(株)東海木材相互市場

買方への市案内といった営業活動や買方の与信管理、請求書の発送業務など、複式市場（複数の問屋が入っている市場）の運営に関する様々な業務を行っています。また、入荷した原木を仕分け、きれいに並べ、セリにかけるといった問屋的な業務も行っています。私は原木の担当ですが、製品を手伝うこともあります。

入荷材を案内したことで買方が実際に来場してくださり、セリに参加してくださっていると嬉しいですね。また、自分が仕分けし、きれいに並べるなどした丸太が競り上がっていくと気持ちがいいです。そうして買っていただいた丸太で、「良いものが取れたよ。」と教えていただけたらもう言うことなしです。

高校生の頃から「日本には木がいくらでもあるのに、木材を輸入しているのはもったいないよな」と感じていました。何か木に係る仕事をしたいな、と考えながら大学で林業の事などを学ぶうちに、「木材市場の地位は低下していると聞くが、生産者・消費者の両方とつながっているという事実は国産材を普及していく上で重要なのでは」と考えるようになり、入社を決めました。

複式市場という点が大きな特徴で、同じ敷地内で他の会社（問屋）の方がたくさん働いています。問屋はお互いがライバルなわけですが、「材を売りたい」という点で見ている方向は同じなので、情報交換は当たり前、時には作業を手伝うこともあります。現場作業が多いためか、男性ばかりの職場で、買方も男性がほとんどです。若い方は比較的少ないかもしれません。

私は大学で多少木のことを学んだつもりでしたが、実際は現場でなければわからないことだらけで、正直なところ、あまり役に立ちませんでした。ですから、予備知識は必要ありません（むしろ私の方が少数派です）。木材を取り巻く様々な厳しさと、暑さ寒さ、雨や風といった自然の厳しさに、一緒に立ち向かってみませんか？