最終更新日:2024/10/15

川口土木建築工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 建設
  • 建築設計
  • 住宅
  • 不動産
  • 住宅(リフォーム)

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

未経験から施工管理に取り組む若手2人の挑戦と成長

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公共工事・マンション建設現場の仕事の魅力

2021年に創業100周年を迎えた「川口土木建築工業」。施工管理に取り組む2人の若手に、入社理由や研修内容、仕事内容、今後の目標などを聞いた。

【写真右】工事部 A.K.さん(2017年入社/工学部卒)
【写真左】工事部 T.T.さん(2019年入社/法学部卒)

社員は語る

「工事部の社員は200人前後で、いろいろな社員と話ができます。同僚とプライベートで遊ぶこともあります」(A.K.さん)
「野球をやっていた頃から、目標に向かってコツコツと努力を積み重ねていくのが好きでした。建設の仕事も性に合っていると思います」(T.T.さん)
社長が現場に訪れることも多いという同社。立場に関係なくコミュニケーションがとれる温かな社風だ。

【入社理由】子どもの頃の原体験と、建設業への志

父が一級建築士だったこともあり、幼い頃から建設の仕事が身近にありました。父が設計した物件の建設現場を見せてもらったりするうちに「自分もやってみたい」という思いが強くなり、工学部の建築学科に進学。当初は設計の勉強に力を入れていたのですが、現場を歩き回ったり、体を動かしたりする仕事のほうが性に合っているのではないかと思うようになり、施工管理の仕事に目を向けたのです。
当社の存在は、大学の就職課から紹介されて知りました。就職課に相談に行き、「関東に拠点を置く建設会社で、転勤はできるだけないほうがいい」「特定の物件に特化している建設会社よりも、大小さまざまな工事を手掛けている会社」といった条件を伝えたところ、マッチしたのが当社でした。
選考を受ける前に見学させてもらった現場はどこもアットホームな雰囲気で、先輩たちがイキイキと働いているのがわかりました。この会社なら楽しく働けそうだと感じ、迷わず選考を受けて現在に至ります。
<A.K.さん>

学生時代は法学部に所属し、野球部の活動に全精力を傾けていました。千葉リーグで優秀な成績を収め、全国大会にも出場。小学生時代からの野球人生において、集大成を飾ることができました。そんな私が建設業を志望するようになった背景には、子どもの頃の強烈な原体験があります。
私は荒川区のマンションに住んでいて、東京の象徴ともいえる超高層タワーが目と鼻の先にあります。小学生の頃、この超高層タワーが完成するまでのプロセスを全て見ていたんです。何もない土地でタワーの建設が始まったと思ったら、いつの間にか見上げるくらいの高さになっていました。建造物そのものの迫力にも興奮しましたが、こんなにもすごいものをつくりあげた建設業の人々への憧れを強く感じたのです。
私は法学部出身で、就職活動スタート時は建設に関する知識がありませんでした。本当にやっていけるのかという不安はありましたが、それまで野球に打ち込んできた自分にとって、どのような業種を選んでもゼロからのスタートであることに変わりはないと考えたのです。その瞬間に、全ての不安を吹っ切ることができましたね。「やってみるしかないだろう」と、興味のある世界に飛び込んだんです。
<T.T.さん>

【研修と入社1、2年目の仕事】自らの成長を楽しみながら仕事ができる

入社後の研修ではビジネスマナーや基本的な業務の説明を受けた後、マンション建設や公共工事の現場を数カ所見学しました。研修終了後は、川口市内のマンション建設の現場に配属。現場の清掃や写真撮影、安全書類の作成、現場確認といった仕事をOJTで学んでいきました。初めのうちは大変でしたが、先輩社員や協力会社の職人さんに質問し、わからないことを残さないように心掛けていましたね。入社前に現場を見学させてもらったこともあり、仕事に対してギャップを感じることはありませんでした。

その後は公共工事の現場へ異動。川口市内の高校の建設現場で、主に体育館や武道場、プール、弓道場の仮設工事に携わりました。所長や先輩社員に教えてもらいながら、足場の設計からリースの発注、職人さんへの指示出しまで、仮設工事をまるごと担当。足場の設計では、敷地の大きさや周囲の状況を考慮して組み方を工夫する必要があり、コストも抑えなければなりません。調べてもわからないことばかりだったので、所長に相談しながら仕事を進めました。入社2年目にして大きな仕事を任せてもらえたのはうれしかったですね。
<A.K.さん>

研修で印象に残っているのは現場見学ですね。工事現場に入るのは初めてだったので目に映るもの全てが新鮮で、「この会社で基礎をしっかり身に付けよう」「全部吸収してやろう」という気持ちが湧き上がってきました。研修終了後は分譲マンションの現場に配属され、約1カ月半、配筋や搬入物の写真撮影、現場清掃に従事。さらに賃貸マンションの現場に異動し、ここでも配筋や内装の写真撮影を担当しました。

現場での写真撮影にはノウハウが必要です。タイミングを逃してしまったら二度と撮れないこともありますし、職人さんの手を止めないよう細心の注意を払わねばなりません。撮り逃しを防ぎつつ職人さんが施工を続けられるよう、工事の流れを理解するとともに、「どうしたらこういう写真が撮れますか」「このタイミングで写真を撮らせてもらえますか」といった具合に職人さんとコミュニケーションを取るようにしていました。そのうちにコツが分かってきて、自らの成長を実感しながら仕事に取り組むことができました。
<T.T.さん>

【現在の仕事、社風、今後の目標】一人前の技術者を目指して

現在は19階建てのマンション工事の建設現場を担当しています。私自身は、公共工事などの施工管理が多かったのですがマンション工事の施工管理でもこれまで経験したことのない仕事も自ら買って出るくらいの勢いで、徹底的にスキルを磨き上げていきたいと思っています。
施工管理の仕事に携わって7年半の間、いろいろな場面でやりがいを感じてきました。建物が完成したときはもちろん、一つの工種が終わったときや、自分が担当している工事が一段落したときも達成感が得られます。今後は、建築施工管理技士の資格を取得するとともに工事の知識や経験を積み重ね、難易度の高い現場で責任ある仕事を手掛けられるようになりたいと思っています。ゆくゆくは現場代理人として、より大規模な工事を丸ごと担当できるようになりたいですね。
<A.K.さん>

いま携わっているのは、都内の駅近にある商業施設・マンションの建設現場です。写真撮影の仕事からステップアップして、材料の発注や、正しく施工されているかの確認、施主さまに提出する書類の作成などを担当しています。知識ゼロの状態から約5年半、施工管理の仕事に挑戦してきましたが、本当にやりがいのある仕事だと感じます。外装工事が終わって足場が外れたときの達成感には言葉にできないものがありますし、自分の頑張りが一つずつカタチになっていくのは本当にうれしいですね。
当社に入って、びっくりしていることもあります。社長が頻繁に現場にやってきて「最近、ちゃんと休んでるか?」「頑張っていこうな」と声を掛けてくれるんです。本当に温かい会社だと思います。同僚との関係も良好で、仕事終わりに一緒に食事することもあります。また、教育も非常に充実しており、資格試験や安全管理の勉強会に参加できるほか、1カ月に1度のペースで先輩社員にマンツーマンで指導してもらっています。今後の目標は、経験を積み、自分の担当する仕事を完璧にできるようになることです。将来は建築施工管理技士の資格を取得して、ワンランク上の仕事に携わりたいと思っています。
<T.T.さん>

学生の方へメッセージ

企業研究では、次の2つのポイントを大切にしていただきたいと思います。
1.自分のやりたい仕事をよく考える。
言い換えれば、やりがいを感じられる仕事かどうかを考えるということです。
例えば、施工管理の技術を習得するには最低10年は必要です。「長いな」と感じる方もいるでしょうし、その過程では大変な思いをすることもあるはずですが、それでも仕事を続けていくためには「この仕事がやりたい」「この仕事が好きだ」という気持ちが必要です。駆け出しから現場のトップ(所長)になるまでの間に経験する仕事には、一つひとつ意味があります。その意味をよく理解するとともに、仕事のやり方を自分の体で学んでいってほしいと思っています。

2.会社のリアルな雰囲気を知る。
昨今の状況では難しいかもしれませんが、できる限り企業に足を運び、リアルな雰囲気を知る努力が欠かせないと思います。職場の様子や、働く社員の顔をよく見てください。具体的には、
・自分に近い年齢層の人がいるか。
・社員一人ひとりが仕事に真剣に取り組んでいるか。
・社員の笑顔が見られるか。
・コミュニケーションが行われている風景が職場の所どころに見られるか。
というポイントなどに注目すると良いでしょう。

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川口土木建築工業の本社第1ビル。川口市内の本社ビル2棟のほか、東京支店、春日部営業所、白岡営業所、資材センターを構える。

マイナビ編集部から

1921(大正10)年の創業以来、埼玉県川口市を拠点に成長を続けてきた川口土木建築工業。「あたりまえを大切に」という理念のもと、あらゆる仕事を基本どおりに行うことを大切にしている。
最大の強みは、マンション・住宅をはじめ、商業施設やホテル、庁舎、教育施設、医療施設など幅広い分野の建設に、営業・設計・施工管理の三位一体で携わる体制にあるといっていいだろう。これにより同社は、「土地持ち込み型」という新たな建築スキームを展開している。「土地持ち込み型」の仕組みでは、まず営業部隊が情報を収集し、建設するにあたり最適な条件の土地を確保する。各種調査・分析を行った上で、その土地にふさわしい企画を立案。それをもとに設計部隊がデザイン設計と積算を行い、複数のデベロッパーに提案して工事を受注する。この一連の流れにおいて営業と設計、施工管理が強固に連携することで、利益幅を確保する仕組みを構築している。
こうした取り組みが、同社の躍進を支えているのはいうまでもないだろう。建設業界に興味を持つ方、施工管理のスキルを徹底的に磨き上げたいという方におすすめの会社である。

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本社第2ビルのオフィスにて。2021年に創業100周年を迎えた同社は、「川口土建」という愛称で親しまれている。

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