵庫県出身で鋼材に関する知識もなかった私が長野鋼材に入社したのは、スポーツを続けながら社員として勤務する“デュアルキャリア”を目指せる環境だったから。学生時代からフットサル部に所属し、現在も日本フットサルリーグに加盟するクラブチームで、ゴレイロとしてプレーしながら働いています。

自社商品に関する知識は、仕事を通してイチから身に付けていきました。特に当社では、入社後の教育研修体制がしっかりしています。私は営業職ですが、入社から半年ほどは新人研修として、倉庫担当の先輩のもとでお客様先への配送業務を経験。これらによって、鋼材や鋼板など実物を通じて商品の基礎知識を身に付けられ、配送先のお客様についての基本情報も知ることができました。さらにこの間、フォークリフト運転やクレーン・玉掛けの資格、トラックを運転するための中型車の運転免許も取得。勤務時間を有効に使って講習に参加し、受験料も会社負担で支援してもらえます。

半年後、営業部に配属されると、まずは先輩社員に同行して商談の進め方を学びます。営業職も半年～1年のOJT研修を経て、既存のお客様を引き継いで単独での営業活動をはじめました。現在は、長野市内の板金工場や鉄工所を中心に20～30社を担当。独り立ちしたとはいえ、知識はまだまだ先輩にはおよびません。わからないことは素直に聞けるのが自分の良さだと思い、周囲に教えてもらいながら学びを続けています。社内の先輩はもちろんお客様にも恵まれて、時にはお客様から仕事のことを教えていただくことも。「先輩方がお客様と良好な関係を築いてきたからこそだ」と受け止めています。

今後は、商品知識をさらに深めて、お客様にとって有益な提案に繋げていきたいです。また、お客様から新規のお客様をご紹介していただくほか、日頃から自分でも情報収集に努め、新規取引先の開拓に積極的に取り組んでいこうと考えています。
【池田 勇士】

大学卒業後、県外で住宅営業として働いていました。「地元に戻って働きたい」と思ったことや、働いていたのが鉄骨住宅メーカーであったことなどから、地元で幅広く鋼材を扱う長野鋼材への転職を決意。社会人経験があるといっても、入社時点で鋼材の知識はほぼゼロ。新入社員と同様に、配送部門で直に鉄を触りながら、知識を吸収していきました。また私もこの間にクレーンや玉掛け、フォークリフト運転や中型車の運転免許を取得しています。

本社の営業担当である私は、長野市や千曲市など近郊のお客様をメインに客先を回ることが多いです。製作所など地域のモノづくりを担うお客様先が多く、自分たちが扱う商品がそのベースになっていることにやりがいを感じます。型にはまった営業活動ではなく、自分で考えてさまざまな方向からお客様にアプローチできるのが、当社営業の面白み。実際に既存のお客様に対しても、言われたモノをその通りに納品するだけでなく、「同様の品質で安価に抑えられる、こんな商品もありますよ」とサンプルをお持ちして提案し、採用されたことがあります。また、お客様が「キャパオーバーで…」とこぼした言葉を聞き逃さず、協力会社をご紹介して喜んでいただいたことも。目先の売上よりも信頼いただくことに重点を置いた営業が、結果的に長期的な安定した売上に繋がっていると思います。

前職のハウスメーカーでは個人ノルマを意識することが多かったですが、当社はどちらかというとチームで目標に向かうスタイル。誰かが困っていればフォローし、互いに助け合うので働きやすいです。2022年に新社屋が完成し、営業部門と配送部門が距離が物理的に近づいたことで、チームとしての一体感が生まれたと感じています。仕事上の悩みもプライベートなことも相談できる人間関係の良さが、94％という高い社員定着率に繋がっているのかもしれません。

今後も積極的にお客様に提案して、厚い信頼関係を築いていき、頼られる営業として成長していきたいです。
【酒井 政貴】

■残業が少なく、フットサルの時間をきちんと取れるのも当社の良さ。ほぼ毎日、定時の17時15分で帰宅できるため、平日の夜はクラブチームの練習に遅れず参加し、主にトレーニングに励んでいます。休日出勤で週末の試合に支障が出るということもありません。しかし、現在はケガをしてしまって試合に出られない状態。できるだけ早く復帰し、自社名が入ったユニホームを着て試合に臨みたいです。これまで、ホームゲームでは社長をはじめ職場の仲間が応援に来てくれることもありました。競技と仕事の両立を図れ、とても恵まれていると感じています。競技者としても一社会人としても、一回りも二回りも成長して、よりハイレベルなパフォーマンスを発揮したいです！【池田】

■世界的な需要の高まりやエネルギー価格の高騰によって、鉄の価格が急上昇しています。それに伴う値上げは心苦しい限りですが、新聞やメディアなどの客観的なデータを用いながらお客様に丁寧に説明し、ご理解いただけるよう努めています。また、業界全体に人手不足の波が押し寄せ、「仕事の依頼はあっても人手が足りないために受けられない」という悩みを抱えるお客様もいます。この苦境を一緒にどう乗り越えていくか、誠実に向き合い、対応していくことが営業として大切だと考えています。日々課題はありますが、お客様の要望に迅速に応えられるのは当社の大きな強みですし、「ありがとう、助かりました」と感謝された時のやりがいは格別だと思います！【酒井】