(株)大安

■伝統と革新をテーマに
1902年(明治35年)創業以来京つけもの一筋に120年。大安は京都の食文化の伝承を担う「京つけもの」の製造・販売に誇りをもって取り組んでいます。京都のお土産としてまた、大切な方への贈り物として本物の京の味をお届けしたいと考えています。昔ながらの味を伝承するだけでなく現代人のニーズに合わせた味や形態などを追及しています。当社では様々な意見を広く集めるために「社内提案制度」を設け、ベテラン・新人関係なく良いアイデアがあればどんどん取り上げていくといった取り組みをしています。大切にするべきものは守り、新しいものは柔軟に取り入れる。時代に合わせて革新を続けながら、次の世代へと伝統を繋いでいきたいと考えます。


■つけものづくりは「こころ」づくり
大安のおつけものはたくさんのこだわりの中から出来上がっています。昔ながらの製法に基づいてしっかりと漬込まれたおつけもの、新しい味の追求から生まれた新感覚のおつけもの、製造のお仕事はお客さまに「ほんまもん」のおつけものをお届けするためにひとつひとつの野菜に「こころ」を込めて漬け込むことを学んでいただきます。販売のお仕事は当社の販売店舗において、こだわりのつまった「京つけもの」のおいしさ、良さをお客さまにお伝えいただく大切なお仕事。笑顔でおもてなしの「こころ」を込めた接客と、豊富な商品知識が求められます。入社後は先輩社員からのOJTで、まずは商品知識と接客スキルの向上を少しずつ目指してもらいます。

• 1902年（明治35年）
  • 初代　大角安治郎1902年5月17日に「大安商店」を創業。
    当時、漬物屋は「くき(茎)屋」と呼ばれ、「きいィ、きいィ」という呼び声で売り歩いていました。いつしか「きいやはん」と呼ばれるようになり、安治郎の愛称となりました。
• 1930年（昭和 5年）
  • 京都市左京区岡崎（現在の本社地）へ移転する。
• 1950年（昭和25年）
  • 「酒の友」が農林大臣賞を受賞する。
    この年卸売商から小売業に移行する。
    京都・東京の主要百貨店に店舗進出。
• 1952年（昭和27年）
  • 「(株)大安」として会社設立する。
    マスコットキャラクター「かぶちゃん」誕生。
    聖護院かぶらをモチーフにした「かぶちゃん」人形を作り、タクシーの運転手さんや修学旅行生に配り大変喜ばれました。「かぶちゃん」は今も大安のマスコットとして親しまれてます。
• 1961年（昭和36年）
  • 「千枚漬」が農林大臣賞を受賞する。
• 1963年（昭和38年）
  • 宮中へ「千枚漬」の献上を始める。
    大安の千枚漬は昭和38年以降毎年、宮中へ献上させていただいています。
    献上する千枚漬は、安治郎自ら白衣を着て樽に詰め、その樽を吉田神社で祈祷してもらっていたと記録が残されています。
• 1966年（昭和41年）
  • 「奈良漬」が総理大臣賞を受賞する。
• 1976年（昭和51年）
  • 「千枚漬」が総理大臣賞を受賞する。
• 1990年（平成 2年）
  • 京都市伏見区横大路に「本社工房」が完成する。
    あえて工場と呼ばずに工房と呼んでいるのは、つくるだけでなく考える場でもありたいという気持ちが託されています。
• 2002年（平成14年）
  • 創業100周年を迎える。
    原材料の完全国産化が完了する。
    全商品昆布やかつおなどから取った天然のだしでの味付けに変更する。
• 2014年（平成26年）
  • カップタイプの「ちいさなだいやす」販売開始
    「漬物は切るのが面倒」「量が多くて食べきれない」といったお客様の声から、食べ切りサイズのカップ入り漬物が誕生しました。
• 2022年（令和 4年）
  • 創業から120周年、2回目の還暦を迎える。
• 2023年（令和 5年）
  • 京都府亀岡市に「亀岡工房」が完成する。
    伏見区本社工房の製造機能を全面的に移転しました。
    京野菜の名産地である亀岡の地で、大安の新たな歴史が始まります。