(株)YSK

「株式会社YSK」は1966年に設立して以来、機械の動力電動に欠かせない棒状の回転部品「シャフト」の開発・製造・販売を手がけている総合エンジニアリング企業です。オーダーメイド（完全受注生産）で培った技術力を土台とし、リニアシャフトや駆動軸、偏芯シャフト、ロール、スピンドル、リニアブッシュ、台形ねじ、そして新技術で開発した次世代シャフトなど、さまざまな機能を持つ部品を全国1万社以上のお客様に提供しています。

グローバル市場にも目を向け、2013年にはタイに現地法人・工場をつくり、アジアへの部品供給もスタート。将来的には欧州への進出も構想しています。

精密シャフトは日常生活で見ることは少ないですが、自動車・医療・鉄道・印刷などあらゆる業界にとってなくてはならない部品です。例えば新幹線の駆動にも私たちが提供したシャフトが活躍しており、陰ながらも重要な社会インフラを支えています。

ものづくりをする上での強みは、大手企業系列に属さない「独立系メーカー」だからこそ、お客様のニーズに対して柔軟なものづくりができること。社内に製造の全工程における高い技術力を蓄積し、仕様・納期・価格に関するお客様のニーズに寄り添っています。他社に断られ続けたお客様から「YSKさんにお願いして本当によかった」と感謝されることも多々あります。

当社の技術力を支えるのは、ボトムアップに向けた社員一人ひとりのチャレンジです。製造メンバーは機械加工（切削・研削・旋盤など）の国家資格を積極的に取得し、今では全社員の約30％が資格保有者に。資格取得は製造メンバーのみならず、的確な技術提案をする目的から焼き入れの資格を取得する営業メンバーもいます。

今後メーカーとしてお客様に選ばれ続けるには、技術革新への取り組みも欠かせません。例えば産学連携による研究開発。富山大学と連携して高周波焼き入れの研究開発を行い、共同で特許も取得しました。「高強度シャフト」「錆びにくいステンレス製シャフト」などは従来にはない新素材として、機械産業に革新をもたらす新素材として期待されています。

創業当初から「YSK」の「S」には「真剣勝負」の意味が込められています。精密シャフトが世の中から必要とされる限り、私たちのものづくりにかけるチャレンジ精神は尽きることがありません。