最終更新日:2024/10/3

金澤工業(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 設備工事
  • インテリア・住宅関連
  • 空間デザイン・ディスプレイ

基本情報

本社
長野県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

スポーツ施設や美術館にも施工実績あり。空調・衛生設備で心地よさを生み出します。

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未経験から成長できる設備工事会社。

金澤工業は冷暖房から給排水・衛生、消火・防災まで、県内トップクラスの施工実績を誇る設備工事の専門企業。今回は各ポジションで活躍中の優秀な先輩3名に、仕事のやりがいや今後の目標を伺いました。

(右から)
◆工事技術本部 施工管理職/村山彰太さん(2016年入社)
未経験から大小の現場を経験し、入社5年目で工事技術本部 主任へ。工事費5億円の大きなプロジェクトも現場代理人として完成させた。
◆工事技術本部 工事アシスタント/和田安未果さん(2017年入社)
工事アシスタントとして竣工図や施工図の土台となる3D図面を作成。正確で分かりやすい仕事は、現場からの信頼も厚い。
◆工事技術本部 施工管理職/高橋進也さん(2019年入社)
早い段階で大規模工事に関わった経験を生かし、入社4年目で配管改修の現場をマネジメント。国家資格取得にも力を入れている。

金澤工業で働く魅力

未経験から技術を身につけて、数億円規模の大きな現場もどんどん経験できるところ。休みと仕事のメリハリをつけて働けるのも嬉しいです。(村山さん)
社内の雰囲気が和やかで、分からないことは丁寧に教えてもらえる環境です。入社前は女性社員の数が少ないことが不安でしたが、すぐに溶け込めました。(和田さん)
普通科出身や建設系の専攻でない人も多く活躍していて、一から学べる環境があるところ。資格を目指す際は先輩から的確なアドバイスももらえます。(高橋さん)

隠れたところで暮らしを支える配管設備の面白さ。大規模施設を次々経験できるのも魅力です。

もともと体を動かすことが好きで、建設業界を中心に就活をスタート。その中で、人の目に触れないところで空間の快適さを保つ「配管設備」の重要性を知り、興味を持ちました。
特に当社は長野や東京の有名な建物も多く手がけていて、ホテルや美術館、公共施設などの施工実績が多数。スケートリンクの空調や製氷設備も当社が担当したと知って、「ここで働きたい」という気持ちが強くなりました。

入社後初めて入った現場は、大型レジャー施設のリニューアルに伴う設備工事です。建築面積9,200平米に及ぶ全館の空調設備や、プールの濾過器など機械設備の配管を当社で担当しており、私も先輩について仕事の流れを覚えてきました。
最初は配管材料を運んだり、現場の整理整頓をしたりという単純業務からスタートし、徐々に測量など工事の基礎となる作業も経験。時には簡単な図面の作成にも関わらせてもらい、1つのモノを作り上げていく面白さを実感しました。

4年目には新築ホテルの空調工事現場で、初めて一から施工管理を担当。5階建てと3階建ての棟が並ぶ大規模な建物で、チェックする図面もかなりの数にのぼって大変でしたが、間違いがないか細かく気を配り、何とか完成にこぎつけました。
最近では、2020年から約2年間にかけて、主任として関わった松本駅前の温泉ホテルが印象に残っています。工事費5億円という当社でも規模の大きな案件の1つで、10階にある天然温泉の大浴場が目玉というホテル。滞在時に心地よく寛いでいただくためにも、いかに来館者の方の目に触れないよう、循環ポンプやろ過配管を設置するかに苦心しました。結果、施主様からも「キレイに仕上げてくれてありがとう」と感謝いただきましたし、2月のオープン時には、宿泊客の方が大勢入られているところも目の当たりにして、自分の仕事がカタチになるやりがいを強く感じられた仕事です。

当社はスキルアップに関わる支援制度が充実していて、自分のペースで成長できるのも魅力です。私も専門学校卒業後、未経験から入社して5年目に管工事施工管理技士2級を取得。受験費用は基本自費ですが、合格すれば報償金として還元されますし、月々の手当も付くのでモチベーションが上がります。今後は給水装置主任技術者の資格取得が1つの目標。資格を通じて知識を広げ、工事計画から現場の指揮まで、幅広く手がけられる技術者を目指したいです。(村山さん)

目指すのは正確で分かりやすい図面作成。バックオフィスから現場を支えるやりがいを感じます。

当社の存在を知ったのは、在籍していた高校の配管工事を当社が手がけていたから。施工自体は入学前に終わっていて工事の様子を見ることはなかったのですが、暮らしに直接関わる配管という仕事に興味を持ち、会社説明会に参加しました。
入社後は1カ月間の研修でビジネスマナーやCADの使い方を学びました。アルバイト経験もなく、社会に出るのが初めての自分にとって、立ち居振る舞いの基本から教えてもらえたことはとても心強かったです。県内の建設企業から新入社員100名以上が集まる、2泊3日の集団行動研修にも参加。他企業の建設事務職や女性技術者も多く、休憩中にいろいろな話ができました。この時知り合って、今でも連絡を取り合い、仕事の悩みを相談する子もいますよ。

現在は工事技術本部で、竣工図の作成や発注元に提出する完成図書の作成・ファイリングなどを担当しています。施工図は主に現場担当者が手がけますが、その土台として建物の柱や天井を3D化することも。メールで担当者とやり取りしながら、丁寧かつ分かりやすい図面作りを心がけています。
最近は後輩が入り、少しずつ仕事を教える立場にもなりました。伝えたいのは、忙しくても焦らず、正確さを優先してほしいこと。施工図面には担当者の個性が出るので、それぞれの担当者と仲良くなって特徴を掴むことも、スムーズに仕事を進める上で大切だと話しています。

デスクワークを任されて現場の負担を減らせることは、このポジションのやりがいです。昨年末には大きな現場の竣工が2件重なって、後輩と2人で200枚近くの図面作成に追われてきたのですが、終わってから現場担当者から「ありがとう、助かったよ」と声をかけられた時は、頑張って良かったと心から思いました。
完成した建物を見に行って、私もこれに関わったんだなとしみじみすることも。美術館やプールは実際に遊びに行き、大勢の人が利用する様子を目の当たりにしては、手がけた仕事の大きさを実感しています。
今後は、管工事施工管理技士2級や給水装置主任技術者の資格を取ることが目標。現場管理がしたいというより、資格を取ることで現場の様子をより具体的に理解して、施工図も描けるようになると考えたからです。知識を増やしてより幅広く、現場のサポートができるようになれたら嬉しいですね。(和田さん)

一から技術を磨いて、より大きな現場へ。快適な空間を生み出す配管設備の重要さを実感しています。

入社して初めて関わったのは、長野県立美術館の空調設備工事。当社が県内有数のスポーツ施設や美術館の配管を手がけていることは知っていましたが、最初から大きな現場に入って、ゼネコンさんや協力企業の担当者、多くの職人さんなど日々数十名単位の関係者と共に仕事を進められたのは、とても刺激的でした。
右も左も分からないところで、最初は先輩のお手伝いからスタート。建材を運んだり安全に作業できるよう周囲を整えたり、配管工事の基礎の基礎から実地で勉強してきました。
美術館の空調には、訪れる人が快適に過ごせることはもちろん、絵画などの展示品がダメージを受けない工夫も必要です。デザイン性の高い建築設計とバランスを取りながら、求められる空調性能を的確に出していく先輩方の姿には、心からすごいと感じました。

その後、松代警察機動センターの設備工事などを経験し、4年目になる今年は初めて1つの現場を担当。ボーリング場の消火配管の改修で、規模としては小さいですが、全工程を自分の裁量で動かすことはこれまでになく、緊張しながら進行・管理を行ってきました。施設が営業している中での作業だったので、なるべくお客様の邪魔にならないよう工程の調整にも気を遣いましたね。
現在は現場と現場の間でスケジュールが空いているので、他の現場のお手伝いに回っています。ひと現場終われば長めのオフタイムが設けられて、お休みが取りやすいのは当社の働きやすさの1つ。メリハリをつけた働き方ができていると感じます。

私は陸上自衛隊からの転職で、当社を志望したのは単純に「現場監督って何だかカッコいい」「デスクワークより体を動かす仕事がしたい」と思ったから。だからこそ資格取得サポートなど、ゼロからでもスキルを磨ける環境にはとても助かっています。まずは管工事施工管理技士2級の資格を目指して、そこからさらに大きな現場をマネジメントできる資格にも挑戦したいですね。
自分で図面を描き、多くの人と協力して作り上げた設備が、飲み水や心地よい空気を生み出していく。建物が完成して、笑顔でその空間を行き交う人たちを見た時には、やっていて良かった、次も頑張ろうと感じられます。だからこそもっと知識を積んで、最初に経験した美術館のように大規模な工事を、自分でも動かせるようになりたいです。(高橋さん)

学生の方へメッセージ

興味のある業界があるなら、まずは体当たりで飛び込んでみることをオススメします。インターンシップ等で実際に働いている方の話を聞くと、イメージも湧きやすいでしょう。私自身は建設業界の知識がまったくないまま入社したのですが、前もって基本的な用語や仕事の流れを調べておくのも手だったと思っています。どんな仕事をするのか理解できていれば、担当者の方へ質問もしやすいはずですよ。(村山さん)

自分に合った企業に出会うためには、最初から興味を絞り込まないで、幅広い業界を見てみましょう。私自身、最初に目指していた保育士からホテル業界、ウェディングプランナーまで、さまざまな話を聞いて、最終的に当社に決めました。何が良い出会いのきっかけになるかは、動いてみないと分からないことも多いと思います。(和田さん)

企業情報を調べるのは大事ですが、自分の嗜好や優先したいことを突き詰めて考えることも必要です。やりがい重視なのか、お休みが多い方がいいのか、収入優先で考えるか。軸がぶれてしまうと後で「こんなはずじゃなかった」と思ってしまう可能性も。細かい待遇面はネットを活用すると良いと思います。近い業界の情報も幅広く見られるので、比較もしやすいでしょう。(高橋さん)

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施工管理者のデスクワークの負担を減らせるように、5名の工事アシスタントが活躍中。現場と連携して、CADソフトを使った3D図面や竣工図の作成を手がけている。

マイナビ編集部から

1946年に設備工事専門の会社として創業以来、県内各地で、給排水設備や空調・換気設備、消火・防災設備工事を手がける金澤工業。美術館やスケートリンク、大型レジャー施設など、多くの人が訪れる大規模施設にもその技術が役立てられている。
今回の取材を通じて感じたのは、建設に関わる知識を学んでいなくても、一から育て、スキル向上をサポートする体制が魅力的だということ。今回登場してくれた3名の先輩は、いずれも工業系でない高校を卒業したり、まったく別職種から転職したり、知識ゼロから入社後に経験を積んできたそう。それぞれに大規模なプロジェクトを任され、ワンランク上の資格取得を目指すなど、明確な目標をもって活躍している姿に、同社の人材育成の確かさを感じられた。
創業80周年を間近に迎え、今後は東京都内での設備施工にも力を入れていくとのこと。先進的なオフィスビルなど、外観と設備機能の高レベルなバランスを必要とする建物で、同社が長年培ってきた技術力はいっそう飛躍していきそうだ。
取材では「室内の暖かさや涼しさ、きれいな飲み水など、施設になくてはならない仕事に関われることがやりがい」という言葉が印象的だった。一歩足を踏み入れればホッと気持ちが安らぐような、心地よい空気の流れる場所。ホテルや美術館の快適さを、見えない部分で人知れず支えている会社があることを、この機に知っていただけたら幸いだ。

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空調設備・衛生設備の施工実績トップクラスの企業として、常に先進的な技術を追求。学校や公共施設、企業のオフィスなど同社が手がけた空間は県内各地に広がっている。

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