福祉業界を志し、さまざまな施設を調べたりインターンシップに参加したりしている学生の方でも、「『週休3日』『副業』が可能な法人は初めて」という人が大半でしょう。民間企業、それも日本を代表するような大企業やスタートアップ企業などでは近年導入が加速する両制度ですが、365日24時間稼働の入所型福祉施設では業務性質上なかなか適応が難しいのが現実。週休2日が精いっぱいというケースがほとんどです。
ただ、私たちは単なる制度として週休3日を掲げているわけではありません。制度導入の最大の目的は、「従業員のプライベートの充実を通じて、働くことに前向きになれる職場」を実現すること。休日日数の増加は、あくまでもその手段のひとつです。そのため、1日当たりの勤務時間が長くなることでかえって業務負担が大きくなることのないよう、業務効率の改善にも注力。また、副業をしてなおプライベートの時間が確保できるよう、連休・有休のとりやすさにも配慮しています。結果、週休3日に移行した職員の全員が「もう週休2日には戻れない」と新制度を好意的に受け止めてくれています。
さらに嬉しいのは、当法人の職場環境に関心を寄せてくれる学生が増えていること。仕事のやりがいも将来のキャリアも、安心して長期的に働ける環境があってこそ。当法人のブログでは最前線で活躍する職員たちのオフシーンも紹介されているので、ぜひご一読ください。<松下 幹行>