(株)東海木材相互市場

私は営業職なので、毎週火曜日の市へ多くの買方（顧客の総称）様にご来場いただくため、市の開催準備、市場内の清掃、買方訪問など行っています。
また、市日以外にも買方様から問合せをいただきますので、市場の問屋と協力し対応しています。
買方訪問では、東海三県を中心に各地域の事務所や工場を訪ねます。社長一人だけの会社から、従業員を大勢抱える大きな会社まで様々で、社長や仕入れ担当者と交流し、市場の利用を促します。

市のセリ売りに立ち会うと、勢いに圧倒されます。商品の価格を呼ぶセリ子の声が響き、買方が鋭い視線と手振り（希望価格を指のサインで示す）で応じる。白熱して価格が競り上がると、周囲から歓声が上がり拍手が起きる事もあります。伝統的なセリ売り商売を肌で感じられるのはこの仕事ならではです。
この場を作るために日々の仕事を積み重ねているのだと実感し、種々雑多な仕事がありますが、一つ一つ丁寧に向き合う事ができます。

私は岐阜農林高校で林業の現状を学び、中部大学応用生物学部での環境調査を通して危機感を抱き、山や森が抱える問題に向き合える職業に就きたいと考えていました。
就職活動を続ける中で、ある木材関連企業の方から木材市場という会社があると紹介されました。
流通の中間となる市場であれば、林業から建築までの業界的流れを見通し、未来へのアクションは何が必要で、自分には何ができるのかを学ぶことができると思い入社しました。

私の勤める西部市場は、営業3人、事務2人と少人数のため穏やかな職場です。
互いに助け合う体制が整っているため、突然の休みにも対応できて安心です。
また、市場内には複数の問屋事務所があり、買方様も頻繁に来場されるので、社外の方と交流する機会も多くあり、開けた雰囲気です。
30代以下の若手の人数は少ないですが、色々な世代の先輩方の話を聞くのは大変学びのある時間にもなります。

林業から建築まで多種多様な業種と関わりを持つ木材流通の世界は特殊です。
創立68周年を迎えますが、事務所は建て替えを経て清潔感があり快適で、福利厚生も手厚く社員を大事にしています。
普通では知りえない世界を覗きたい方、安定した職業に就きたい方にお勧めです。
また、訪問営業なので車で出かけるのが好きな方や、多様な業務に臨機応変に取りくむのが得意な方にも向いています。
共に働ける日を心待ちにしています。